試用期間中の給与の減額は違法なのか?
こんにちは。中小企業で人事をしている澤田です。
人事をしていると、新しく採用した社員と面談をしたり、条件面での交渉をしたりすることがあります。
先日試用期間中に給料が下がるなんて聞いたことがないと言われたので調べてみました。
私の会社では、私が入社した当初から、一定の割合で使用期間中の給与が本採用の時と比較して減額されていました。
私は当たり前か良くある話なのかと思っていたのですが、他社を見ると一般的ではないのかもしれません。
確かに私が以前に転職活動をして、他社の求人票を見た時もいくつか減額されている求人もありましたが、多くは試用期間中も給与は同じ額と記載されていたと記憶しています。
それほど多くは無いにしても減額している会社もありました。
人事担当者としてその減額している根拠を、新しく入職した社員や応募者に説明しなければいけないので、法的な根拠を調べようと思います。
結論から言うと、
採用前に試用期間中に労働者の同意があれば、試用期間中の給与を本採用よりも低く設定することができます。
また、使用期間中はまだ仕事にも慣れておらず、仕事における成果を出しづらい時期なので、試用期間中の給与が低く設定されることに関しては珍しいことではありません。
正確な統計資料に書かれていたわけではありませんが、約4割の企業で試用期間と本採用で給与に差をつけているとのことでした。
また、都道府県労働局長の許可を受けた場合は、試用期間中の給与を最低賃金の80%に設定することができます。
私が採用した社員に入職した後に、「聞いていた話と違う」と言われてしまったことが、2、3回ありました。
それ以降、労働条件通知書にトラブルになりそうな曖昧なポイントは相対的明示事項だとしても記載しています。
新しく採用した社員には、入職した後も安心して働いて結果を出せるように、サポートしていきたいと思います。