手記#12 華雪(5)
こんにちは。
なるせ ふみ です。
【憑依水晶機巧】の紹介、今回はこのデッキの誕生の経緯と、このデッキにかける思いについて語ろうと思います。
1.誕生直前の環境
「超魔導竜騎士ドラグーン・オブ・レッドアイズ」が大流行し、リミットレギュレーションにて制限カードに指定された後も、様々なデッキに入り込んでいた頃です。
当時の水晶機巧には、このモンスターへの回答がなく、大会で水晶機巧が通用しなくなっていました。当時の私は自信を失い、水晶機巧を大会で使うのをやめてしまいました。
遊戯王をやっていた中で、二番目くらいに精神的にキツかったです。
2.ストラクチャーデッキの発売~原型完成
大会で通じなくても、水晶機巧をフリー用で使い続けていた頃。
ストラクチャーデッキ精霊術の使い手が発売されました。
最初はトークン目当てで購入し、購入から半月後に収録カードを眺めていた時
「デーモン・リーパー」を素材に「ハリファイバー」をリンク召喚したら何ができるだろう?
という好奇心から全てが始まりました。
そこから、湯水のようにアイデアが溢れてきました。
「デーモン・リーパー」の効果で「憑依連携」が手に入り、「ハリファイバー」の効果で「シトリィ」が出てくる。
なら、あとは「憑依装着」「霊使い」が用意できればいい。
「シューティング・ライザー」で好きな「憑依装着」「霊使い」を墓地に送れるから、「憑依連携」の発動条件が整う!
しかもモンスターは3体で、レベルの合計は9、チューナー2体以上!
簡単に「グリオンガンド」が出せる!
最初は「水晶機巧」モンスターは入っておらず、「ライティ・ドライバー」等の汎用パーツで固めた【憑依シンクロ】デッキでした。
大きく流れを変えたのは、「憑依覚醒-ガギゴバイト」の登場でした。
水属性レベル4以下を墓地に送ることができるため、「水晶機巧」を採用する明確な理由が生まれました。
「深海のディーヴァ」等の「海皇」要素を取り入れて、「デーモン・リーパー」だけでなく「ガギゴバイト」も初動にできるよう工夫した。
その結果生まれたのが【憑依水晶機巧】です。
その時は【ハナヤマタ】と名付けていました。
みんな揃って、みんなで踊る。
誰一人として欠かしたくない。
そんな思いを抱いて、「憑依覚醒」モンスター全種類と、4人の「憑依装着」を共演させた、みんなにとっての晴れ舞台を作り上げたのでした。
3.そして、今。これから。
【憑依水晶機巧】の原型が出来てから1年。
このデッキは進化を続けています。
そして、Sモンスターに追い風が吹き、水晶機巧を大会用に復帰させることができました。
この記事を書いている今、私の手元には二つの【水晶機巧】デッキがあります。
一つは大会用の【水晶機巧】
もう一つは【憑依水晶機巧】
デッキ2つ分のカードを揃え、別々のデッキとして独立させることにしました。
(今まではパーツの換装により、大会用と憑依型をスイッチしてきた)
前者は環境に一石を投じるために改良を続け、後者は自分の最高傑作として現存させるために。
これから先も、ずっと。
4.次回から
さて、5回に渡ってお送りしてきた『華雪』は、一旦これにて終了です。
途中、間があいてしまいましたが、最後まで読んで下さりありがとうございました。
次回からは、新しい『クリストロン・マイスター手記』をお送りします。
とりあえずは、日本選手権やYUDTで使う大会用の【水晶機巧】を紹介しようと思います。
したっけ、またね!