手記#7　Phantom Quartz（2）

こんにちは。なるせ。ふみです。

今回の手記は、前回に続き、幻影騎士団を採用したクリストロンデッキについて紹介します。

前回は幻影を採用するメリット、デメリットと、Ｓ召喚失敗のコンボについてお話しました。今回様々なカードを使用した初動の組み合わせや展開ルートについてお話しようと思います。

前回の記事を未読の方は、先にこちらをお読みください。

では。いきます。

1.組み合わせ初動

前回の手記では、以下のことを話しました。

...このデッキではレベル3モンスター2体を自力で揃えないと展開ができないようになっています。「ジェネクス・ウンディーネ」こそ採用しているものの、「ジェネクス・コントローラー」を初手に持ってしまうと「ジェネクス・ウンディーネ」が空打ちになるため使い物にならなくなる危険性をはらんでいます。

ただ、2枚初動とはいえ、組み合わせの数は豊富にありますので、別に落ち込むほどのものではありません。

各Groupからカードを1枚ずつ初手に持っていればいいだけ。「ウィールダー」は「緊急テレポート」で、「ティア―スケイル」は「増援」で簡単にアクセスできます。また、この2枚がきちんとそろわなくても...。

「ウィールダー」「リサイクラー」の2枚があれば同じ展開が可能です。

大切なのは、レベル3モンスター2体で「ケルビーニ」をリンク召喚し、その過程で「シストバーン」「スモーガー」のどちらかが墓地に送られていることです。もっと踏み込んでいえば、「サルファフナー」で「エントリー」を捨てられること...ですかね。

「エントリー」を墓地に送るには、それもクリストロンのカテゴリ内のカードだけを使用して、となると、「サルファフナー」の力でしかできません。

クリストロンは墓地で発動する効果を持ちながら、自分から墓地に送るカードはカテゴリ内にほとんどありません。

クリストロンの中でも、「エントリー」と「サルファフナー」にしか担えない役割で、その「エントリー」の効果を使うにも「サルファフナー」の力が必須です。本当にお強い方で...。

この展開だと、「グリオンガンド」「フェニキシオン」の両方を狙えるため、クリストロンデッキとしては最も選択肢が多いことになります。

基本的に、チューナーとレベル３非チューナーのみで「ハリファイバー」を出したとしても、狙えるのは「サテライト・ウォリアー」「フェニキシオン」くらいのもので、「サテライト・ウォリアー」は高攻撃力を狙えるものの、このデッキでは攻撃力を「アクセスコード・トーカー」に期待しているため、彼の居場所はありません。よって、従来の展開では「フェニキシオン」しか狙えないのです。そうなると、モンスターを展開してくるデッキに対して致命傷を与えられないため、強くは立ち回れない...。

そこを解決して、状況に応じて「グリオンガンド」「フェニキシオン」の両方を狙えるようにしたことが、このデッキ、幻影クリストロン強みでもあります。

2.こんな組み合わせでも初動に！？

なります。その一例を二つ紹介しましょう。

まずはこちら。

「ジェネクス・コントローラー」は「ジェネクス・ウンディーネ」の効果を発動するためにデッキにいてもらわないといけません。「ダスティローブ」は「ティア―スケイル」の効果で墓地に送るためにデッキにいてもらわないといけません。その両方を引いた場合にはどうするか？

【１】「ダスティローブ」を素材に「転生炎獣アルミラージ」をリンク召喚【２】「ダスティローブ」の効果で「シェードブリガンダイン」を手札に

【３】「シェードブリガンダイン」をセットして発動

【４】「シェードブリガンダイン」を対象に「アルミラージ」の効果を発動

【５】そのまま「シェードブリガンダイン」を素材にして「リンク・スパイダー」をリンク召喚し、「スパイダー」の効果で「コントローラー」を特殊召喚　→　「ハリファイバー」をリンク召喚し、効果で「シトリィ」を特殊召喚

一応この初期手札でも展開はできました。ただし、この場合には「シトリィ」の効果で墓地から特殊召喚できるモンスターがいません。そのため、「シューティング・ライザー・ドラゴン」を「ハリファイバー」の効果で出すことは確定。しかも、これでうまくレベルを調整したとしても、出せるのは「フェニキシオン」程度です。無理やり展開した分、選択肢が少ないことには注意が必要ですね。

次はこちら。

クリストロンの、しかもチューナーモンスターを引いてしまうトラブルが発生しましたが、きちんと効果を理解できていれば対処ができます。

【１】「プラシレータ」を素材に「転生炎獣アルミラージ」をリンク召喚【２】「プラシレータ」の効果で、手札のクリストロンチューナーを特殊召喚

「ハリファイバー」をリンク召喚し、効果で「リオン」を特殊召喚

ここで展開終了です。この場合には「リオン」で「プラシレータ」を説く召喚して「水晶機巧ーアメトリクス」をS召喚できるため、SモンスターをS素材とする大型のSモンスターを呼び出すことが可能になります。さっきと比べると選択肢が多いように見えますが、このデッキでは「フェニキシオン」しか出ません。やっぱり「グリオンガンド」を出したいですね...。

３.注意点

最後に、このデッキを使う上での注意点を書いておきます。特に、S召喚失敗コンボの件ですね。

①シトリィを対象に「エントリー」の効果を使うときは、レベル３のクリストロンがデッキの中にいなければなりません。

いないとレベル調整そのものができないためですね。また、「エントリー」のテキストは、対象に取ったモンスターとはレベルの異なるクリストロンを墓地に送らなければなりません。つまり、「リオン」を対象にして「シストバーン」を墓地に送ることはできませんので注意してください。

➁「シューティング・ライザー・ドラゴン」の効果...レベル調整

ここを間違えると何もできずにただただタコ殴りにされて死にます。立て直しも難しいものと思ってください。

特に#６で書いたS召喚失敗の展開では、レベル４モンスターがデッキ中にいることを前提としています。例えば採用しているレベル４モンスターが「ローズニクス」のみで、その「ローズニクス」がデッキ中にいない場合...。

【悲報】S召喚失敗したんだが誰か助けてくれ

ガチでS召喚を失敗してしまうので気を付けてください。

では、今回の、というよりかはPhantom Quartzについてはここまで。

トータル文章量6,000字の長文を読んでくださりありがとうございました。

次回予告　手記＃8　花雪

次回のヒロインたちをご紹介します。

かわいい女の子たちを目にして突然頭がおかしくなったわけではありません。きちんと彼女たちとその使い魔を採用したクリストロンデッキがありますので、次回はそれを紹介していきたいと思います。

デッキ枚数は60枚、プレイ難易度は最も高い。

それでも、「最も美しいクリストロンデッキ」であることには間違いありませんので、期待して待っていてください。

したっけ、また！