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#web3ならできるアスター渡辺創太氏が見ている未来とは

アスターネットワークとは


アスターネットワーク(Astar Network)は「日本発」のパブリックブロックチェーン。
渡辺創太氏がCEOを務めるステイクテクノロジーズ(Stake Technologies)が開発を主導している。日本ではなくシンガポールで起業したことで話題に。

これまでの動向


・2021年12月、Astar Networkは「Web3」という言葉を提唱してきたギャビン・ウッドが創業したポルカドット(Polkadot)のパラチェーンとなる。
(ポルカドットとは、Web3の実現のために異なるブロックチェーンをつなぎ合わせて相互運用を目指すプロジェクト)。

・2022年1月には、Astar Networkのトークン「ASTR」が、Huobi GlobalやGate.io、OKXなどの暗号資産(仮想通貨)取引所に上場。
2月末にはBinanceにも上場した。推定時価総額は1000億円。

・アメリカの暗号資産トップファンドであるPolychainをリード投資家に、Crypto.com Capital、Alameda Research、Alchemy Ventures、Coinbase、ギャビン・ウッド、プロサッカー選手の本田圭佑などから2200万ドル(約25億円)の資金調達を実施。

・GAFAに代表される中央集権的なプラットフォーマーたちがデータの所有権を持っていたweb2時代から、所有権を個人に「分散化」させることが可能になるweb3時代の幕開けとともに、単一組織が操作できない次世代Webスタンダードの確立を現実にする。


若きCEO渡辺創太氏の人物像

写真はイメージ

略歴
慶応義塾大学経済学部卒。インド、ロシア、中国、米国でインターンシップ活動を経験後、2018年、シリコンバレーのブロックチェーンスタートアップ Chronicledに就職。帰国後、東京大学大学院ブロックチェーンイノベーション寄付講座共同研究員を経てStake Technologiesを創業。2022年1月にアスターブロックチェーンをローンチ。Web3.0のさらなる発展を目指している。

大学時代の留学経験

渡辺創太氏は、大学時代に様々な国でボランティア活動をしている。
インドに行ったとき、目の当たりにした貧富の差をきっかけに、貧富問題や環境問題など、地球規模の課題に目が向くようになる。
それから、貧困問題を解決したいと思うようになり、その問題解決のためには、世界でインパクトを与えられる人にならなければいけないと考え、この先10年で、イーロン・マスクやマーク・ザッカーバーグのような起業家たちに勝てる技術を模索。それから、日本発のパブリックブロックチェーン(誰でも取引の承認に参加できるブロックチェーン)の開発に挑む。

留学中のインタビュー記事

Just do it. 迷ったらとりあえずやってみる。 人生にはたくさん選択肢があって、どれを選んでも正解はその時点ではわからない。自分が選んだ道が正しかったかどうかは、10年後20年後に振り返った時に正しかったかどうかがわかる。だから今は悩んでる時間がもったいないので、とりあえずやってみるのがいいと思う。

引用:IBPビジネス留学プログラム

渡辺氏は、2015年ネパール地震の時にある写真と出会う。
その写真は、被災した父親が子どもを抱きながら仮想通貨ウォレットのQRコードを掲げている姿だった。
スキャンして自分の仮想通貨ウォレットから銀行や政府を通さず、この人にお金を送ることができる。

災害が起きた時、慈善団体に寄付をしても、仲介する団体が手数料を取り、通貨を変更するために銀行が手数料を取り、また被災した人に満遍なく配られるため、直接希望する金額を特定の人へ送ることは、個人同士の知り合いではない限りできない。

ブロックチェーンは、その無駄をなくすことを可能にしてくれる。
これこそが、渡辺氏が目指している世界と言える。


ダイバーシティが当たり前

アスターのメンバーは約30人。13カ国の国籍の人が14カ国に住んでいる。(ヨーロッパ約10人、アジアに約10人、アメリカ約6人)
アジアで緻密な戦略や数字的な部分、ヨーロッパで開発、アメリカでマーケティングをしているそう。渡辺氏は普段シンガポールにいて家賃3万円のオフィスにフリーアドレスのデスクを1つ借りているだけという。
日本では、直接会ったことのない人と働くのはまだ浸透していないが、こうした働き方は、現代の起業家にとっては当たり前であり、今後は日本でも働き方の主流になると予想する。

アンラーンできる人が活躍する分野

ビットコインは2017年ごろに一気に200万円ぐらいまで値上がりして、認知度が一気に高まった。でも、仮想通貨の世界には専門家がいないのが現状。
そもそも、ブロックチェーンができて14年くらいなので、10年以上ブロックチェーンをやっている専門家がいない。だからこそ「年齢関係なくマインドが若い人、アンラーン(これまで学んだことを見つめ直す)できる人が活躍している分野」だと渡辺氏は伝えている。


どうせやるなら早いほうがいい

2022年9月26日の日経朝刊の衝撃は新しい。
web3時代は他人ごとではない、世界中の誰もが仮想通貨を保有し、NFTを当たり前に売買する時代は始まっている。
その時代を柔軟に生きていく準備はできているだろうか。
「web3かそれ以外か」の時代は必ずやってくる。
では、新しい時代に自分は何ができるか、自分の持っているもので、どんな手段で稼ぐのが効率的で現実的なのか、今一度、整理して棚卸しするときが到来したように感じる。
たとえ、いまどんな位置にいたとしても「そこから踏み出すことはできる」
必要があれば、過去を切り離して新しいチャレンジをすることも自由。
そんなことがいえるほどの大革命が起きている。



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