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「NP-Nobody's Perfect-」という子育て支援プログラムが、稽古再開の背中を押してくれた話

ここ数日、茶道(稽古)にまつわることを書いたり考えたりしている中で、第一子の産後、稽古再開を見通せなかった時期のこと、そこから再開にいたるまでのことを、思い出していた。

約10年前、第一子を無事に出産して、約1年後のこと。

息子を連れて、よく通っていた「親子ひろば」で見かけたある講座の案内が、気になった。

講座の名前は、

「NP ーNobody's Perfect(完ぺきな親なんていない)ー」

カナダで生まれたプログラムだという。

週に一回、一回2時間程度、6週間連続の講座。子どもの保育つき。

「カナダ生まれの子育て支援プログラム」の内容に興味を覚えたのはもちろんだけれど、講座のある2時間、子どもは別の部屋で保育をしてもらうことができる。

当時、夫が会社へ行く平日は、一人で24時間息子をみていた私にとって、子どもを預かってもらうことができ、大人だけで話ができる時間を持てることは、それだけでも魅力的であった。

「NPで講座を一緒に受けた人は、その後も関係が続いている」と聞き、その点もいいな、と思った。

講座で学んだことで、印象的なこと、現在でも活きていることが、たくさんある。

例えば、

・子どもの視界を体験する

メガネのようなものを装着して、小さい子どもの目線と視界で、大人が向こうから近づいてくるとどのように感じるか、を交互に体感してみる

→人によっては、近付いていくだけで「・・・こわい!」と泣き出す人も。子どもと話すときに、できるだけ目線を合わせることの大事さを、教わる。

・「子育て中の失望(がっかり)」はどこから生まれるのか?を考えて話し合う

話し合っていくと、「そうか、期待する気持ちが強ければ、かなわないときに、失望も大きくなるんだな・・・。」と気づかされる。このことは、自分の感情を眺めるうえで、とても役に立っている。


・・・といった様々なプログラムが。その中でも、特に感謝しているのが、

「親(=自分)の感情も大事だ」という点に、フォーカスした回。

自分のための時間をもつことも大事だ」「ひとりになる時間も大事だ」とテキストに、明記されていた。

当時は、「子育て中の身でひとりの時間をもちたいと思うこと」は、なんというか、「後ろめたいこと」のように思っていたところが、あったのだと思う。

テキストを何度も読んで、「そうか、自分の時間を持ちたいと思って、いいんだ?」と確認し、夫にも「こう書いてあるよ。」と見せてみたり。

そして、プログラムの中で、

時間とお金があったら、自分がやりたいことは何ですか?」という問いについて、それぞれが考えて書く、という時間があった。

時間とお金があったら、やりたいことーーー?

日々、パワーあふれる息子の育児に追われて、考える余裕もなかったけれど。

そのときに、書いたことは、この二つだった。

●茶道の稽古に通うこと

●ペーパードライバー講習に通い、車を運転できるようになること


妊娠後期に入り、茶道の稽古をいったん休んでから、いずれは稽古を再開することは、決めていた。

決めていたけれど、息子が1才を過ぎても、まだ再開する見通しがたっていなかった。息子を夫に任せて、ひとりで習い事へいくことに、後ろめたさのようなものも、当時はあったと思う(今は、幸い、全くない)。

このプログラムで、自分が「やりたいこと」に静かに向き合い、

そうだ、私は茶道の稽古に行きたいんだ。」と、思い出すことができた。

そこから実際に、稽古を再開するまでには紆余曲折、あったけれども。振り返ると、ここから動き出すことが、できた。

そして約5カ月後、現在の先生のもとで、稽古の再開にいたった。

ペーパードライバー講習にも通い、近場の運転は、するように(運転は未だに、得意ではないけれど・・・)。

あのタイミングで、「NP ーNobody's Perfect(完ぺきな親なんていない)ー」というプログラムを受講することができて、自分のやりたいことを問い直せたことは、本当にありがたいことだったと、改めて、思う。


時間とお金があったら、自分がやりたいことは何ですか?

ーーー子育て中に限らず、問い続けることを、忘れずにいたい、と思う。


#1日6000歩  昨日4/23の歩数 7,156(+1,156)歩✨



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soufu(そうふ)
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