着物(和服)をひとりで着られるようになるまでの道のり
「お着物がとても素敵ですねー!ご自分で着られていると、先生から聞いたのですが、教室に通われたのですか?」
先日、通う茶道稽古場に見学にこられた新しいお弟子さんに、このような質問をいただいた。
それを機に、茶道を習い始めて、自分で着物を着られるようになるまでのあれやこれやの道のりを思い出したので、書き留めておこうと思う。
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茶道を習い始める前。
着物を着たのは、成人式の振袖と、いとこの結婚式に母があつらえてくれた着物を着たくらい。どちらも、美容院で着付けをしてもらった。
はじめに通った茶道教室では、ほとんどの方が洋服に白靴下で、稽古に通われていた。私も普段の稽古には、洋服で通っていた。
一方、初釜や茶事、茶事教室には、ほとんどの方が訪問着や色無地で出席される。
初めての初釜の前だったろうか、義理の母に着付けのことを相談してみた。すると、「いきなり着付けをする自信はないけれど、着付けができる友達がいるから、一緒に習いに行こう!」ということに。
義母の友人宅で、2時間ほど、帯の結び方を中心に、教えていただく。私は初めてで「???」だったけれど、義母は復習ができた様子。
以来3年ほどは、初釜や茶事、結婚式などに着物を着ていく際は、義母が家に来てくれて、着付けをしてもらった(義母に帯を結んでもらった日は、「きれいに結べている」とほめられることが多く、くずれることもなかった)。感謝しています✨
その間、茶道教室で何度か、講師の方による着付教室が開催され、三度ほど参加。襦袢や着物を着るときの押さえどころ、などが勉強になった。帰宅後メモをとり、本もみながら、何度か自主練。
そのうちに、自分で着て美術館等へ出かけることもしてみたけれど、帯がくずれたり、その後の直し方が分からなかったり・・・、自信をもって着られる状態にはなかなか、至らず。
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第一子の出産後、現在の茶道教室に通い始める際、先生からは、「着物でも洋服でも、どちらでもいいですよ。」とのことだった。
せっかくなので、「普段のお稽古にも着物で通いたい」、と考えていた。
「ただ、着付けと、着物のたたみ方に、まだ自信がないです」と先生にお伝えすると、
「着物を持ってきて、うちで着て、たたんで持って帰るのはどうですか?たたみ方も覚えられるでしょう。」と言ってくださり。
通い始めてしばらくは、着物用バッグに一式を入れて、教室に持参。
当初、着付けを始めてから終わるまで、先生がずっとみてくださっていて、徐々に、部屋にいらっしゃる時間が、短くなっていった。
最終的に、通い始めて1年弱くらいだったろうか、「ひとりで大丈夫そうです。」となっていた。
その後は、自宅で自分で着付けてから、教室へ迎う、ということができるように。
茶道のときに動きやすい着方、茶道用に着物をあつらえるときの幅の取り方など、都度都度、そして何度も、先生に丁寧に教えていただき、気が付いてみれば、着物に関して質問をすることが、ほとんどなくなっていた。
ひとりでできるようになるまで、根気よく何度も教えてくださった先生への感謝を、忘れないようにしたい。
「着物をどう揃えていったか」については、長くなったので、また別の機会に、譲りたい。
#1日6000歩 昨日4/24の歩数 9,440(+3,440歩)✨