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ギャルゲーマーの医学CBT合格体験記

CBTが終わり結果も返ってきたので、記録として残しておく。
QAのテキストとQBのみ使用。動画は見ていない。
勉強期間50日でIRT467の平均的な医学生です。

試験50日前
QBはログインさえしていない状態。
室内楽の演奏会の楽屋で同級生(学年底辺層)のCBTの勉強の様子を聞き、初めて危機感を抱く。彼は400問ほどやっていたので、1,2週間ぐらいで自分も追いつかなければと思い、とりあえず勉強を始めてみる。

試験6週間前
QB消化器胆肝膵あたりを一周する。計画通りに問題数をこなしていくことができず絶望する。また合格に必要な勉強量をイメージできてきたので、勉強開始時期が本当に遅かったことを後悔する(当たり前)。扱った問題をちまちまノートにまとめる作戦をとっていたことも時間がかかった要因になった。

試験5週間前
相変わらず勉強方法を変えず、時間のかかるノートまとめ作戦でメジャーの半分ぐらいを一周する。ここまで勉強方法を模索したりいまいちやる気が出ずダラダラしていたり遊びに行ったりしていたが、試験まで一ヶ月を切りさすがに焦ってくる。このペースでは試験までに一周さえ終わらないことが容易に想像できたので、1日10時間ほど勉強にあててペースを上げる。自分の勉強のモチベーションはやはり「直前期の焦り」であることを改めて痛感する。

試験4週間前
オーケストラウィークで1日中合奏練習があり4,5日ぐらいは勉強がほとんどできなかったが、試験一ヶ月前から火がついたおかげかメジャー一周目が終わる。依然このペースでは間に合わないと理解しているが、逆にそのおかげで勉強が苦痛とは思わなくなる。たまに休息日を設けて花火大会に行ったりごはんに行ったり遊ぶことで気分転換する。

試験3週間前
気合いでマイナーを終わらせる。勉強にも慣れてきたので、サクサク進んでいた。公衆衛生に手をつけながら、ぼちぼち臨床の二周目に手をつけ始める。公衆衛生は瞬殺でき、臨床も案外よく覚えていたのでスムーズに進む反面、先輩から聞いた「基礎はやらなくても受かる」という話が頭をよぎり慢心が出てきてしまう。ここらへんからダレてしまい、勉強のモチベーションが維持できず、ダラダラ遊んでしまうようになる。かぐや様1期〜3期をいっき見し、かぐや沼にはまる。またギャルゲーのノラとともプレイする。落語も見に行った。

試験1週間前
のんびりやっていた臨床・公衆衛生の二周目を2週間もかけてやっと終わらせる。CBT体験テストで久しぶりに大学の同級生と会い、基礎医学を手をつけなかった場合合格がほぼ不可能であることを解説してもらい顔面蒼白となる(「ショックの兆候がありますね…」)。ここから再び火がついて、残り1週間のうち1日メディックメディア模試、4日基礎医学、2日臨床社会医学の三周目の配分でがむしゃらに頑張る。基礎医学をほとんど手をつけていない状態でMM模試を受けた結果、全体偏差値45。

試験2日前
基礎医学の理解が全く追いつかず、結局生化学と免疫が間に合わなかったが、他の基礎科目はなんとか一周する。残りの日を復習にあてることにする。基礎臨床社会医学の△と×の問題を潰していく。

前日
家族がよそよそしくなり、いつもより優しくなる。一応足掻けるだけ足掻いたのでなんとかなる気がしてくる。模試をもう一度解き直し、復習する。脳や体は疲弊してるのに、夜は緊張で全く寝付けない。

当日
明け方の6時ごろに入眠し、8時に起床し大学へ向かう。寝坊して受験資格失ってるやつのインスタのストーリーを見て元気を取り戻す。試験開始直前、試験監督からの「ポケットの中には何も入っていませんね?」のアナウンスで自分のポケットにハンカチがあることに気づき、近くの監督者に申し出ると不正行為とみなされイエローカードが渡され、周りから白い目で見られる。出席番号隣のやつが昨日一睡もできなかったようでコンディションが最悪っぽく可哀想だった(結局点数もかなり悪かった)。パソコンの向こう側の留年生が毎試験開始直後に一瞬で解答を終え気持ちよさそうに寝ているのを横目に自分はちまちま解答。一周解き終え丁寧に見直ししてギリギリタイムオーバーという感じ。4連問は正答率が体感3割ぐらいで後味が最悪だった。IRT400ぐらいでギリ受かってるのではないかと予想。

〈結果〉
IRT467
超上振れ。これがCBTマジックなんだろうか。まさか自分がボリュームゾーンにいるとは思っていなかった。世の医学生は案外自分みたいなカスばっかりなんだと思う。

〈後悔・反省〉
・まずQAやMedu4などの予備校動画を買う。動画がないと理解が進まない。お金で時間を買うべき。
・精神衛生上遅くとも2ヶ月前から勉強を始めるべき。
・基礎医学は絶対に捨てない。基礎医学が3割ぐらいを占めると思う。しかも臨床と比べて基礎医学の問題は基本的知識のみで簡単に解ける問題が多い(つまりみんなは解けてるので自分が解けないと落ちる)。
・先輩は信用しない。特に洛⭐︎の先輩。(∵「基礎捨てても受かる」アドバイスをくれた先輩はみんな基礎をきっちり勉強して受かっている、基礎捨てて受かった実例はほぼない)

〈良かったこと〉
・オケウィーク、休み時間に優秀な先輩にいろいろ話を聞けて理解が深まった。やはり優秀な同級生や先輩に質問したり一緒に勉強することは有用。友達は多い方がいい。


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