中小企業診断士 2次試験 平成30年 事例IV 第2問 設問2 (c)のモヤモヤ
こちらもけっこうモヤモヤしたのですが、
これは納得出来ました。
吸収合併が企業価値の向上につながったかという設問です。
キャッシュフローがプラスなので、
企業価値は増加しているのですが、
解答例をみると企業価値向上にはつながらなかった。という解答になります。
ここで、問題になるのが、
向上と増加の意味の違いでした。
「向上」とは、既存のものを改善することを意味する。
「増加」とは数量や規模を拡大することを指すと考えられます。
との事です。
聞かれているのは、向上なので、
企業価値が既存より改善したかです。
これもイマイチ良く分からないです。
そこで、吸収合併を投資だと考えて、
投資価値が有ったかを考えてみる事にしました。
そうすると投資価値=投資の現在価値がプラスかどうかを考えるので、
資本コスト3.3%でのキャッシュフロー6.27百万円に対して、実際のキャッシュフロー3.8百万円なので、現在価値を考えるとマイナスになるので、投資価値がないという事になります。
投資価値の無い物に投資したから、
企業価値は増加しても、
向上はしなかったと考える事にしました。