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フラーレンの配合量について
日々、様々なことに気付かされます。
自社化粧品を作って思うこと。
クライアント様の化粧品を作って思うこと。
![](https://assets.st-note.com/img/1695953072917-CkHnRvmYMM.jpg?width=1200)
今日は
フラーレンの配合量についてのお話です。
先日クライアント様から
フラーレンのお問合せをいただきました。
「フラーレン配合と謳うためには
1%以上配合する必要があるのですか?」と。
答えはNOです。
フラーレンが配合されていれば
『フラーレン配合』と謳えます。
0.001%入ってても
0.9%でもフラーレン入り。
1%入っていても
10%入っていても同じ認定マーク。
![](https://assets.st-note.com/img/1695953133382-4TFwcx5Lgu.png)
フラーレンは大変高価な成分です。
故にそれを高配合して
しかもフラーレン以外の成分も
手を抜かないとなれば
原価が跳ね上がります。
そこをどうするか?
どこで妥協をするか?
どこも妥協をしないのか?
それは社長次第だと
私は思います。
FORISAの新製品の成分配合を考えている時
「社長… 原価がものすごく高くなりますよ」と
若い担当者様が心配して
声を震わせています(笑)
化粧品は見た目が大事!
PRも大事!
人に知られなければ存在していないのと同じ!
というのを聞いたことがありますが
たしかにおっしゃる通り。
ただ私は容器デザインは妥協出来ても
成分は妥協しない。
それだったら
私が作っている意味がないと思うのです。
信念を持って
この仕事をしていますからね。
![](https://assets.st-note.com/img/1695953213862-7yOcRnPJyx.jpg?width=1200)
確かに
化粧品の世界を知れば知るほど
目をつぶりたくなるような事を
知ってしまったり
憤るような時もあります。
もしかしたら各社
何か事情があるのかもしれない。
もしかしたら不本意だけど
やむを得ず行なっているのかもしれない。
などと想像力も豊かになりました。
実際
私もFORISAの化粧水に
1%以上のフラーレンを配合しませんでした。
化粧水の目的は
「たくさん使って
みずみずしくお肌を潤わせること」
だからです。
1万円以上する化粧水を
チビチビ使っていただくより
たっぷり使っていただきたい。
フラーレンを1%以下で配合して価格を抑え
量は100mlから150mlにしました。
その代わりクリームは
リポフラーレンを2%配合して
ほんのちょっと塗っただけで
ピタッと潤いを閉じこめます。
そういう処方です。
FORISAの化粧水はゆくゆくは
大量生産でコストを下げれば
1%のフラーレンの配合が可能です。
その為にも
研究開発ばかりせずに
経営と営業を頑張らねばと思っています。
(原文:2019年5月9日記)