校長先生で決まる。Candlebark その1
Candlebark schoolへ実習にきている。Melbourne city から車で1時間あがったところの田舎で自然豊かな場所。
http://www.candlebark.info/
公共の学校とは違い、カリキュラムに縛られすぎずに、子どもや先生の自由な選択を優先して取ることができる。
ガムツリーの多いオーストラリアには珍しく、入り口をはいってすぐに、多様性溢れる木々が気持ちがいい。
Candlebark は2018年現在、約174名の学生が入学し、30名のフルタイム、パートタイム、訪問教員がいる。
(クラスは7年生まであり、日本でいう小学校。)
彼はJohn Marsden (ジョン・マーズデン)。
2006年1月に設立されたこの学校の校長先生。
作家、教授、教師。前回、見学に行ったAlice Miller School も彼の始めた(中高生)の学校。alicemillerschool.com
1978年に初出版した「So much to tell you」子どものために書かれ、多くの若者に支持された。文学賞にも選ばれた。
それ以降40冊以上出版している。
https://en.m.wikipedia.org/wiki/So_Much_to_Tell_You
彼の持つ最後の一冊の日本語訳を読んだが、40年前の本と言えど、わたしも多く共感した。子どもたちの声を代弁しているよう。精神的問題で声が出なくなり、人と関わらずに生きる少女の、心の奥深くのニーズに気付いていき、変化していく様子が書かれている。
彼は雑誌、テレビやラジオにも出演し、彼の世界へ教育観を発信している。
【大人が安心して働くために】
彼の何がいいかと言うと、全然偉そうじゃない。
子どもにも慕われ「ジョン」と呼ばれる。
先生たちも「ジョン」と呼ぶ。
彼は毎週火曜に開かれる職員会議にも出席して、彼自身でオーガナイズする。
彼は授業はしていないといえど、生徒たちの様子をよく見ていて、気になる生徒の話を会議に持ち出し、先生同士でシェアする。
私が参加した会議のほとんどが、生徒のことに関するシェアだった。
ジョンは学校長でありながらも、現場の精神を忘れずに、学校の気風や、何が大事なのかと先生をも教育しているように見えた。
彼の対等な姿勢が、生徒と教師の対等さを生んでいるよう。
【先生が自発的な学校】
先生が安心して、好きで働いてるのが、疑いなく伝わる。
公立のカリキュラムに縛られずに時間を使えるため、先生自身が大切にしてることにかける時間も選ぶ事ができる。子どもも選択できる。
授業の内容を変えて、私の日本の授業にする事も柔軟に応じてくれた。
先生に余裕がある事。
これはどんな教育にも一番はじめに大切。
日本の面白い食べ物編⬆︎
塩辛の説明には、眉間にシワがより、オェッとなっていた。