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つらつらと書いた話

4〜5年くらい前の話。「書籍、文具とかデジタル化が進んで失くなるやろ……」と思っていた。

Kindleなどのタブレットに書籍のデータが入れば、書籍のデザインや印刷代などが浮いて書店や文房具がなくなるのは時間の問題やな。と、本気でそう思っていたし。本を買う行為すら店舗に行かずともできる。便利な世の中になったし、どんどん余暇が増える時代が来るだろうと本気で思っていた。機械が労働をやってくれると……

デジタル化が大いに進んだ。ただ、あまりにもデジタル化が進みまくって自分の頭で処理できているのか、消化不良を起こしているのか、そんな状態になっている自分もいた。

追い討ちをかけるように某ウイルスの影響で、外出も容易にできなくなり、スマホやPCに向かう時間も本当に増えた。ただ、何か物足りないという感情も生まれた。

「人間味なくなってきたな……」と、zoomを使えば距離なんか関係なく時間さえ確保して貰えば、話すことだってできるのに。画面の先に本人はいるのに、人間味を感じなくなっているのだった。

「余暇が生まれるので、心の広い人がどんどん増えていくと思います!」

就職活動をしていたとき、効率化の先にある余暇を楽しむ時間が、人間の生活を色とりどりにしてくれると思っていた。実際はどうだろうか、その時間にすら他人は踏み込むように、その時間を自分に使ってくれるように……と、見えないプレッシャーを感じるようになる。

余裕をつくるために……
余白をつくるために……
精神的に安定した生活を送るために……

そのために科学の発展、ITの発展なのではないかと、便利な世の中になっているはずなのに。心に余裕がなくなり、精神が不安定になったり、どんどんマイナスの状況になっているように感じる。

「ネットだけでなく実際に会うことができる希少性を上げたいですよね!」

久しぶりに会った現役大学生が言っていた。その通りである。この人に会いたい!どうしても会いたいと思える価値は、オンラインでは得ることのできない価値だ。

人間関係の再構築。この人にはどうしても会いたい。実際に赴いても価値があると思える付加価値と優先順位を自分は持ち合わせているのだろうか。

某ウイルスが人間関係をふるいにかけたのかもしれない。それだけではなかった。

「〇〇さん辞めたらしいで……」

お昼休憩中に、缶コーヒーを片手に自分の表情に緊張が走った。ここまで酷い状態になるとは、会社も思わなかっただろう。話を聞くと、会社を辞める前からアルバイトをしていたらしい。もちろん会社に黙って。

支社工場にいる自分に情報が来る頃には、どんどんと内部事情が変わっているそうだ。役職者が本社に会議に行くときに様々な噂を聞くらしい。

「何人か会社を辞めようとしているかもしれん……」今はどの企業も打撃があるのだが、自分のところもまずい状況であるに変わりはない。先日も取締役の人が工場に来て、今の工場を閉じて本社に戻るという話が出ている。

それほどまでに状況は悪化の一途を辿っている。雇用調整の補助も1ヶ月前に比べて少しずつ減少している。状況が悪いと言っても2〜3年同じような状態が続くのであれば、相当まずいだろう。

今、こうして一人暮らしをしているだけなら贅沢をしなければ死ぬことはないし細々と生きていけるだろう。

しかし、今自分の学びに対することまで手放さなければならない状況にまできたら、

自分の市場価値はどうなるだろうか。

もし今、会社を辞めてもまた雇用してもらえるのだろうか。

確かに2年ほど前から、会社と自宅以外の居場所をずっと探して、飛び込んで、様々な働き方をする人たちと出会ってきたつもりだ。

転職活動をしてみたこともあったが、何回か面接までいって落ちたりしたら、めんどくさくなって辞めてしまった。あのときは「あっさりと面接に行くんやな〜」とお気楽な状況であったけど、今はそうじゃない。

どこもかしこも冷え切っている。だからといって、もう後戻りはできないだろうし。この企画が落ち着いたら、自分のことの道をしっかり考えてみようと思う。そういって前にそんなことをnoteに書いてみたような気がするのだけど、実行できていなかった。危機感がなかった。

今はしっかりと自分が決めたことをやり遂げていく。

転職ができたのなら、もし業務委託が可能なら、1年間ほどやってきたライティング、「人と人とつなぐ」ようなことを仕事の業務の中に入っていたら、やりがいや満足度が高いんやろなって思う。

便利な世の中になっても「人とのつながり」と「関係性」は継続できるものをつくっていきたい。



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ふみー
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