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金曜日「絵本たちのいるところ」 2021.3.5/譜面合間日誌(平日)
~「てぶくろ」の段~
こんにちは。
「譜面合間日誌」金曜日担当の河﨑です。
突然ですが、みなさんは冬はお好きですか?
私は冬らしくありつつも、過ごしやすい適切な気温であれば好きです。
あと、食べものがおいしい季節でもあるのでその点においては全体的に好感を抱いております。
お鍋、鰤、蟹、牡蠣、蜜柑、など挙げればキリがないほど美味しいものがいっぱいの季節です。
ここ数週間、気温が上がったり下がったり、雪が降ったり雨が降ったり、と徐々に季節が変わりつつあることをふと感じたりすることが多くなってきたような気がしています。
ということで今回紹介する絵本はこちらです。
©︎エウゲーニー・M・ラチョフ
『てぶくろ』
作:(ウクライナ民話) 絵:エウゲーニー・M・ラチョフ
訳:内田莉莎子
出版社:福音館書店
発行年:1965年
あらすじは以下の通りです。
「降りつづく雪の中、ぽつんと落ちていたのは片方だけの暖かそうな手袋。最初に見つけたのは小さなねずみ。彼女は中にもぐり込み、言うのです。
「ここで くらすことに するわ」
確かに、ねずみが暮らすのにはいい大きさ。居心地も良さそうです。そこへやって来たのは、かえるさん。中に入りたいと言います。手袋の中にはねずみとかえるの二ひき。確かにこれも悪くない。ところが今度はうさぎがやってきて、言うのです。
「ぼくも いれてよ」
あっという間に三びきです。大丈夫かしら…。これで終わることなく、さらにやってきたのはきつねです。さらにさらに、おおかみも、いのししも、しまいには驚くほど大きいあの動物まで…」
(出典:https://www.ehonnavi.net/ehon/192/%E3%81%A6%E3%81%B6%E3%81%8F%E3%82%8D/)
どんどん登場人物が増えていき、そのありえなさ度が増していくという長新太の『なにをたべたかわかる?』のような、絵本としては比較的オーソドックスな展開ではありますが、絵のかわいらしさと抵抗的でポップな色使い、季節性、登場人物のユニークさがクセになり冬になると何度も読み返している一品でございます。
©︎エウゲーニー・M・ラチョフ
登場生物(?)のネーミングも愛らしく「くいしんぼうねずみ」「ぴょんぴょんがえる」「はやあしうさぎ」「おしゃれぎつね」「はいいろおおかみ」「きばもちいのしし」「のっそりぐま」など各動物にキャッチコピーみたいなものがついており非常に素敵だなとずっと思っております。
私も冬の間は、「いんしょくずきにんげん」と名乗っていきたい所存であります。
それでは。お元気で。
良い週末を
【今週の何か】
「いっかくしゅごしん」