『よあけ』の段/金曜日「絵本たちのいるところ」2021.4.23/譜面合間日誌(平日)
〜『よあけ』の段〜
こんにちは。
「譜面合間日誌」金曜日担当の河﨑です。
突然ですが、皆さん夜明けは好きですか?
私は『スターウォーズ エピソード9 スカイウォーカーの夜明け』に対して思うところがあるタイプ人間です。
そんなわけで今回紹介する作品はこちらです。
『よあけ』
作・絵:ユリ・シュルヴィッツ
訳:瀬田 貞二
出版社:福音館書店
発行年:1977年
あらすじは以下の通りです。
夜明け前の、静かな湖のほとり。 木の下で眠る、おじいさんとその孫。 月が湖を照らし、山は黒々とたたずんでいる。 なにもかもが、ぼんやりと影になったその場所に、今、少しずつ朝が訪れようとしていた―― ある湖が夜明けを迎えるまでの光景を、淡くていねいに描いた作品です。 湖で眠るおじいさんと孫が、朝を待って湖に漕ぎ出す。
(出典:よあけ|絵本ナビ)
色がにじみ、淡い光があたりを包むような優しい印象を醸し出しています。
夜明けが早くなってきた今日この頃、忙しい日々に忙殺されなかなか自分よりも大きな存在である自然に気を向けることができなくなっています。
話は変わって今年の夏は暑くなさそう
あい変わらず季節に敏感にいたい
早く急がなきゃ飲み物を買いにゆく
ついでにちょっと君にまた電話したくなった
くるり『東京』
あい変わらず季節に敏感にいたいけどもそれが叶わない時間の方が多くあります。
今日行き帰りの電車が両方とも人身事故で遅延していました。
いろいろなざわざわとした感情が自分の中や周りの人たちの中に浮かび上がってきていたのをひしひしと感じました。
この絵本のように日々静かに夜明けを迎えたいものです。
それでは。お元気で。
良い週末を。
【今週の何か】
ずっと観たかった映画を観ることができました。
この監督の前作『ザ・ライダー』を非常に好感を持って鑑賞していたので、今回も素晴らしい演技、カメラワーク、小道具、音響効果、etc...を堪能することができました。
この映画で描かれている主人公のような境遇(苦しくはあるが貧困から抜け出そうと思えば抜け出せる層)に関してはちょっと思うところはありますが、映像の美しさと自国以外のあらゆる夢だけではない現実を知る意味では観る価値のある映画だと思います。
よければぜひに。
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