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『いつもちこくのおとこのこ-ジョン・パトリック・ノーマン・マクへネシー』の段/金曜日「絵本たちのいるところ」2021.4.30/譜面合間日誌(平日)

こんにちは。
「譜面合間日誌」金曜日担当の河﨑です。
新学期、新年度が始まって1ヶ月が過ぎました。
みなさんいかがお過ごしでしょうか。
私はほとんど毎日遅刻をする夢にうなされています。

そんなわけで、今回紹介する作品はこちらです。

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『いつもちこくのおとこのこ-ジョン・パトリック・ノーマン・マクへネシー』
作・絵:ジョン・バーニンガム
訳:たにかわ しゅんたろう
出版社:あかね書房
発行年:1988年


あらすじは以下の通りです。

ジョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシーは、今日もお勉強しにてくてく出かけます。
ところが、途中でワニが現れて、ノーマンのかばんにかみついて離れません。
「ワニなど すんでおらん」
遅刻したジョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシーは、先生に反省文を書かされます。
次の日はもっと大変。ライオンがジョンのズボンをやぶいてしまいます。
「そんなものはおらん」
ジョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシーは、先生にうそをつかないと唱えさせられます。
今日こそは…でも高潮がきてジョンをさらっていこうとするのです。
なかなか時間通りに行けないジョンは、今日も先生に怒られます。
(出典:いつもちこくのおとこのこ-ジョン・パトリック・ノーマン・マクへネシー|絵本ナビ


どこまで悲劇的なことに見舞われようとも学校に行くことをやめないジョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシー。
それほどの学びを得られるほど素敵な学校なのでしょう。
羨ましい限りです。

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絵本界におけるあるあるパターンの一つであるトンデモ展開の目白押しという展開を軸にした作品ではありますが、この作品は一味違います。トンデモ展開後のリアクションがジョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシーのリアクションと、遅刻をしたジョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシーに対する先生のリアクションの二重構造となっており、実質倍楽しめます。

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こういったどこまでもぶっ飛んでいてユニークな作品は絵本ならではの楽しみ方と言えるのではないでしょうか。

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私の往復路にはこういったアクシデントはおそらく起きないので遅刻した場合は、100%自己責任となります。
早寝早起き頑張りましょう。

それでは。お元気で。
良い週末を。

【今週の何か】
『ゴジラvsコング』公開延期となってしまいましたね…。
非常に悲しいです。
アメリカでは3月に公開されているというのに…。
『ゴジラvsコング』の予告編は映像ももちろんですが、なにより音楽がかっこいい。
今年の夏公開の『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(すごい邦題ですね)の予告編と同じ方が楽曲のremixをしています。
どちらも最高に楽しみな作品です。

(毎回思うのですが、こういったオフビートなギャグに対しての日本語字幕のセンスのなさは絶望的ですね)

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