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「(わたしたち)生物から見た世界」宮ヶ原萌さん編

「(わたしたち)生物から見た世界」?

演劇公演『花の咲かない原因と対策』の宣伝文は以下のように公開しております。

そこで今回は、「(わたしたち)生物から見た世界」と題しまして、
出演者の方々の"環世界"についてトークした模様を、記事としてお届けします。

それでは、トーク本編をご覧ください。

本編


三橋 こんにちは。「(わたしたち)生物から見た世界」です。ゲストとして宮ヶ原萌さんにお越しいただきました。よろしくお願いいたします。
宮ヶ原 よろしくお願いします。
三橋 そしてお相手は三橋と、
小見 小見です。よろしくお願いします。
三橋 今回は譜面絵画メンバーのみですが、なにとぞよろしくお願いします。それでは、10分間話させていただければなと思います。

タイマースタート

三橋 環世界と題して、宮ヶ原さん自体が気になっていることとかを、お話しして行けたらなと思うんですけど、最近いかがですか。
宮ヶ原 最近、なんですかね、世界が広がるような体験があったんですけど、
三橋 お、気になる。

宮ヶ原 それは、ネットの世界なんですけど。つまりは顔が見えない相手とお話しする機会があったんですね。自分および自分の周りにいる人とは環境が違う人で、それこそ歳とか性別もわからないような人だったんですけど、ちょっと怖かったんですよね。で、この人たちは何を考えて生きているんだろうって。自分だけの世界だけで話しちゃいけないと思いつつ、でも自分のことを話さないといけない状態だったから自分のことを話したけれど、共通言語みたいなのがないから相手には伝わらなかったり、会話が弾んでいかなかったりとかして、あ〜ちょっと怖いなと思ったり、それって面白いなと思った体験だったんですね。
三橋 それで世界が変わったというか?
宮ヶ原 見えてる世界が変わったりとか。
三橋 視野が広がったみたいな?
宮ヶ原 うん。たとえば普段自分が働いていても、あっちの世界の人たちのことを思い出したりとか。
三橋 え〜。それいいですね。
宮ヶ原 そういうことってありません?
三橋 うーん。でも、コミュニティが増えるってことはいいことだよね。それはネット上だろうがリアルだろうがね。この2年って付き合う人がどんどんクローズになっていった感覚があるんだよね。元々仲良かった人とか、会える距離の人だけで、連絡をとってた感じだから、ネットで友達とかグループ・コミュニティを見つけるのは、ちゃんと世界が広がってるよね。リアルだけじゃないのも良い。
小見 自分は、コミュ二ティ同士の往来が減ったなって思う。それで、コミュニティからコミュニティへの往来が減った分、ここのコミュニティでの自分、嘘くさいな、みたいなのをすごく感じるようになったんだよね。
宮ヶ原 あ〜わかる。
小見 器用さがなくなってね。「自分ってコミュニティごとにチューニングを勝手に合わせてるな〜」みたいな。
宮ヶ原 選ぶようになったな、言葉を。それぞれのコミュニティごとで、言葉を選択しているような感覚。自分は自分なんだけど、違う自分を使っているような感覚。
三橋 すごい。棲み分けだね。棲み分けを上手くできる日とできない日もあるよね。
宮ヶ原 めちゃめちゃある。体調によっては本当に自分でしかいられないから、上手く話が進まなかったりとか。
三橋 1日のうちでさ、仕事行くだけにしてもさ何回も、コミュニティというか環境って変わるね。家から出かけるとしたら、家族▶︎公共交通機関・電車▶︎職場。で、その後に稽古があったら稽古場だったりとか。どこかで友達とお茶していたら、その友達同士のコミュニティとかもあるね。
宮ヶ原 そうそう、自分は多かったのそれが。
三橋 疲れてた?
宮ヶ原 疲れたねちょっとシンプルに。すっごい、わけわかんなくなってた。
三橋 振る舞いを濃く考えてたってことだね、意識的に。
宮ヶ原 でも私は、そういうのがあんまり得意な人間ではないから、ごっちゃになっちゃって、頭の中がぐっちゃぐちゃだった。今はそれを整えている最中でございます。
三橋 めちゃくちゃいいじゃん。コロナデトックスじゃないけど。人間関係に集中できるようになったっていう感じかな。
宮ヶ原 そう。でも難しいね。いろんなことを一度にやらないといけないけど、切り替えとかがしっかりできなくて、うわーって叫んでますね、実際にね。
あともう一個すごい考えていることがあって、相手の反応とかがすごい気になってきていて、相手のリアクションとか反応とかをすごい気にするようになった。「気にしい」が年々強くなってきちゃって、生きづらいなって感じてます。すごい。色々一回手放したいなってくらいには、気にしいモードが入ってる。

三橋 意識的にコミュニティで、振る舞いとか、自分のキャラみたいなのを変化させるみたいなこと、あんまりしたことがないかもなぁ。すごくかっこつけていうと、常に等身大というか。
宮ヶ原 それができないけど、しなきゃいけないんだろうなって強く感じてた。
小見 高校くらいまでは、キャラを変えるみたいなのが楽しい時期があったというか。今日はこの人の喋り方を寄せていってる日みたいなのがあったりしてて。でも、大学行って、どんどん社会との接続が強くならざるを得なくなってきた時、自分の立ち振る舞いとかを意識しなきゃいけなくなってからは、むしろそれが苦痛になるみたいな感じがしてきて。
宮ヶ原 確かに、中学生の時とかに人気がある子とか、あの子最近色んな人から話しかけられてるなみたいな子の仕草とか真似してたわ。喋り方とか。わかるかも。
小見 そう。〇〇デビューみたいなのを楽しんでいた時期かもだなって思ったり。
宮ヶ原 人のこと考えてるんだろうね、ずっと。
三橋 そうだね。それってずっと社会を考えているというか、コミュニティベースだよね。コミュニティの中での自分はどういようというか。
宮ヶ原 そうそう。
三橋 自分はこのコミュニティで何してやろうかな、っていうよりかは、社会の中にどのように滑り込めるか、じゃないけど、どのように自分がトランスフォームしてそこに加われるかっていうことを考えてたってことなのかな。それって優しいかもねえ。
宮ヶ原 生きることを考えてたんだよね。どうやって生きていくかを。
小見 結構それって、運の要素強いよね。取り巻く環境をさ、自分で作るというよりはさ、今ある場所でどういるかみたいな。きつい時はとことんきつい。
宮ヶ原 全然思い通りにならない。
三橋 それをデトックスできたのはめちゃくちゃいいことだよね。コロナ以降、関係がいい意味でクローズになってきたから自覚できたんだもんね。次は、「自分が本当はどういう風に居たいかがわかってくる」フェーズなのかもね。
宮ヶ原 そうだと思います。めちゃくちゃ。占いとかにも結構頼ったりしてますね、最近は。しいたけ占い。あれで自己暗示かけてる。
三橋 いいこと書いてるもんね〜。
宮ヶ原 心落ち着かせる手段として。
三橋 そういう支えになってくれたらいいよね、占いも。
小見 今日だけの占いだったらいいよね。未来への占いだと焦るじゃん。「5年後こうなってます」「え、なってなかった」みたいな。
三橋 正月のおみくじのさ「失せ物、すぐ見つかる」って欄、なに?弱くない?他のところと比べて。

タイマーがなる

三橋 ということで、10分経ったということで、ここで終了にしたいと思います。本日は宮ヶ原萌さんでした。ありがとうございます。
宮ヶ原 ありがとうございます。
小見 ありがとうございます。

以上です。
お読みいただきありがとうございました。

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【販売中】


譜面絵画 vol.12『花の咲かない原因と対策』
【会場​】     
アトリエ春風舎
【日時】
6月23日(木) 19:00★
6月24日(金) 19:00★
6月25日(土) 14:00★/18:00
6月26日(日) 13:00★/17:00
※受付開始、開場は開演の20分前
※上演時間は約50分を予定
【アフタートーク】
6月23日(木) 19:00 河野桃子(ライター・インタビュアーなど)・山﨑健太(批評家・ドラマトゥルクなど)
6月24日(金) 19:00 綾門優季(青年団リンク キュイ・青年団演出部)・中野成樹(中野成樹+フランケンズ)
6月25日(土) 14:00 出演者全員(宮ヶ原萌・川端真奈・嶋村桜・高橋星音)
6月26日(日) 13:00 児玉健吾(かまどキッチン)・中島梓織(いいへんじ)
【出演】
宮ヶ原萌(譜面絵画)
川端真奈
嶋村桜(三輪舎)
高橋星音(無名塾)
【スタッフ】
脚本・演出・宣伝美術 三橋亮太(譜面絵画/青年団演出部)
舞台監督 島田曜蔵(青年団)
照明 緒方稔記(黒猿)
音響プラン 深澤大青(しあわせ学級崩壊)
音響オペレート 保延優希
制作 大川あやの(譜面絵画)
制作 河﨑正太郎(譜面絵画)
制作補佐 落合比奈
制作補助 小見朋生(譜面絵画)
協力 黒猿/三輪舎/しあわせ学級崩壊/青年団/無名塾

【チケット】
全席自由席
◎一般 3000円
◎U-25または学生 2500円

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