41.怒っていること
恨み言半分くらいになるように書きます。不適切な感情表現は「ワーオ」と「ファー」に書き換えました。
女性への差別が社会的に黙認されていることへの怒りが、本当に、ふつふつと、止まらない。
悔しいし、怒りが湧いてくるし、同時に絶望する。
女性が声を上げることが、どれだけ勇気のいることか。同意を、同士を集めるまでに、どれだけの葛藤があるか。
今までこういった声が表面化していない(あるいは見て見ぬ振りをしてきた)ということに、どのような背景があるのか。
様々な感情が混ざって涙が出てくる。
当たり前だと押し付けられていることの多さに鈍感になるしかなくて、差別に気付くことができない人の多さ。
女だけの問題でも、男だけの問題でもない。「女性差別」は、社会の問題だ。
じゃあ、どうして社会の問題として捉えられないのか?
それは当事者じゃない人の他人事思考を中心として社会が回っているから。ワーオ。
結局は他人事なわけです。ファー。
男社会がベースになっている日本の社会は男性が同性の同意を集められたら簡単に社会を変えられてきたわけで。
女性は同性の同意を集めても簡単に社会を変えられないと言われた。
指摘されて悔しかったし、「おかしいことだよね」と強く思った。
全てとまでは言わないけど、多くが男性基準。
これは緊急避妊用ピル(アフターピル)の署名活動のときに自分で色々調べて痛感した。
どうしてバイアグラはすぐに認められたのにピルは認められない?
女性の身体的・精神的健康はどうでもいい?
若い女性が安易に避妊をしなくなる?
は?
男性の妊娠が可能な社会だったら、世の中は、世の中の仕組みはどれだけ変わっていたであろう。
この「変わっていたであろうこと」が、いま女性が見えない形で受けている差別であることに気づけないものだろうか?
そんなにみんな馬鹿ではないと思うのだが。
とある人に「男性が妊娠するなんてSFでしかないんだから話の入り口として不適切であり、相手にされない」と言われたけど、わたしはこの仮定は「相手の立場にたって考えること」と同義だと思っている。
もし考えることすらできないと言われたら、「事実としてそういう差別があることを認めたくないと心のどこかで考えているのでは」、と意地悪なことを考えてしまう。
「ふーん、おもしろいね(棒)」などと返事をされた日には、シン・ゴジラみたいに暴れまわってしまうかもしれない(観たことないけど)。
男女の条件を揃えて差別について考えてみることはSFなのだろうかしら。
気づけなかった差別に気付くために、一度は考えてほしいと強く願う。
でも本当は、「SFなんだから」なんて、言われなくたって女が一番わかってる。
どんなにわたしが願っても、生物学的に男性は妊娠することができないのだ。
わたしの「男も妊娠すればいいのに」の根源は、男性優位の社会への反骨心だ。
こんなに腹の立つことってあんまりないんだけど、腹の立つ問題がなぜ表面化しづらいのかしら。
表面化しづらいことにも、「女性の怒り」への社会的な見下しが入っているのでは…とまで考えてしまった。これは多分考えすぎ(であってほしい)。
とはいえ怒りを全面に出しすぎと言われたので、なるべく静かにキレていこうと思う。穏やかに、おだやかに。
正直言って絶望することばかりだけど、悲劇の人間を演じていてもどうしようもない。
身の回りから、自分も含めて、女性差別をなくしていくぞ。
「女性は同性の同意を集めても簡単に社会を変えられない」なんてのをはじめとするおかしいことに対して、まずは素直に「それっておかしいですよね」と男女問わず言える人になります。
それっておかしいじゃないか、ていう感情表現は、社会を変える原動力になると思うから。