男性から見たセックスレスのはなし

書いてみたら長かった。。最初に謝ります。ごめんなさい。

セックスレスを主な理由に妻と離婚したケースについて書いています。そこに至る経緯など。内容については個人差が多くある話なので、こういうこともあるのか…と感じてもらうくらいがいいと思います。

まずは男性の性欲望処理について。

これは完全に個人差がある話です。友人には毎日したい人もいるし、1回/週や1回/2週がいい人もいます。年齢で多少衰えますが、そもそもの個人差のほうが大きいです。私の場合は概ね、3~4日に1回処理したい。しかしこれは3~4日に1回SEXがしたい、ではありません。あくまで溜まったものを出したいスッキリしたいという感覚。

耳鼻科に行くか、自分で鼻をかむか

段々と鼻が詰まって息苦しくなっていく、どうにかしたい。耳鼻科を予約して行って待って診察を受け薬をシュッとしてもらうとスッキリするのは分かっているが、そこまで時間もあてられない。そこで手軽な自慰(数分)が処理として簡単でいいのです。すると寝られる。落ち着く。こんな感じです。

脳内が多動がちの人は、思考がシンプルになるので安眠の手段にもなると感じているかも。なので仕事で疲れているときや悩みがあるときのほうが、もう処理して寝てしまおうとなりがちです。

念のために書きますが、処理の際にSEXを選ばないのは愛が無いからとかではありません。生理的な処理欲求は愛とは全く別の問題です。

打って休んでのリズム

人にもよりますがスッキリすれば数日は「しなくてもいい」状態になります。射精には勃起が必要になりますが、その基本となるのは視覚や聴覚などによる脳の刺激です。「しなくてもいい」状態の時は気にならない程度の刺激も「したい」状態の時は過剰に反応(勃起)してしまったりします。基本的には本能なのでアンコントローラブルなものです。

ここで個人差に戻りますが、毎日したい人なら1日経てば同程度の刺激でも勃起が起こり射精可能になるかもしれません。週1がいい人ならば、そこに概ね7日を要するということです。例えばで言いますと、週1サイクルの昨夜こっそり抜いてしまった人に「いつもと同程度の刺激」では勃起は起こりづらいのです。となると返事は「ごめんちょっと疲れてて…」「今仕事で頭を抱えててさゴメン」となるわけです。

ちなみに

大体のケースで、3~4日に1回処理をする人が3~4日に1回SEX出来るわけではありません。処理に比べSEXは準備や踏むべきステップ、総時間、そして体力といずれも多くの要素を消費するのでSEXならば例えば7日~10日に1回くらいと頻度は落ちると思います。

なので突然訪れるチャンスの為には、例えば事前に2回くらいの自己処理を見送っておく必要があります。

事前に2回くらいの自己処理を未来予知して回避する必要があるんです。

(つい同じことを2回もしかも大きく書いてしまった…)

(隠してるけど)しょっちゅう抜いてるようなんだから出来るでしょう?と思われるかもしれないのですが、少なくともその頻度では難しいことが実際には多いと思います。当然、強い人問題が無い人もいると思いますが。

我が家での場合

仕事が忙しい、専業だが育児は大変、ありがちな家庭だと思います。夜は子どもと同じベッド(下の子は小6まで一緒だった)ともなればチャンスは限られます。別の場所があればいいですが、育児に追われてソファーも荷物の山…なんて状況だとそれも難しかったり、そもそもやりづらかったり。上の子が受験期(中受)に差し掛かって夜まで勉強を教えたり…なども当然障壁になりますね。

妻も子育てや家庭の切り盛りに一所懸命だったと思います。それ故に子供を理不尽にどなってしまったりして私と喧嘩したりとかもありました。今は全てがワンオペなのでその気持ちが分かるようになりましたが、当時はそこまで理解してあげられませんでした。

怒ってばかりの妻に正直、嫌だなぁと思う事も何度もあり、やはりそういう気持ちみたいなものもレスの原因のひとつには段々となっていたと思います。

で、その中でも前述のように定期的に処理はします。チャンスが中々無ければ、むしろ処理をするのがルーティーンになります。訪れるかどうか分からないチャンスのほうがイレギュラーになるのです。急にバウンドが変わると、前述のようにもうキャッチできないんです。

女性にも似たようなことがあるかも知れません。タイミングという意味では生理もそのひとつかも。あとはムダ毛の処理とか、よりによって今日はこの下着…とか。他の心配で頭がいっぱいでとか。今からって言われても…ってヤツ。

こうなってくると少ないチャンスが実を結ぶのは相当の低確率になります。

そして離婚に至る

その後の細かいことを沢山すっ飛ばしますが、結果として離婚しました。働きながらひとりで子供を2人見るのは大変です。今になってみるともっと出来ることがあったなぁと反省もしています。そこが誰かのためになればと思って書いています。

日々頑張っていたつもりだったこと

見苦しい言い訳になってますが一応

おむつ替え、沐浴、ミルク、仕事以外の時間では大体やりました。離乳食は難しくて出来なかった。長男の時は昼夜逆転できっちり3時間ごとに母乳だったので、その後のげっぷとかおむつ替え、ホットタオル作っておしり拭き、オムツかぶれの薬を塗って、寝かしつけなど。特に生後ひと月半は生霊みたいになってました。そのへんのお茶の出涸らしのほうがしっかりしてたと思う。

次男はほぼ完ミ。調乳したり、レンチンで殺菌したり。百日咳に罹った時はひと月半ほど僕が縦抱きしながら寄り掛かって寝たりとかも(横にすると咳をしてもどしてしまう)。子供が泣いて起きるのは私のほうが得意でした。まぁしんどかったですけど、自分なりにギリギリまで頑張ったつもりでした。

大きくなっても仕事は無理矢理調整して園行事・学校行事はほぼ出たと思います。毎日撮った写真、イベント毎の動画、沢山あります。この頃、頻度は減ってはいたけど、まだ完全なレスでは無かったです。

子どもが小学校高学年くらいになると、妻が夜は苦手な人だったので塾のお迎えやお風呂に入れたり勉強を教えたりが僕の担当に。その代わり朝はある程度お任せ。自分の御飯はトースト焼いて紅茶いれるくらいなので自分でやって仕事に行く感じでした。

効率のよい役割分担ですれ違いが加速した面もあったと思います。

夜の行為では

タイミングの合いづらい少ないチャンス、緩んでくる体、起爆剤に可愛い下着を定期的に買ったり、誕生日や記念日の度に可愛らしい洋服を買ったり(妻は綺麗だったけどファッション系に疎いタイプ)とかもしてました。でも下の子と寝落ちしてしまう妻、上の子に付き合う私、片付かない部屋、2階にあがっても横には下の子、色々難しかったです。

(チャンスを増やすために)下の子を自分の部屋で寝かせては…と提案するもそれは妻がまだそうしてあげたいと却下。そうこうしているうちに何か月とレスになっていき、言い出すタイミングすら見当たらないため半ば諦めて自分で処理するのが当たり前に。そして数年。。。もうそれが普通になってしまっていました。

じゃあ何が出来たのか

ざっくり言うと恥ずかしいとか思わず、もっとオープンに性の話をするべきでした。今になって思うことを以下に。

予定を立てる

前述のように、家庭環境による障壁男女ともにタイミングがあるものなので、例えば1週間前には「この日は、ね」というのを決めておく。恥ずかしくてもちゃんと会話して問題提起をして、解決の手段としてコンセンサスを取って。

そこに向かって調整が出来れば、頻繁なのは無理としても完全レス自体は回避できるかもしれない。今度からちゃんとしようねとかいう曖昧な約束(実際これは何度もやった)ではなく、毎月この日は…とかくらいは決めなきゃいけないと思います。

お互いの魅力、浮気のシステム

同じ顔、同じ体(むしろ衰えていく)、同じ反応。女性の場合はハッキリとは分かりませんが、男性の場合は前述したとおり視覚や聴覚による刺激が優先順位としてかなり高いので、慣れは障壁のひとつとなり得ます。

フォローしているかたのところでSEXの時に相手を見る、目を閉じるってアンケートがあって、男性はすべからく「相手を見ている」ってのも面白い結果ですけど事実だと思います。

なので男性が他で浮気を…ってやつだと、未踏の地(脱がせたらこんなだった、こんな求められ方をした、こんな声だった)とかいう沢山の刺激は慣れの対極です。相手の魅力ではなく未踏であるからが故の魅力が主になる訳です。浮気はしたことは無いけれど、これは強いよなってのは何となく分かります。

じゃあそれに勝る魅力って言っても体はひとつなので限界があります。勿論、清潔に保つことや体型を相手好みに多少なり合わせる努力(男女ともお互いにです)も必要だとも思いますが、いつチャンスが訪れるかも分かりませんからそこそこ大変です。

刺激を外注する

なので、予定を立てる際にそれを家で安易に済まさないとかの工夫が必要なのかなとか考えています(私は失敗したのであくまで想像で話しています)。例えばラブホを巡ってみるとか、たまにはちょっと遠出して違うホテルを探すとか、もしかしたら貸し出しのコスプレ色んな道具に頼ってみるのだってアリかもしれません。シチュエーションでも何でも、諭吉に出来そうなことは外注してみるのです。

ひとりよがりにならないこと

ここで本当に大切なのは、自分がしたいことと相手の望むことちゃんとコミュニケートすることです。

仮に野外露出とか言われても、その趣味が無ければ(そもそも違法ですが)付き合うのも難しいでしょう。

それなら出来るかも?これならしてみたい!という擦り合わせをすること、

そのくらいSEXについて真剣に取り組むこと、

これはもう全てのことに言えるのかもしれませんが、そうやってパートナーの気持ちや好みや考えをちゃんと聞くことが重要なのかなと感じるのです。

最後に

今でも子供たちとの会食のためひと月に1回は会います。もうすぐ離婚して丸4年です。私は実はその4年のあいだ元妻の顔をちゃんと見ることが出来ていません。

実は可愛いんですよ。そして、そう思ってしまうから見れないんです。これ誰にも言ったことが無いんですけれど。もしかしたら同じ境遇の人じゃないと分からないのかも知れないけれど。

逆に言うと、そんななのに起きるんですセックスレス。まぁ真面目なほうな2人だったけど、ちゃんと色々と一生懸命だったけど、とても大事なことにひとつ気付けなかっただけでそんなことが起きてしまうんですね。

特に前半部分の男性の性処理に関する部分は、もしかしたら異性にはピンときづらい部分かもしれないです。同様に私から女性の性処理(この書きかたは何か違うけれど)に関しては今でも分からないことが多いです。

なので「こういう考えの男がいるから」とお叱りを受けるかもと思いながら書いています。正直、本当に分からない。その点、気分を害されたら本当に申し訳ございません。

追伸

ガガっと書き上げたので読みづらい点、すみません。反応によっては分かりませんが、メンタルや諸々の問題でそのうち消すかも知れません。ご容赦ください。

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