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【CIX考察】'Hello, Strange Place' Story Film Episode 01〜05
CIX考察第2弾です。
前回の考察を読んでないという方はこちらから読むことをおすすめします..!
今回の記事、めちゃくちゃ長いですㅜ
お時間あるときにお読みください~~~> <
前回の考察でダンテの「神曲」について説明しましたが、5人はしばらく神曲の世界には行きません。
今回考察する'Hello, Strange Place' Story Film Episode 01〜05は、神曲の世界における地獄に行くきっかけになる物語です。
それでは、各エピソードごとに考察していきます。
'Hello, Strange Place' Story Film
Episode 01. Butterfly Effect
Butterfly Effect:小さな出来事が引き金となり、
その後の出来事に大きな影響を及ぼす現象
ヨンヒとジニョンの物語です。
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2人が同じクラスであることがわかります。
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テスト用紙を見つめていたヨンヒは腕時計を外し、カッターで左手首にリストカットをし始めます。
外した腕時計の下にはリスカの跡のようなものがありました。腕時計はリスカの跡を隠すためにつけているのではないでしょうか。
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リスカに気づいたジニョンはヨンヒを強引に教室の後ろまで引っ張り、「何してるんだ?おかしくなったのか?それぐらいで死にたいのか?」とヨンヒを矢継ぎ早に責め立てます。
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ジニョンに押し倒されたまま絶望感に苛まれるヨンヒ。
手首からは血が流れています。
この後にわかりますが、ヨンヒはいじめられています。顔にできた傷はいじめによるものです。
タイトルがバタフライエフェクトであることから、ジニョンがヨンヒを責め立てた出来事が今後起こる出来事の引き金になっていると考えられます。
Episode 02. Bystander
Bystander:傍観者
ビョンゴンとヨンヒの物語です。
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ビョンゴンは倉庫(?)の中で、思い悩んでいるようなのですが、はっきりした理由がわかりません。ヨンヒのことでしょうか…
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1226と書かれたマッチの箱を見つめるビョンゴン。
数字の意味、と言われて思いつくのがエンジェルナンバーです。
車のナンバーや電話番号、時計といったものを通して何度も目にする数字には天使からのメッセージが込められていると考えられており、その数字がエンジェルナンバーと呼ばれています。
CIXの物語と繋がりのある神曲では、天国に天使が存在していると明記されています。そのため、今後出てくる数字は天使からのメッセージであるエンジェルナンバーとして考えても妥当な気がします。
ですが、桁数が多くなると意味が曖昧になってきたり、日本と韓国では解釈に違いがあるかもしれない等の理由から、込められた意味を深く気にする必要はないと思います。
なんとなく、こんなメッセージなんだ〜くらいで。
今のところ1226で思いつくものがないので、エンジェルナンバーで考えます。
1226は簡単に言うと「自分の思考と信じる心を大事にしなさい」という意味だそうです。
ビョンゴンの苦悩する気持ちに対するメッセージにも捉えられます。
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また、3時41分で止まった時計も映ります。
時計と341の数字…これもエンジェルナンバーとして考えられます。
341は「自分の将来についてプラス思考でいるように」という意味だとか。将来を悲観するなって?
ただ、割れた時計から、
・エンジェルナンバーを示すために割れた(壊れて止まった)時計を見せている
・3時41分に時計が割れるきっかけになった出来事が起こった
の2つのパターンが考えられるなあと思ったり…
倉庫から出たビョンゴンはヨンヒのいじめ現場に遭遇するのですが、この時のヨンヒの手首に注目してください。
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右に腕時計、左に包帯が巻かれています。
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左の袖口には血がついています。
Episode 01でヨンヒは腕時計を左につけていました。しかし、リスカで新しい傷ができたため、今回の話では右に腕時計をつけ替えています。
さらに、左手首には包帯が巻かれ、袖口には血がついていることからEpisode 02はEpisode 01のすぐ後ぐらいの出来事だとわかります。
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助けを求めるヨンヒの目にはぼんやりとこちらを見つめるだけのビョンゴンが映ります。
ビョンゴンは結局いじめられているヨンヒを見て見ぬふりし、その場から去ってしまいます。
タイトルの傍観者とはまさしくビョンゴンのことです。
Episode 03. Self Slaughter
Self Slaughter:自滅
ヨンヒの物語です。
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学校の屋上にある建物の屋根に座りながら、母親にメッセージを送るヨンヒ。
『お母さん、空を見ていてお母さんのことを思い出しました。夜空がとてもきれいです。僕はなぜこんなものに気づかず生きてきたのでしょうか。』
『お母さんももう僕の束縛から離れてください。今までありがとうございました。』
メッセージを送ってすぐに母親から電話がかかってきましたが、出ることなく、
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携帯と腕時計を横に置いておもむろに立ち上がり、そのまま飛び降りてしまいました。
ヨンヒは自滅、つまり自殺の道を選びました。
ちなみに、ヨンヒが携帯を開く時のパスワードは1330でした。
エンジェルナンバーでは、「前向きな思考と自分の直感を信じ、迷った時には原点に戻る選択肢をとりなさい」という意味だそうです。
特にゼロが意味する原点回帰という言葉は、CIXの物語を辿るうえで重要なキーワードになると思います。
Episode 04. Abrupt Absence
Abrupt Absence:突然の不在
スンフンの物語です。
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Episode 03の続きから始まります。
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ヨンヒが飛び降りる前に送ったメッセージが運転中のヨンヒの母親の元に届きます。
メッセージを読み、嫌な予感がしたヨンヒの母親はヨンヒに電話をかけながら車を走らせます。
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一方、練習室でダンスの練習をしていたスンフンの元に、スンフンの母親から『この後雨らしいから練習室まで迎えにいくね』とメッセージが届きます。
しかし、迎えに来たスンフンの母親が道路を渡ろうとした時、猛スピードで走ってきた車に轢かれてしまいます。
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直接述べられていませんが、タイトルが突然の不在であるため、スンフンの母親はこの事故で亡くなってしまったと考えられます。
ただ、一つ気になることがあります。
母親が持ってた真っ黄色の傘です。
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傘に意味付けをしないなら別にビニール傘でもよかったと思うんですけど、黄色の傘なんですよね。
それに、傘だけが映るシーンもありました。もう絶対に何かあります。
予想としてはスンフンの母親が弱視だったのではないかということです。
黄色い傘は自分が見えない分、周りに気づいてもらうためではないでしょうか。小学生の黄色の帽子と一緒です。
もしかしたら車が来たのも見えてなかったのかもしれません。
Episode 05. Broken Family
Broken Family:壊れた家族
ヒョンソクの物語です。
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ヒョンソクはルービックキューブをいじりながらバス停のベンチで座っていますが、バスが来ても乗ろうとしません。
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父親とのメッセージ画面を開くと、
『父さん、僕に会いたくないの?』
『父さんに会いたいよ』
とヒョンソクからの一方的な連絡が続いたあと、
『明日の夕方時間ある?9時にバス停の前で会おう』と父親からの返事があります。
ヒョンソクはバス停でバスを待っていたのではなく、父親を待っていました。
しかし、約束の時間になっても父親は現れません。
『父さんどこ?いつ来るの?』と送るヒョンソク。
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電光掲示板には運転終了の文字。
21時に待ち合わせしていたヒョンソクは最終バスが終わるまで待ち続けていたのです。
もう一度『いつ来るの…?』と送ろうとしますが打ち込んだ文章を消してしまいます。
ヒョンソクと父親の関係はタイトル通り、壊れた家族そのものです。
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諦めて帰ろうとするヒョンソクの横を1台の救急車が通り過ぎていきます。
この救急車に乗っているのはスンフンの母親か、ヨンヒだと予想できるのですが、
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Episode 04より、ヨンヒの母親がヨンヒからメッセージを受け取ったのが20時20分でした。
その後にスンフンの母親との事故が起きましたが、目撃者も大勢いたのですぐに救急車で運ばれたと推測できます。おそらく21時までには運ばれているでしょう。
ヨンヒはメッセージを送った後すぐに飛び降りたことから、飛び降りた時間が20時20分だとわかりますが、一人だったため、発見が遅れたと考えられます。
ヒョンソクが21時を過ぎ、最終バスが終わる時間までバス停にいたことは明らかなので、時間的にヒョンソクの横を通り過ぎたのはヨンヒを乗せた救急車だと判断できます。
言い換えると、ヨンヒが飛び降りてから救急車で運ばれるまで、最低でも1時間は時間が経っているということになります。
以上が'Hello, Strange Place' Story Filmの考察になります。
明確ではない部分は分かり次第、加筆修正していけたらと思っています。
全てのエピソードの動画を載せようと思ったのですが、動画に年齢制限がかかっていて表示できませんでしたㅜㅜ
どのエピソードも重く、救いようのない残酷な状況のようにも思えますが、彼らに明るい未来が訪れることを願いながら考察を進めていきます...
次回はNumbの考察です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
次回の考察でお会いしましょう。あんにょん.!
___+
全てのエピソードに心臓を抉られるのですが、特にEpisode 02のヨンヒが集団リンチを受けているシーンが生々しすぎて、見るたびに涙が出そうです..というか泣いてます...