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フルカイテンのPOチームが「めっちゃ動きやすい」わけ
フルカイテンのプロダクトオーナー(PO)の島田です。
入社したのは2020年6月です。
当初はカスタマーサクセス(CS)を担当していましたが、2022年夏頃からPOをしています。2025年2月現在、いつの間にか、フルカイテンでのキャリアはPOの方が長くなっていました。
こちらの記事では
・当社へエントリーを検討している方
・「他の会社のPOって、どんなことをやっているのだろう?」と情報収集をされている方
に向けて、当社のPOが「めっちゃ動きやすい」理由をご紹介します。
フルカイテンのPOチームの役割、やっていること
別の記事でPOチームがどういう役割で、どんなことをやっているのかを紹介しました。
詳細はこちらをご確認ください。
当社のPOチームは「プロダクト価値の最大化」のために、「試作版、β版、プロダクト版等のアウトプット」を作成します。このプロダクト開発を行うなかで、POチームが実行していることは、「プロダクトディスカバリー」です。
「めっちゃ動きやすい」とは、ずばり「プロダクトディスカバリーがやりやすい」ということです。
「プロダクトディスカバリー」を噛み砕くと「開発課題の設定」と「設定した課題の解消」となるかと思います。ここをいかに効果的に行えるかが、プロダクト開発の重要な要素の1つだと思います。
つまり、「めっちゃ動きやすい」=「プロダクト開発が進めやすい」ということになります。
さっそく「めっちゃ動きやすい」理由を3つ、ご紹介します。
POチームがめっちゃ動きやすい理由①:PMチームの存在
まず、「開発課題の設定がやりやすいとはなにか?」ですが、簡単に言うと「考えるべきことがなにか分かる」ということです。
プロダクト開発を進めるには、たとえば以下のようなことを知りたいと思います。
・お客様はなにがしたいのか(利用目的)
・利用した結果、どんな状態になりたいのか(理想の状態)
・現状どういう利用フローになっているのか(利用手順)
・導入前はどういう業務をしていたのか(既存業務)
・どういう利用フローだと使いやすいのか(理想の導線)
などなど、これらを把握・整理し、手がかりにして問題点を探し、解決策を検討します。
ただ、上記のような情報についても、分かっていないことが多々あると思います。分からないまま進めると、クリティカルな問題点が何なのかが分からず、機能開発が失敗に終わることになるかと思います。
ここで活躍するのがプロダクトマーケティング(以下PMと呼びます)グループです。
ドメイン経験、知識が豊富で、かつPoCのプロジェクト進行や顧客の活用支援を行っているため、ユーザーインタビューをせずとも現状に詳しいです。理想の状態についても、お客様が「本来的に」どうあるべきかについてのイメージも持っており、壁打ちや検討を高いレベルで行うことができます。もちろん、PMでも分からないことがあれば、カスタマーサクセス(CS)やお客様を巻き込みます。PMがいることで、どういう問いをお客様に立てるべきかを検討することもでき、そのために使う試作版の開発やfigmaの作成を進めることもできます。
POチームがめっちゃ動きやすい理由②:分科会という仕組み
上記のようなPMチームとのディスカッションは、プロダクト毎に定例で実施している分科会にて行います。この分科会には、POとPMだけでなく、SE、エンジニア、デザイナー、データサイエンティストも適宜参加しています。
このため、開発に関わるメンバーが「なんのためにやるのか」を高い解像度でインプットできるとともに、各自が気になる点は直接質問ができ、「なにをやるのか」も明確になり、そのまま試作版やfigmaの作成に移れます。加えて、「どうやるのか(どうやろうとしているのか)」の共有もできます。
つまり、各開発フェーズで起こる課題設定とその共有がこの場で完結し、課題解決に素早く移れるのです。
また、このような体制が取れているため、PM、POだけでは思いもしないような重要な質問がされ、それにより議論を深めたり、検討の漏れを防ぐことができます。
加えて、作成するドキュメントが最低限で済んだり、デザイナーがfigma作成に必要な情報のインプットがその場で済んだりと、工数削減にもつながっています。
さらに、大きい開発になりがちなビジネスサイドの要求を早い段階で制止できたり、要求から想起できる仕様の複雑さから危険信号を発したり、開発容易性の観点からスコープを調整したりなど、手戻りを防ぐことにも繋がります。
POチームがめっちゃ動きやすい理由③:バリューの体現
このようなチームの組成ができている背景として、バリューの体現があげられます。
当社のバリューは、
・カスケード
・村人Aになるな
・失敗を恐れるな
の3つです。
以下がそれぞれの概要となります。
カスケード:
・複雑で困難な問題は混成チームで当たれ!
・他チームと横の連携を取る主体性を持て!
村人Aになるな:
・各自がそれぞれの役目を全力で果たせ!
・迷わず飛び抜ける主体性を持て!
失敗を恐れるな:
・挑戦によって得られる気づきを資産にしろ!
・迷うなら結果は気にせず挑戦する主体性を持て!
※詳細は下記採用資料の19~22スライド目をご確認ください。
このバリューですが、POとしては非常にありがたくないですか?
複雑で困難な問題を解決するには、問題を切り分ける、というのも1つのアプローチです。
ただし、一人でうんうん悩んでも、その時間がもったいないです。さっさと分かる人、優秀なメンバーを巻き込んで進めるのが良いに決まってます。いろいろな人が集まると、いろいろな切り口が考えられるようになり、複雑で困難な問題も分解が様々な角度で進みます。分解された問題も、それぞれ得意な人が対応することでよりスムーズに解消が進みます。
「プロダクト開発はチーム組成が重要」と聞いたことがあります。
巻き込むこと、巻き込まれることを当たり前のこととして全員が受け止められるのが「カスケード」の良いところです。
カスケードしているな、の事例。
私が「カスケードしているな」と思った事例を紹介します。
以前、新サービスの分科会を進める中で、規約が必要なことが分かり、作成することになりました。
分科会のメンバー内でも、私自身もなにから手をつけたら良いのか分からないなか、“規約を作ったことがありそうなCAO”にやるべきことを相談したり、“要点を押さえていそうなエンジニアのマネージャー”に細かい要件を確認し、“顧問弁護士とつながりのある総務のメンバー”に規約作成を進めてもらい、なんとか期日中に完成できました。
上記の例でも参加メンバーは誰もが村人Aではなかったし、失敗を恐れておらず、「やることをやる」ということができていました。
余談ですが、後日お礼がてら話を聞くと、だれもそんなに詳しいわけでもない、ということが分かり、「おおお、意外となんとかなるものだな」と思いました。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
プロダクトオーナー、プロダクトマネージャーという仕事はいろいろな企業にあり、重要な役割になることが多いかと思います。ものづくりが好きな人にとっては、楽しく、エキサイティングな仕事になるでしょう。
フルカイテンでは上記に加え、自分の仕事が未来をつくっているという手触り感があります。
「世界の大量廃棄問題を解決する」というミッションを掲げ、「スーパーサプライチェーン構想の実現」というビジョンを持って事業を進めていますが、代表の瀬川が以前、ミッションについて語る中で、「少しでも良い地球を子どもたちに残したい」という表現をしていました。
私はこの未来志向の考え方が好きで、とても心が踊ります。
しかも、ご紹介したように「めっちゃ動きやすい」環境にあります。
私は、さらに強いメンバーが加わることで、POチームがドライブしたら良いと思っています。
フルカイテンにもっと良いやり方をどんどんインストールしてほしいです。
エントリーをお待ちしております!