これを知らないと落ちます。超音波検査士レポート作成前に確認しないとヤバい事
どうもふるかぶです。前回、腎細胞癌のレポート例を挙げました。今回は、レポートよりも前の段階…症例選びの際に確認するべき点についてnoteを書いていこうと思います。
実際、レポートをいくつか書き進めている途中に
『あれ?これって大丈夫なのかな…そういえば2例目のあれは??汗』
なんてことになると、不安になるしそもそも無駄な労力を使うことになります。そして不適な症例を使っていると、、
落ちます
そんなリスクを少しでも減らして、最短ルートでレポートを作るためにもこの記事でしっかり確認しましょう!ではいきます!!
確認すること
超音波検査士研修ガイドライン
http://www.jsum.or.jp/capacity/rms/downloads/pdf/training_guideline.pdf
これはレポート作成の前にみておくべきものですね。
超音波検査士になるためにどんなことを知っておく必要があるのか、しっかり確認しましょう。
例えば消化器領域のなかで、肝臓では…
正常構造でもこれらについて学ぶ必要があります。
レポートでも症例疾患に合わせて、記載されている細目についての記述が必要になるでしょう。スケッチでも画像に合わせ、必要なことを書き込む必要があります。
これらが抜けていると落ちる… かもしれません。
各領域で必要な疾患群の症例とその最低症例数
これは超音波検査士試験の「実績作成の手引き」をしっかり確認しましょう。消化器だとこんな感じ。
もちろん様々な症例を選んだほうが、自身の勉強にもなるし、採点する側へのアピールにもなります。しかし働いている施設によっては、症例に偏りがあったりすると思います。場合によっては無理せず、症例を探してみるのも一つかと思います。
(消化器の場合:肝の悪性腫瘤を5例・胆道、膵臓の悪性腫瘤は1例など)
超音波検査士試験の「実績作成の手引き」
症例数だけでなく、他のところも熟読しましょう。
提出していい症例、ダメな症例についても書いてます。
消化器でヘルニアはダメなんですね…。
他にも重要な注意事項が書かれています。
レポート作成前に確認できるように印刷しておくのが良いと思います。
領域によって結構違うんですよね。血管領域だと『石灰化』って書いていいのに、消化器だと肝臓の石灰化は上のように『音響陰影を伴うストロングエコー』と記載しないと減点…。要注意です!!
使う症例の典型所見…診断基準もみてみよう
ご存じかとは思いますが、超音波医学会に診断基準等が多く出されています。自分が受験する領域のものは必読です!
肝腫瘤の超音波診断基準 では
こんな感じで疾患の超音波所見が記載されています。
これらをレポートの所見に記述していくと、良いレポートになるかと。
仕事で研修期間には職場の本を見て、勉強すると思います。そしてなんとなくの知識しか身についてなかった…って意外と多いと思うんです。
肝細胞腺腫の所見、何も見ずに言えますか?
改めて知識を固めるのにも勉強することをお勧めします。
撮った画像は所見を捉えられてる?
上記の診断基準等や、書籍で超音波所見はしっかり画像で表現できているか、しっかり見直しましょう。
検査士受験申し込みをする前の症例を使おうとすると、
『あれ、この肝硬変症例、、肝左葉の辺縁フレームアウトしてる汗』
なんてこともあります(き、きっと忙しくて取り直せなかったんだ)。
レポートを書き始める前に要チェックです!!
他の検査結果、病理所見は大丈夫?
これらも重要です。
赤丸の項目のように他の結果と比較して、超音波所見を考察することで
『こいつわかっとるな~』
と思わせられるので、典型的な検査結果が並んでいると
『ふむふむ、なるほどなるほど。』
と採点側も納得して減点せずレポートを評価してくれるわけです。
逆に肝細胞癌なのに腫瘍マーカーが正常だったり、総胆管結石なのに肝胆道系酵素が上がっていないと
『なんでや?ちょっと注意してレポートみたろ。ん?これはちょっとおかしくないか??』
なんてあらさがしが始まっちゃいます汗
超音波診断と最終診断が異なっていても、しっかり考察ができていれば評価されると聞きますが、典型例の方が安心かなと思います。
最後に
長くなりましたが、いかがでしたか?
実際、超音波検査士の合格はそれほど高い壁ではありません。
レポート、筆記試験のそれぞれで60点以上ですから、普通に受ければ大丈夫。
今回の内容を確認して、不安をなくして準備を進めていきましょう!
まずは受験申込、レポート提出期限に気をつけてくださいね。直前になると焦りますからね~。私は提出期限ぎりぎりになるタイプですが(笑)
何か疑問点や質問があれば遠慮なくコメントなどくださいね。
それでは!