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【乃木坂46】35thシングルのフォーメーションで思うこと。【♪チャンスは平等】

2024年2月18日に放送された乃木坂工事中にて3月27日に発売される35枚目シングルのフォーメーションが発表された。

前回の34th「Monopoly…」のフォーメーションからの変動は以下の通り。

【IN】
吉田綾乃クリスティー(初選抜)
伊藤理々杏(2作ぶり)
佐藤楓(5作ぶり)
中村麗乃(2作ぶり)
阪口珠美(4作ぶり)

【OUT】
黒見明香
柴田柚菜
菅原咲月
筒井あやめ
冨里奈央

【センター】
山下美月
(32nd「人は夢を二度見る」以来、3作ぶりのセンター、単独センターは、26th「僕は僕を好きになる」以来9作ぶり2度目)

前作(34th「Monopoly…」)のフォーメーションは、前から4-7-9の20人。今回のフォーメーションは、人数こそ20人と変わらないが、フォーメーションは前から5-6-9という形になった。

①長かった7年間、ついに選抜の地へ。吉田綾乃クリスティー

今回の選抜で、唯一初選抜として抜擢されたのが、グループ最年長の3期生・吉田綾乃クリスティーである。

「このタイミングだから、よしだを選んでくれたっていうのがきっとあると思うから、私にしかできないことをこの期間でより見つけて、ちょっとずつこの場所を楽しめるようになれたらいいなっていう気持ちです」

長年、アンダーを支えてきた吉田。個人的には、アンダラのアンコールの最後の曲の前のMCでメンバーに回す、あの温かいMCが好きだった。それが、前回の34thSGアンダラでは、4期生の矢久保美緒がMCを回していたことから、「そろそろ吉田もその時が来たのかな」と個人的には思っていた。

吉田も自身のインスタグラムを更新し、心境を語った。

正直に言いますと
いろんな感情が溢れてなんと言ったらいいのか分からないし、応援してくれてる人の中には素直に喜んでくれる人、私みたいに複雑な気持ちを持ってしまう人がいるかもしれません。
けれど私は私のままでその時自分が出来る全力をこの期間でも続けていければと思います。

要は35枚目期間も楽しんでいこうということです、!

よろしくお願いします!

長い間待っていてくれた人ありがとう。

私は、最後の一文に吉田の感情の全てが詰まっていると思う。

初選抜の最年長記録となった、まさに苦労人。発表の際に名前を呼ばれた瞬間、隣に座っていた岩本蓮加の屈託のない笑顔がそれを物語る。まさに、仲間もファンも待っていた選抜入りであった。

なお、2016年の加入から今年で8年目を迎えた3期生は、今回の吉田の初選抜により、21年に卒業した大園桃子を含む3期生12人全員が選抜を経験したことになる。

②センターで最後の花道を。山下 美月

先日、世間を驚かせた卒業発表をした3期生の山下美月。そんな山下が、自身3度目のセンターに立ち、グループを去る。

「ポジションにこだわらなくなっていた部分は正直あった。やっぱり単独センターって言われるとすごく身が引き締まる思いですね。自分が最後のシングルでこういうフォーメーションを取らせていただけることはありがたいなと感謝の気持ちを持ちつつ、一番先輩になった3期生も一皮むけて、いい先輩になって盛り上げられたらいいなと思います」

昨年は、NHK朝の連続テレビ小説「舞い上がれ!」を皮切りに、ドラマに5本出演し、現在出演中のものも含めると6本出演という、現役のアイドルとしては、まさに異例である。

今回の山下の卒業発表、確かにいなくなるのは寂しいし悲しいが、最近の活躍を見ていると、「あぁ、ついにその時が来たんだな」というのが最初の感情としてあり、個人的にはそこまで悲観しなかった。

しかし、どんなに忙しくてもここまでグループに尽くしてくれた、まさに3期のエース。最後のセンターから目が離せない。

③史上2度目の期別全員選抜

今作は、山下のラストシングルというだけあって、3期生の11人全員が、選抜入りしたことになる。

それぞれ、伊藤理々杏と中村麗乃は「おひとりさま天国」以来2作ぶり、佐藤楓は「好きというのはロックだぜ!」以来5作ぶり、阪口珠美は「ここにはないもの」以来4作ぶりの選抜復帰となった。

これにより3期生が全員選抜入りすることになり、1期生の白石麻衣のラストシングルとなった25th「しあわせの保護色」以来、史上2度目の期別全員選抜を果たした。

「しあわせの保護色」と今回、何が違うのか。ファン歴が長い方ならすぐにお分かりだろうが、ズバリ「フォーメーションの位置」である。

「しあわせの保護色」の時の1期生は、参加していた11人全員が2列目までに収まり、1期生全員が福神入りし、白石のラストシングルを飾った。

では、今回はどうか。

福神のメンバーが合計11人なことから、今回も3期生全員が福神入りするかと思われたが、さすがにそこまでは行かなかった。これは1期との差を作ったものと思っていたが、よくよく考えてみれば今回、吉田が初選抜ということもあって、初選抜が福神というのは1stでしか聞いたことがないという結論に至った。

③自らの手で掴んだ初の福神入り! 弓木 奈於

今回の選抜発表で個人的に1番驚いたのが、4期生の弓木奈於の福神入りであった。30th「好きというのはロックだぜ!」で初めて選抜入りしてから早6作。昨年はTBS「ラヴィット!」のシーズンレギュラーとして共演者やファンからもさらに愛されるようになった弓木。自身が好きな人が作ったグループ史上最年長初福神入りの記録を更新したのは、まさに努力の結晶と呼べるだろう。


④ちょっと待った!アンダーが大変なことに…

今回の選抜は、山下のために3期生全員が選抜入りとなったが、そこから押し出されるように選抜から漏れてしまったメンバーがいるのも事実だ。前回の選抜からは、黒見明香、柴田柚菜、筒井あやめ、菅原咲月、冨里奈央が選抜から外れた。

筒井は25th以来10作ぶり(※)に、柴田は4期生が初めてアンダーライブに参加した28th以来7作ぶりに、そして菅原は初めての選抜漏れとなった。
※25th「しあわせの保護色」は、楽曲やライブなどアンダーとしての活動がなく、そもそも4期生はアンダー合流前であった。

今回の選抜は凄かったな…という感情を秒でひっくり返されるほどの大波乱。まるで、この日に行われた競馬のフェブラリーステークスばりの大波乱となった。
※筆者も膝から崩れ落ちるほどである

ただし、アンダーをこよなく愛する者として、前回のアンダーライブで座長だった中西アルノの一言を捧げたい。

「私たち14人は選ばれてこのステージに立っています。私はここにいることに誇りを持っています!」

もし今回もアンダーライブが開催されるのならば、2作前の「#史上最大のアンダーライブ」を更新してしまうかもしれない。しかし、今回はアンダーライブが開催されない可能性もある。

理由はメンバーのスケジュールだ。
今回のアンダーメンバー15人のうち、今後に出演舞台を控えているメンバーが多数いる。

奥田いろは→「ロミオとジュリエット」(5月〜7月)
柴田柚菜→「恋と呼ぶには気持ち悪い」(4月〜5月)
清宮レイ→「鴨川ホルモー、ワンスモア」(4月〜5月)
5期生(岡本姫奈、奥田、小川彩、菅原、冨里、中西)→乃木坂46“5期生”版 ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」(4月)

むしろ、アンダーメンバーの方がめちゃくちゃ舞台に出ているし、前回のアンダーライブでも、奥田と中村のミュージカル女優が話題になったこともあったが、それだけ舞台・ミュージカルが佳境を迎える時期にある。(これにプラス山下の卒コン)(中村が出演する「Endless SHOCK」も4月開幕)

今回のミーグリの最終回が7月14日に組まれていることから、おそらくその翌週あたりから真夏の全国ツアーがスタートするものと思われる。時期をずらして6月開催とかならありえそうだが、それでも休演を余儀なくされるメンバーは発生しそうだが、仮にアンダラが開催されたとすると、それはすごいことになりそうだ。

私もアンダーをこよなく愛する者として、アンダーライブに足繁く通う1人であるが、ここまで色の濃いアンダーは初めてだ。しかも、何度も言っている通り、今回は3期生が全員選抜入りしたことにより、史上初めて4,5期だけで展開されるアンダーとなる。

私のリスナーなら何度も言っているが、私は「アンダーを経験したメンバーは必ず強くなる」ことを言い続けている。もし仮に、アンダラが開催されるのならば、それが先輩の野望が叶う時なのかもしれない。

さいごに

常に最前線でグループを引っ張り続けてきた山下のラストシングルとなる今回は、3期生が全員選抜で華々しく送り出すことになった。一方、アンダーに目を向けても、選抜にも引けを取らない高レベルのメンバーが揃った。「エースがグループを去っても次に引っ張るのは私たちだ!」とメンバーが叫んでいるのが聞こえてきそうだ。


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