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【乃木坂46】再発見と新発見がぶつかり合ったアンダラ【36thSGアンダーライブ】

2024年10月7日に福岡で開幕し、愛知、大阪、北海道と全国各地のZeppを巡ってきた、乃木坂46 36thSGアンダーライブ。36thシングルに収録されているアンダー楽曲「落とし物」に参加しているメンバーが参加し、5期生・奥田いろはが座長を務めた。5作ぶりとなった全国Zeppツアーのアンダラを、配信が行われ、最終公演地となった、神奈川・KT Zepp Yokohamaでの公演を中心に振り返る。

※吉田綾乃クリスティーは、スケジュールの都合上、神奈川公演のみ参加。
※中村麗乃は、スケジュールの都合上で地方公演を、体調不良のため神奈川Day1,2を休演、神奈川Day3は一部楽曲のみ参加。

今回のアンダーライブは、全公演「日常」からスタート。今回のアンダラツアーの座長を務める奥田いろはがセンターに立った。奥田自身は、23年2月の11thバスラ5期ラでこの曲を披露した際にもセンターに立っていたが、それよりも成長しているのを感じ取れたし、今回の座組を引っ張っている覚悟と決意の中にも、憧れの人の魂を宿らせた、迫力あるパフォーマンスであった。

今回のアンダラでは、各メンバーのフィーチャー企画が設けられており、「思い入れのある曲」、「新たな一面を見せる曲」、「個としての魅力を出せる曲」の3曲を披露した。

それこそ、先ほど披露した「日常」の歌詞にある、"自分で降りてみなくちゃ 違う景色は見られやしない"に当てはまると思うと、いきなり「日常」を披露したことは理にかなっていると言えるだろう。

そんな、各メンバーのフィーチャー企画を、ここからは公演ごとに振り返っていく。

フィーチャー企画 神奈川Day2

神奈川2日目のトップバッターは佐藤璃果。「乃木坂の希望になりたい」と意気込んだ璃果は、「〜Do my Best〜じゃ意味はない〜」を1曲目に、2曲目に「曖昧」、3曲目にはソロで「シークレットグラフィティー」を披露。
「曖昧」では表現系のダンスを挑戦してほしいと伝えられチャレンジしたといい、新しい自分の一面になれたかなと自信を覗かせ、「シークレットグラフィティー」の間奏では、ウエイトレスに扮した璃果がチラシをばら撒き、最後には紙飛行機で後ろのファンへ想いを届けた。

続いて登場したのは、黒見明香。最初に披露したのは「ここにいる理由」。鋭い目力で会場の雰囲気を作り上げたかと思えば、次に披露した「ここじゃないどこか」で1曲目とのギャップにやられた。3曲目には「その女」をチョイス。間奏後からは、坂道研修生ツアー以来、自身5年ぶりの剣術を披露。ヌンチャクのようなしなやかな手首のスナップが効いた振り回しや打点の高いキックで、観客の心をグサグサに刺しまくった。

3番手は、自身主演舞台のスケジュールの都合上、神奈川公演のみの参加となった吉田綾乃クリスティー。3期生初参加のアンダラで初めて披露した思い出のある「君が扇いでくれた」を同期の向井葉月と佐藤楓と共に1曲目に披露し、。次に披露した、「低体温のキス」では、ふわふわおっとり系なイメージを払拭するかのように、低音を轟かせた歌声を披露。この一面は、まさに吉田の新たな一面といっていいだろう。そして白石麻衣の卒コン衣装を上から羽織り、3曲目に披露したのは「君は僕と会わない方がよかったのかな」。左手にマイク、右手を左胸にあてながら心を込めて1人で歌唱。客席はサイリウムカラーのピンク×紫に染まり、これを見た吉田の後押しにもなっただろう。

続いて登場したのは、伊藤理々杏。「別れ際、もっと好きになる」を最初に披露し、理々杏らしさを全開に披露した。2曲目にチョイスしたのは、「ファンタステック3色パン」を松尾美佑、奥田と共に披露。理々杏が苦手だという甘いセリフで、好きなパンを言うお決まりの流れだ。地方公演では甘いセリフを言うのは理々杏のみだったということで、神奈川では奥田と松尾も巻き添えを喰らうことに。まず、くじを引いた奥田はツンデレで「フォカッチャだっつつーの」と、続く松尾はセクシーに「プレッツェル❤️」と発表。そして、大トリの理々杏には特別仕様のクジから「衝動」を引き当て、理々杏がセンターに立つ3期生楽曲「僕の衝動」でお馴染みの一番最後の決めポーズを披露しながら好きなパンを発表。曲のアウトロがかかると、最後の決めポーズで「メロンパン」と恥ずかしがりながらも発表した。
3曲目は、小さい頃から歌うことが好きだった理々杏が、ファンへの恩返しとして、「涙がまだ悲しみだった頃」を、バンドアレンジの特別verで1人で歌唱。サビでは理々杏もファンと共にタオルを回すなど、会場一帯で盛り上がっていた。

次に登場したのは、佐藤楓。3期生が初参加となったアンダラのアンダー楽曲「新しい世界」を披露。林瑠奈、柴田柚菜と共に力強い歌声を披露した。
1曲目が終わると、何やら「佐藤楓劇団」の「告白までのカウントダウン」というお芝居がスタート。実はこれ、楓が苦手としているお芝居のチャレンジ企画。楓といえば、セリフが全て棒読みになってしまう「プロボウヨミスト」でお馴染み。バスで告白というシチュエーションにちなみ、「17分間」を披露。間奏では、ついに楓が告白に挑戦。
「私、あなたのこと好きになったみたいです。よかったら彼氏になってくれませんか?」と伝え、客席は大いに盛り上がった。(つまり、告白大成功)
楓は33rdSGアンダラで、吉田綾乃クリスティーが「17分間」を披露した直後のMCにて、楓も「17分間踊りたいと常日頃から言っている」と言っていたのを思い出した。あれから1年。チャレンジ企画というおまけ付きではあったが、楓の夢が叶った瞬間であった。
そして、3曲目にソロで披露したのは「不等号」。誰もが認めるアンダーらしさが詰まったこの曲を楓が1人で披露したのは、楓の魅力が存分に詰まったパフォーマンスだったと言えるだろう。

この日、最後に登場したのは柴田柚菜。4期生が初参加したアンダラのアンダー楽曲「マシンガンレイン」を同期の矢久保美緒、林、黒見、璃果と共に披露。楽曲衣装の赤い衣装で踊り切ったその姿には、自然と3年前の28thSGアンダラの姿が重なった。(ここから楽曲ごとのアンダラが始まった)
次に披露したのは「深読み」。柴田の力強い歌声としなやかなダンスで会場を魅了し、最後の3曲目には、「いつもそばで支えてくださるファンの皆さんへ」と、感謝を込めて「誰よりそばにいたい」を披露。一時期、アンダラで必ずと言っていいほど、この曲を披露していたためか、歌詞に感銘を受けるようになった私。今回は、柴田からの愛のこもったメッセージも相まって、より深く私の心に刻み込まれた。

フィーチャー企画後は、全員でのアンダーブロックに。ライブでは31stSGアンダラ以来の披露になった「アンダー」、今回も理々杏と林瑠奈のWセンターが息ぴったりだった「さざ波は戻らない」、隣の会場でのアンダラを思い出さずにはいられない「届かなくたって…」センターの黒見がめちゃくちゃ様になっていた「Hard to Say」、客席がもっと黄色に染まってほしい「Under's Love」、楽曲最後の松尾の目力に今回もやられた「踏んでしまった」の6曲を披露。アンダーらしさを存分にぶつけたセットリストとなった。

ここで、座長の奥田のスピーチへ。

今回のアンダラツアーの前に目標を立てたといい、それを基にスピーチを始めた。奥田が立てた目標、それは「成長し続けること」「自分に自信を持つこと」と振り返る。

「自信を持つ人って最強だなって思うんです。今までの自分だったら、挑戦を恐れてたけど、この期間は挑戦してもらえて、たくさん失敗したけど、いっぱい挑戦できたのは、見守ってくださる皆さんだったり見にきてくれる皆さん、褒めてくれる言葉に救われた。成長できたのは皆さんのおかげ」

そうMCで残し、「私にとってお守りのような楽曲」という、「落とし物」を披露。客席がピンクと黄緑の奥田のサイリウムカラーに染まり、本編が終わった。

アンコールは「狼に口笛を」からスタート。奥田の伸びすぎるイントロで、私は鳥肌がたった。その後は「シャキイズム」「指望遠鏡」で最後のひと盛り上がりをファンと共に味わい、最後は「乃木坂の詩」で締め、寒空の横浜で一番ホットな場所にして、神奈川Day2が終演。全11公演のアンダラZeppツアーは大千穐楽を残すのみとなった。

フィーチャー企画 神奈川Day3

大千穐楽となった神奈川Day3のフィーチャー企画。地方公演のDay1とほぼ同じ構成だ。

トップバッターは、林瑠奈。1曲目に披露した「嫉妬の権利」では、林の長所でもある圧倒的な歌唱力を存分に見せつけたかと思えば、2曲目に披露したのは、松村沙友理の卒業楽曲でもある「さ〜ゆ〜Ready?」。ライブで披露されるのは、松村の卒コン以来3年ぶりであった。「嫉妬の権利」から180度ガラッと変えて超甘々なアイドルに姿を変えた林。「さ〜ゆ〜Ready?」を「る〜な〜Ready?」にコールを変え、殻を破っていた姿が印象に残った。そして3曲目には「車道側」をチョイスし、自慢の歌唱力を再び披露。林が披露した3曲通して、メリハリが効いた構成となっていた。

続いて登場したのは、矢久保美緒。最初に披露した「生まれたままで」で、矢久保の乃木坂愛が存分に引き出されたかと思えば、2曲目にチョイスしたのは、生田絵梨花、衛藤美彩、桜井玲香の歌唱力の高い3人のユニット楽曲「雲になればいい」。「前を向くのは苦手でも、逃げたことはない。遠回りの人生だけど楽しいこともある。一緒に歩いてくれますか?」と、アピールした矢久保。力強く歌う矢久保を見た私は、自然と涙を流していた。そして「口ほどにもないKISS」を最後に披露。阪口珠美にも負けないラブリーな雰囲気に包まれた。

3人目として、5期生・岡本姫奈が登場。初めに披露した「三角の空き地」では、センター・中田花奈のダンスや表情をスローモーションでとことん研究したそうで、赤いスカートの衣装がより映えていた。続く「その先の出口」は、29thSGアンダラで吉田が1人1曲センター企画で披露して以来のライブ披露。岡本持ち前の明るさが曲調とピッタリだった。曲の終盤では、自慢のバレエのポーズを披露したが、周りのメンバーは誰もついていけず。それも岡本らしさがあった。明るい曲調から一転、3曲目には「自由の彼方」を披露。岡本が1人で立つ舞台上で、伸び伸びとバレエをする姿は、11thバスラ5期ラでの岡本の姿がフラッシュバックされるような感じがあった。もっと乃木坂46のステージで岡本の武器とも言えるバレエを、個人的にはもっと見たい。

続いて登場したのは、昨日も披露した吉田。楽曲や披露順は変わりがなかったのだが、唯一昨日と違う点があった。それは1曲目の「君が扇いでくれた」で、横に立っていたメンバーだ。前日は、同期の向井葉月と楓と共に歌い上げたが、この日はそこに黒見と柴田も参加。アンダーをよく知る5人が歌うのも、たまらなく最高だった。

次に登場したのは、3期生・中村麗乃。今回のアンダラに満を持して初登場。ついにベールを脱ぐ時がやってきた。元々、自身のスケジュールの都合上、神奈川公演のみの参加の予定だったが、そこに体調不良が重なり神奈川公演Day1,2を欠席。開演前に「Day3は一部楽曲のみ参加」とお知らせがあり、公演前の陰ナレにて、「声が出ないため、一部楽曲は収録音源を使用して行う」とアナウンスがあった。

自身のセンター楽曲「悪い成分」が流れると、会場の雰囲気がガラリと変わった。黒の衣装に身を纏った中村。長い脚と髪を駆使してダイナミックな動きで会場を魅了。2年前の31stアンダラと同じ会場に「凱旋」を果たした。続く2曲目には「でこぴん」をチョイス。恒例のイントロの挨拶では、共に披露した奥田、矢久保、柴田、岡本に「麗乃ちゃんだよー」と言ってもらいながら、赤のオリジナルの衣装に身を包みセンターへ。1曲目からの緩急のエグさが可愛さと相まってすごいモノを見たなと思わずにはいられなかった。
だんだん私は、「無理せずにもうここで終わってくれてもいいのにな」と思うようになってしまった。でも、中村はまだパフォーマンスを続ける。最後に披露したのは、「欲望のリインカーネーション」。本来は中村のソロで行う予定だったと思われるが、歌唱のサポートとして林と吉田が入った。ここでもダンスに徹した中村は「悪い成分」の時以上に妖麗さを増していた。

「声が出ないなら踊りで魅了すればいいじゃない。」
言い方は悪く聞こえてしまうかもしれないが、そう思わずにはいられなかった中村のフィーチャー企画。だからこそ、フルパフォーマンスでのリベンジを見たい。

次に登場したのは、今年末でグループからの卒業を発表した3期生・向井葉月。最初に披露した「ブランコ」では、8年間のアンダーライブで培った経験を惜しみなく発揮し、続く「Threefold choice」では、岡本と柴田と共にビックリボンを頭につけ、可愛い姿を披露。「やっぱり葉月がいちばんだよね!」とアピール。最後に披露した「My rule」では、「8年間頑張ってこれたのは、アンダーライブがあったおかげ。私はアンダーライブで歌って踊ることが大好きです。」と、愛してやまないアンダーライブへの愛を披露。最後はやり切ったような笑顔を見せて、向井の最後のアンダラセンターが終わった。

次に登場したのは、4期生・松尾美佑。1曲目として「錆びたコンパス」を披露。山崎怜奈が卒業してから2年が経ち、この曲をセンターで披露することも多くなった松尾。大サビの拳を突き上げる場面の前では、「いくぞー!」と力強く叫ぶなど、改めてこの曲の愛を全開にした。2曲目は「挑戦の意味を込めた」選曲だそう。それは、1期生・西野七瀬のソロ曲「もう少しの夢」。その時の心境について、公演後の自身のブログで明かした。

私はお歌があまり得意では無いし、今までもダンスにフォーカスを当てたものばかりに参加してきたので、挑戦だっ!となりました。

2年前の悪い成分のZeppツアーの時に
「いつかできるから今日できる」を全員で順番に1人ずつ歌って、そのワンフレーズでさえ凄く緊張したのを覚えています。

ありがたいことに今回はツアーで、何回も何回も緊張と不安と向き合ううちに少しずつこの曲に対する恐怖より理解が深まったような気がして、
少し背中を押して貰えた気がします。

せっかく今を過ごしてるんだし、もう少し夢を見てみるのも素敵な事なんじゃないかなと、
前向きにそう思えました。

2曲目がこの曲で良かったです。
ありがとうございました。

「もう少し夢を見させて」
歌詞を見ながらパフォーマンスを見ると、松尾の心境がさらにわかる。
そんな気がした。

そして3曲目として披露したのは、「滑走路」。間奏でのアップテンポなダンスとの融合が、松尾らしさとこの曲の新たな一面を見つけた、新境地のようなパフォーマンスであった。

フィーチャー企画の大トリを飾るは、今回のアンダラの座長を務める奥田。最初にに披露した「初恋の人を今でも」では、奥田の持ち味でもある歌唱力と、水玉の衣装が程よいコントラストで魅了したかと思えば、2曲目の「コウモリよ」では、先ほどまでの雰囲気から一変、ロックでイカつい乃木坂ちゃん全開で披露。3曲目ではさらに雰囲気を変え、奥田によるギター弾き語りで「左胸の勇気」では、客席からの拍手と間奏の合いの手で会場が一つに。暖かい雰囲気のまま、全13人のフィーチャー企画はゴールを迎えた。

ここからは、前日と同様のセトリで、全員でのアンダーブロックへ。「アンダー」、「さざ波は戻らない」、「届かなくたって…」「Hard to Say」、「Under's Love」「踏んでしまった」の6曲で、ラストスパートを迎えた会場のボルテージをさらに上げた。

アンダーブロック後には、座長の奥田によるスピーチが行われた。

この3年間アンダーメンバーとして活動してきました。当初は自信が持てなくて、どう頑張ったらいいか悩んだ時期もありました。そんな時に、自分に与えられたのがアンダーライブでした。私にとって、アンダーライブはとても大切な場所です。今回、座長として回らせていただくことになり、今後真ん中に立てる機会もないかもしれないし、全身全霊で、全身全霊で後悔がないようにと臨みました。こうして千穐楽を迎えて、私は胸を張ってこう言えます。

「頑張りました」

何にも後悔はありません。この期間、たくさん挑戦させてもらえて、この中では年下だし、頼りないところもあったけど、周りの皆さんに助けられてここまでアンダラを作ることができました。ありがとうございます。そんな感謝の気持ちを込めて次の曲を披露します。

こうメッセージを残して、「落とし物」を披露。熱狂に溢れたまま、本編が終わった。

アンコールでは、前日同様「狼に口笛を」のイントロの奥田の伸びやかな歌声からスタート。「指望遠鏡」の2曲と共に、ファンとの最後のひと盛り上がりを楽しみ、最後は「乃木坂の詩」で会場がさらに一つになった。

このまま終わると思われたが、最後に座長の奥田からサプライズが。今回のアンダーライブを共に走り抜いたひとりひとりに向けた手紙を認めていたのだ。

岡本:期を越えて誰とでも仲良くなるその姿と、儚い美しさのあるパフォーマンスに魅了された
柴田:自然体でいてくれる先輩でキュンキュンさせてくれる
矢久保:振り付けに愛とリスペクトをもっている先輩
璃果:可愛いイメージだけでなく力強いダンスも魅力的
松尾:嘘のないひと。まっすぐ生きてる姿に憧れています。
林:自分の世界を自分で切り拓く姿がかっこいい。
黒見:心の優しさにいつも救われてきました。
理々杏:どんな曲にも溶け込むカメレオンアイドル。可愛いもかっこいいも100点満点
吉田:負担を背負って頑張ってくれた、まさに「遅れてやってきたヒーロー」
楓:心の拠り所が増えた気がする、(楓が好きな)17分間を一緒に踊れてよかった
中村:圧倒的なスタイル表現力と美しさは素晴らしかった
向井:欲しい時に欲しい言葉をくれた、その愛に沢山助けられた

そんな奥田からの手紙に、涙するメンバーもいた。これを奥田の人の良さと言わずになんと呼ぶか。

そんな暖かい雰囲気のまま、全11公演のアンダラ全国Zeppツアーの幕が降りた。















…と思われたが、今回もタダでは終わらなかった。

終演後のアナウンスにも負けないほどの「のーぎざーか!」「ふぉーてぃーしーっくす!!!」のアンコール。それに応えて、メンバーが再登場した。

ダブルアンコールでは、今回がラストアンダラとなった向井から一言メッセージがあった。

アンダーライブは、(選抜入りした)2シングル以外は全て参加してきた。だからこそライブへの思い入れが本当に大きい。ここまで応援してくれてありがとうございます。これからもアンダーライブは続いていきますので、これからも応援よろしくお願いします!

そして、全員でマイクを外した地声で「ありがとうございました!」を叫び、最後は葉月コールが巻き起こる中、奥田と向井が抱き合い手を繋ぎ、大熱狂のまま大千穐楽の幕が降りた。

さいごに

今回のアンダーライブは、全国Zeppツアーという、決して大きいハコではない会場を舞台にして展開されてきた。そのZeppで、彼女たちの長所や魅力を再発見し、勇気を出して切り拓いてくれた新境地に我々を導いてくれた。まさにライブ冒頭の「日常」の歌詞の通りだ。

アンダーが選抜の噛ませ犬だなんて誰が言った。アンダーはそんなものではない。アンダーにはアンダーの魅力がある。選抜メンバーにも負けない武器が誰しも必ずある。というか、今回の選抜メンバーの大多数がアンダーライブ経験者だ。むしろアンダラ未経験者を数える方が早いくらいだ。
私は常日頃から信じ続けて言い続けている言葉がある。

「アンダーを経験したメンバーは必ず強くなって選抜にやってくる」

メンバーもファンも必ず通るアンダーライブを、これからも愛して行きたいと、私も再確認できた最高のライブだった。

そして、2ヶ月後には新たなアンダーライブがやって来る。次回のアンダーライブでは、我々にどんな景色を見せてくれるのだろうか。

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