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本紹介

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#本紹介

人間が怖い【#本紹介】

人間が怖い【#本紹介】

時々無性に、怖い本を読んでみたくなることがある。
怖いもの見たさというか。
たまたま書店で手に取ってパラパラめくると、続きが気になってしょうがない作品があった。

櫛木理宇・著『執着者』である。

著者の作品はたくさんあるのに、私にとってはじめましての作家さんである。

怖さ、というのはいろんな種類があると思う。
超常現象といった得体の知れない怖さかも知れないし、動物や虫に襲われるのも怖い。

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源氏物語も大河ドラマも長いから【#本紹介】

源氏物語も大河ドラマも長いから【#本紹介】

2024年、今年の大河ドラマの主人公は、紫式部だという。

…平安時代かぁ。
今までと違って、戦国時代とか幕末が舞台ではないので「NHK、攻めるなぁ~」というのが、正直な感想。
まだ始まったばかりなので、視聴しようかどうか迷っている。

紫式部といえば『源氏物語』。
子どもの頃は、その良さがあまりわからなかった。

源氏物語との出会いは、学生の頃に教科書と共に配布された国語便覧だったように思う。

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本が売れない時代に、バカ売れしている文庫本を読んでみた【#ミステリー小説が好き】

本が売れない時代に、バカ売れしている文庫本を読んでみた【#ミステリー小説が好き】

本が売れない時代である。
売上は、今や紙の書籍より電子書籍の方が上だという。

それにも関わらず、今、増刷を重ねている紙の書籍があるらしい。
SNSで話題となり、テレビにも取り上げられた、

杉井光・著『世界でいちばん透きとおった物語』

透明感のある表紙が、なんとも印象的だ。

どこの書店でも平積みされているから、見かけた方も多いかも知れない。
正直「若者向けかなぁ」と思って、手に取るのを躊躇し

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どうする、親知らず【#わたしの本棚】

どうする、親知らず【#わたしの本棚】

最近、歯科治療の動画ばかり見ている。
キーンと削ったり、流血したり。
けっこうグロテスクだ。きっと苦手な方も多いだろう。

で、なぜわざわざそんな動画ばかり見ているかというと…。
右下奥歯が若干気になっているのだ。
痛いわけじゃないけど、何か存在を主張しているような違和感。

子どもの頃からお世話になっている歯科医によると、私には亡き母と同じ厄介な親知らずが眠っているらしい。
「この親知らずが、こ

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