#読書感想文
ブログに悩んでいる人に贈りたい【#うちの積読を紹介する】
1冊読み終わった勢いで、このnoteを書いている。
文章で注目されたいとか、もっとリアクションが欲しいとか、書くことに悩んでいるあなたに、この本をぜひ読んでほしい!
朱野帰子・著『会社を綴る人』
実はこの本、ずっと積読になっていたんです。
ホントは、あらすじの「『文章を書くこと』で社内で起こる小さな事件を解決していく」ってところにひかれて購入したんですけど。
いざ読みはじめると、主人公のポ
バカ売れしている間取り図ミステリーを読んでみた【#読書感想文】
私は読書好きだが、あまのじゃくなので、ベストセラー作品とか、○○賞受賞なんて作品は、あまり手に取らない。
だが今回、縁あって、2023年一番読まれた小説、
雨穴・著『変な家』を読んでみた。
YouTubeの動画がきっかけで、書籍、マンガ化、映画化と、売れに売れている作品だ。
知人が購入を検討している一軒家には、不可解な点が多すぎる。
二重扉、窓のない子ども部屋…。
相談を受けたオカルト専門の
介護は孤独だと感じているあなたに【#ミステリー小説が好き】
「昔と雰囲気、変わったね~」
久々に再会したかつての同僚に、こう言われた。
彼女と知り合った頃、私は母がもう治らない病気だと知った。彼女が県外に嫁ぐことになって職場を去った時には、私は介護や病院通いに明け暮れていた。
その後、メールや年賀状のやりとりが細々続き、母が亡くなったことを知ると、「遅れてごめんね」と丁寧に書き添えた香典を送ってくれた。
ありがたい友である。
コロナ禍がようやくおさま
"どんでん返し"が好きなあなたに【#ミステリー小説が好き】
人に本をオススメするのが好きな私。
ある時、
「どんでん返しの話が好きなのねー」
と言われた。
確かに。ミステリー小説、好きだもんなー。
最近遅ればせながら、
相沢沙呼・著『medium 霊媒探偵 城塚翡翠』
を読んだ。
表紙は、蠱惑的な眼差しを向ける美少女が印象的。
書店で気になった方もいるかも知れない。
あるいは2022年、清原果耶さん主演でドラマ化されて話題になったので、そちらでご存
本が売れない時代に、バカ売れしている文庫本を読んでみた【#ミステリー小説が好き】
本が売れない時代である。
売上は、今や紙の書籍より電子書籍の方が上だという。
それにも関わらず、今、増刷を重ねている紙の書籍があるらしい。
SNSで話題となり、テレビにも取り上げられた、
杉井光・著『世界でいちばん透きとおった物語』
透明感のある表紙が、なんとも印象的だ。
どこの書店でも平積みされているから、見かけた方も多いかも知れない。
正直「若者向けかなぁ」と思って、手に取るのを躊躇し
作者が「いいもん書けたぞー」って叫んでいたから読んでみた【#読書感想文】
読み終わった後、いきおいでこのnoteを書いている。
うぉぉ、いい本読んだなー。
そんな余韻に浸っている。
読んでる最中からずっと、幸せな気持ちになる読書だった。
額賀澪・著『風に恋う』
そもそもこの本との出会いは、著者の額賀さんが売れる方法を探し求めて、いろんな方に取材していく過程を綴った、
『拝啓、本が売れません』
だった。
本を作る人、売る人、宣伝する人などなどに取材で学んだ、売れ
人生の後半戦にさしかかっているあなたへ【#読書感想文】
思えば、私の恩師は独善的な人だった。
小学生の頃、当時40代半ばだった女教師の彼女から、勉強することの面白さ、努力することの大切さを学んだ。とても感謝している。
だがそれ以上に、理不尽だと感じる場面も多かった。
かつて彼女の発案で、夏休みに学校へ呼び出されたことがあった。登校日でもないのに。
電話口で「今から来なさい」と言うのである。
私は、何の疑問も抱かず小学校へ出かけていった。
クラスの
好きを極めたら強くなれる ニューヒーロー登場!【#歴史小説が好き】
むかし近所に、編み物をする青年が住んでいた。
私がはじめて彼を見かけたのは、もより駅での出来事。
歩きながら器用に編み針を動かし、定期券で改札口を通る時だけ手を止めて、通過した後は颯爽とまた編み物に没頭して去って行った。
電車を待つホームの向こう側でも、彼は一心不乱に編んでいる。
二宮金次郎の編み物版だ!と驚いた。
私が勝手に、女の子の趣味だと思っていた編み物に、男性が取り組んでいることに当時
キュンキュンだけが恋じゃない【#恋愛小説が好き】
「他人は自分を写す鏡」
とは、よく言ったものである。
柚木麻子・著『伊藤くんAtoE』を読みながらこの言葉を思い出して、久しぶりにページをめくる手が止まらなくなった。
容姿端麗だが、プライドが高く毒舌なボンボン・伊藤くんとその周囲の女たちを描いた短編集である。
まぁ、この伊藤くんという男が、ホントしょうもない。
職業は予備校の国語教師だが、それだって親戚のコネ。シナリオライターになりたいら
運命の1冊に出会いたいなら【#新書が好き】
切実に、壊滅的に、本との出会いがない。
いや。あるにはあるが、ないのである。
最近、書店でちょっと気になった作品を手にとって、それが思いがけなく面白い作品であった喜びを味わう機会が少ない。
学生時代は、スーパーにでも行く感覚で書店に足を運んでいた。
小さな書店も、そこそこ大きな書店も。
通学路の途上に2、3店舗は存在していて、ここで手に入らなかったら、「じゃあ、あそこまで足を伸ばそう」という選