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コーヒーかすで作ったインクと普通のインク、何が違って何が同じなのか

廃棄されるはずのコーヒーかすでコーヒーインクを作りたい。

以前、コーヒーかすの利用方法についてnote記事にしたSeichan(@Seichan_ink)です。

そのnote記事は「コーヒーインクを作りたい。」というもの。カフェや喫茶店で廃棄されるはずのコーヒーかすを利用して、コーヒーインクを作ろうとしたnote記事です。この記事が特にnoteで注目を集めたので、この度、「コーヒーインクを作りたい」という特集noteマガジンを作成しました。

このマガジンではコーヒーかすからコーヒーインクが出来るまでを書いたnote記事を集めていこうと思います。

同時に、このようなコーヒーインクを作るために必要なアイデアを納めておくTwitterも開設しています。お気軽にフォローをどうぞ!

「コーヒーインクが出来るまで」というとどこがゴールか明白ではありませんね。コーヒーインクを作って「ハイ終わり。」では何とも味気ないもの。…それではコーヒーインクを作って自分がそのコーヒーインクをどのようにしたいかをnote記事にしていこうと思います。

コーヒーかすで作ったインクと普通のインク、何が違って何が同じなのか

廃棄されるはずのコーヒーかすを使ってコーヒーインクを作りたいSeichan(@Seichan_ink)です。ある時フッと疑問に思ったことがあります。それが「コーヒーインクと普通のインクって何が異なってくるのだろうか?」という疑問です。何となくですが、コーヒーかすから色を抽出するコーヒーインクと市販のインクは別物の様な気がしています。本日のnote記事は「コーヒーかすで作ったインクと普通のインク、何が違って何が同じなのか」という疑問を晴らす記事に仕上げていきたいと思います。

そもそも、この疑問を持ったのは「市販のインクと同じ成分をコーヒーかすに見出せば、簡単にインクを作れるのでは」という考えがキッカケです。

〇 市販のインク成分=コーヒーのインク成分

簡単に市販のインクの様なコーヒーインクが作れる?

市販のインク成分とコーヒーかすの成分を順を追って探っていきたいと思います。

市販のインク成分

「市販のインク」と呼んでいるインクは、つまり筆記や印刷のための色のある液体のことです。顔料、染料を含んだ液体、ジェル、固体で文字を書いたり、表面に色付けするために用いられるのです。

インクには油性と水性があります。しかしそれは現代の話。初期の頃のインクは鉱物や種子、などの殻という天然素材が主なインクだったのです。そこから、顔料インクや染料インク、印刷インクと言う風にインクの種類が増えていったそうです。

ここまでの説明で、天然素材のインクの一つに『豆』というフレーズが出てきました。この『豆』は残念ながらコーヒー豆ではなく、大豆のことで、名前を『大豆インク』と呼ぶそうです。『大豆インク』を中心にインクの成分を見ていきましょう。

■大豆インクの成分

大豆インクは従来のインクに使用されていた石油系有機溶剤(顔料などを溶かすための液体)の一部、全部を植物系の大豆油に置き換えて作られる。配合する顔料や樹脂には一般のインクと同じものが使用されている。

【従来のインクの成分(ボールペン)】

インクの原料
■ 油性インク
染料+溶剤+樹脂が基本的な構成になっています。これはマーカーの構成とほぼ同じですが、粘度が違うのです(水飴や蜂蜜位の粘度)。
■ 水性インク
水性インクは顔料+分散剤+水が基本の構成要素になっています(コーヒーや紅茶位の粘度)。中性インクは油性と水性の中間の粘度で、例えて言うならとんかつソースやトマトジュース位だといえます。中性の意味は酸性対アルカリ性や油性対水性の対比での中性ではなく、インクの粘り気が油性と水性の間に位置すると言う意味です。(溶剤でなく水を使っていますので分類としては水性に属します。)

https://www.tombow.com/mamechishiki/m50/#:~:text=%E6%B2%B9%E6%80%A7%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%AF%E6%9F%93%E6%96%99%EF%BC%8B%E6%BA%B6%E5%89%A4,%E3%82%84%E8%9C%82%E8%9C%9C%E4%BD%8D%E3%81%AE%E7%B2%98%E5%BA%A6%EF%BC%89%E3%80%82&text=%E6%B0%B4%E6%80%A7%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%AF%E6%B0%B4%E6%80%A7%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%81%AF,%E3%82%84%E7%B4%85%E8%8C%B6%E4%BD%8D%E3%81%AE%E7%B2%98%E5%BA%A6%EF%BC%89%E3%80%82

この『染料+溶剤+樹脂』の溶剤が市販のインク(油性インクのボールペン)は石油系有機溶剤なんですね。

この石油系有機溶剤を植物系の大豆油に置き換えているのが『大豆インク』みたいです。しかし、『大豆インク』には問題点もあります。

■大豆インクの問題点

揮発性が悪いので乾燥に時間が掛かることが問題点です。新聞紙の様なインク吸収率の高い多孔性の紙では、その問題点は特に気にならないのですが、雑誌、チラシなどのコート紙印刷ではネックになる。

■問題点の解決

紫外線に反応させて大豆インクを加工する研究が行われています。紫外線に反応させると、インクが速く乾く。また、揮発性有機化合物(VOC)の発生を少なくできるのです。

-揮発性有機化合物(VOC)-
VOCは、光化学オキシダントやSPM、PM2.5の大気汚染物質の原因の1つです。

https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/air/air_pollution/voc/what_voc.html

何が違って何が同じなのか

つまり、自分がnote記事とnoteマガジンでやろうとしている「コーヒーインク」は、市販のインク(油性ボールペンなど)と異なる部分があります。それは、染料、樹脂を含まないということ。つまり、コーヒーかすの液体(煮出したもの)に染料と樹脂を加えれば、市販のインクと遜色ないインクが完成するかもしれません。


■まとめ

市販のインク、つまり油性のボールペンに使われているインクと、コーヒーかすから抽出するコーヒーインクの成分を比べていったnote記事を書きました。今回、分かったことは自分がやろうとしているコーヒーかすから抽出するだけのコーヒーインクではインクとしては不十分であるということです。コーヒーかすから煮出した液体へ染料と樹脂が必要なことが分かりました。


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コーヒーインクを作りたい

こんにちは!Seichanと申します。僕のnoteの使い方は自分の「○○したい」を表現する場所として使っています。

そんな「○○したい」の中で特にnoteで注目を集めた「コーヒーインクを作りたい。」という記事。この記事を突き詰めるために、「コーヒーインクを作りたい」という特集noteマガジンを作成してnote記事を書いています。
この「コーヒーインクを作りたい」では、コーヒーインクを商品化できるまでの軌跡をnote記事にしていきます。コーヒーインクの作り方や、インクの製法、コーヒーの成分についてや、コーヒーかすをどのように集めるかを主に記事にします。


公開済みの「コーヒーインクを作りたい」


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