何か変わった

何か変わった。

きのうまで、学習塾業界はいわゆる夏期講習期間というやつで、リアルの教室では午前10:00~夜10:00まで授業をして、オンラインの指導があるときはもっと早くから、という日々が終わりました。

いろんなことがありつつも、心穏やかに過ごせた、初めての夏期講習期間として、すごく印象深い夏になりました。自ら学ぶ子たちが教室の中に増えて、声かけの回数もそんなに必要なくて、不安になった子どもたちやご家庭とは対話ができて、次への一歩を進めるようになったこと。

こちらのありようがはっきりすればするほど、ここは違うと感じた人が離れていくスピードも速くなっているけど、それによって反省はすれど自分を責めていないこと。離れていく人から浴びせられた言葉を、吟味するゆとりがあったこと。「そう感じさせてしまったのは申し訳ないけど、実際はそうではないしな」と、自分がやっていることに責任を持っている状態だから、不要な痛みは感じなかった。

これって開き直りなのか、というと、そうではないよな、という感覚もある。

逆に温かく、信頼してくれている人たちが増えて、これまでのいわゆる塾とご家庭という関係、お金のみのつながりでなく、支えあう循環の形を目の当たりにしたような気持ちです。

それが、成績がまだ出ていないのに、子どもたちの変化を見て夏休み以降の継続をお申込いただいたご家庭が例年よりも多いこと。これって子どもたちにもご家庭にもすごくいいことで、それがきっと、子どもたちの成績や進路にも素敵なつながりを生むと思うのです。成績という数値での評価でなく、子どもががんばっているから、ありようが変わったから、という、本質的な成長に意識が向いたとき、子どもたちものびのびと実力を伸ばすチャレンジが出来ると思うからです。

もちろん、学習塾であるからには成績にこだわっていきたいです。そこにこだわるからこそ、ありようというところについて方針を固めて、えいっと舵を切ったのが今年の春。

そういうイメージでなく入会されたそれ以前のご家庭や、伝え切れなかったご家庭には、やはり居心地の悪い場になったのも事実で、これからは面談のときによりしっかりと伝えることを意識したいと思います。もし、そのときに話が伝わっていなければ、入会は一旦保留にする。それこそ、本当にご家庭と向き合って、自分たちのやり方を伝えるということ、そしてそれが、実質ご家庭、子どもたち、僕たちが望む結果に繋がっていくだろうから。


もうひとつ変わったこと。
今朝だけなのか、いつも後回しにしていたことが先んじて動けたこと。

いつもなら焦っていたことを落ち着いて待てるようになったこと。

今月の僕のテーマは、「待ってみること」と「あいまいにしないこと」。

猫を好きであるという性質は変わらない。むしろ強まっているな~。

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