そんな勘違いは困る!ウミヘビがとんだドジっ子だったかもしれない話
もう一つ、見つけて面白かった記事を紹介。
ウミヘビの生態に関する研究成果なんですが、色々面白かったのでご紹介します。
生物学:ウミヘビの攻撃は相手を誤認した求愛行動かもしれない
今回、Rick Shineたちは、1994~1995年に収集されたデータ(論文著者の1人であるTim Lynchがオーストラリアのグレートバリアリーフでダイビングをしていた時に遭遇したオリーブウミヘビの行動について記述したデータ)を分析した。Lynchは、ウミヘビに158回遭遇し、そのうちの74回でウミヘビが近づいてきた。この行動は、5~8月の交尾期に頻繁に起こっていた。特に交尾期には、雄のウミヘビは、雌よりも頻繁にダイバーに接近し、ダイバーの体の近くで、舌をチロチロと出し入れした。
引用:nature asia
原文:Scientific Reports volume 11, Article number: 15267 (2021)
以前シュノーケリングをした際に、ウミヘビにはこんにちはをしたことがあります。種類によっては毒を持っていて、さらに鋭い歯があって顔が怖い。
なので、出会ったときは襲われないかドキドキした記憶があります。
そんなウミヘビですが、実は目はそんなに良くなく、水中の物体の形状をうまく把握できていないと考えられているそうです。
目は大きいですが、ど近眼だったみたいです。
さらに今回の研究から、雄の場合はダイバーをライバルの雄ウミヘビや交尾相手の候補と誤認して攻撃し、雌の場合はダイバーを隠れ場所の候補と誤認するのではと考えられるそうです。
ということは、ウミヘビに攻撃されたら、ライバルか気になる相手と間違えられたということに。ドジっ子もここに極まれり。はた迷惑な話です。
皆さんもウミヘビに出会ったら、求婚相手と間違えられないようにお気を付けください。(どうやって?)
蛇足ですが、目が悪の悪さを別の手段で補っていそうなので、きっと恩師で内分泌の権威であられる菊山先生なら、性フェロモンが果たす役割とかを調べたくなりそうな記事だなとも思いました。
以上、ありがとうございました。
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