面倒がらずに、家族のよいところを、あれこれ見つけてみよう
今日の午前中、勉強をしていて
解けたと思ったら、全然解けてなくて、悔しくて拗ねてしまった息子くん。
私の注意の仕方がきつかったのかなと思って、
「言い方がいやだったの?」と尋ねると、そうじゃないと。
「できたと思ったのに、全然できてなかった」と泣いていました。
それを聞いて、すごいなと。
私が小3くらいの頃は、解けなくて悔しくて泣いたこと、ないよ。
勉強を始める時の、取り組み方も、私とは違います。
私はすぐに終わるものからやって、弾みをつけたいと考えるけど
彼は絶対に難しそうなものから取り掛かる。
彼の勉強を見ていると、特性の違いを感じる場面が多々あるんですね。
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ファミリーキャリア、家族としてキャリアを考える上で、
「家族の特性を知っておく」っていうのは、
日常的にやっておくとよいことだな、と最近よく思います。
「この子の、粘り強いところや、できなくて悔しがるところは、
こういう職業に就くとこう発揮されそうだな」とか。
「こういう能力が求められるのは、仕事のこういうシーンだよね」とか。
あるいは、パートナーの仕事の状況などを聞きながら
「何年後くらいには転職を検討するのもアリかもね〜」なんて、思ったり。
家族を見ていて、特性はもちろん、何か気づいたことを
何気なく話し合うのって、結構大事だなと思うのです。
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私は、キャリアコンサルタントという職業柄の癖なのか
お仕事関係の方と雑談をしていても
「こういうところに強みをお持ちなのかも」
なんて、ふと感じたりすることがあるのですが、
そのことを話題に上げたりすることは、ほとんどないです。
そういう話、聞きたいかどうか分からないし。
でも、家族の場合は、ちょっと違っていて
おしゃべりの延長線上で、気づいたことを伝えてみる。
そういうシーンは、多いかもしれません。
そして、
日常的に互いにフィードバックし合うことって
とても大切だなと考えていて、意図的にそうしている面もあるかも。
なぜかというと、
転職や独立、進学といった
「ライフイベント」が差し迫ったときに、ゼロベースから話し始めるよりも、
「特性」や「適職」などについて、普段から話し合っているほうが、
断然、話が速いし、
その人がありたい姿に近づけるために、
自己実現を果たすために、
軌道修正しつつ、積み重ねながら暮らせるからです。
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「特性」や「適職」について話し合うきっかけは、
家事や遊びの中にあったりします。
職場の状況や学校での過ごし方に精通していなくても、
日常生活を共にするなかで、
「こういうところはいいところだな」
「こういうところは、自分とは違うな」
ということは、いくらでも発見できると思うのです。
さらに、家族のよいところを見つけて、褒め合うことで
自己効力感が高まります。
そんなこと他人はあまりしてくれませんから(笑)
家族という身近な人の役割なんじゃないかなって思ったりもする。
そうして得られた自己理解や自己効力感は、将来的には
キャリアの選択を迫られたとき、思い切って決断する糧になるのです。
家族としてキャリアを考え続けていきたい。
そのためには、普段の生活の中で、
「家族のよいところを注意深く見つけて、何気なく伝える」
という積み重ねを、面倒くさがらずに
改めて意識していきたいなと思います。