第一章その6 ◆ステップ1 月への旅 1.Mind maintenance(後編)


♪♪♪【《ココロの救急箱》1.Mind maintenance(ココロのメンテナンス)】
 

 ココロの救急箱モードのピカリィは、今までのゆったりした動きや話し方とは大違い。
 激しい動きに、突き刺さるような声。
 ピクピク、クルクル、プワプワ動き出して、全身で、なにかを必死に訴えているのがわかります。

『ココロのウミを出しまくレ!
 つらさや罪を吐き出して、かきだして
 愚痴や不満、思いつくまま、感じるまま
 かっこわるささらけだし、さみしさ弱さをあらわにし、あらいざらい
 いっぱい自分憐れみ、悲しみ
 しっかり自分抱きしめて、慈しみ
 怒りも恨みも落ち込みも煮詰められるだけ突き詰めて見つめて
 思い切ってココロを解放、でないと崩壊シソウ!

 ウミを出しきり、あたらしい自分を生み出し、生まれ変われ
 ココロのダムを豪快に放流
 いろんなdamn it(ムカつくこと)を爽快に放出
 あふれ出る荒ぶる思いを洗い出し、流しだし
 現れるあらたな願いをすくい出し、じぶん救いだそう!

 マイナスの感情、今こそ開放、でないと崩壊シソウ!
 いっぱい怒って、嘆いて、泣いて新陳代謝をぐんぐんアップ!
 魂浄化をスピードアップ!

 ココロのキズグチ、カサブタできて、なおる前にまたまたキズができて、
 ナニがほんとの痛みか気づかない、わからない、つらいのに変われない、
 自分をケアできずぼろぼろになるなんて、ナンセンス
 そうなってしまう前に、やらなくちゃマインド・メンテナンス

 自分を愛するのサ、徹底的に
 解放しまくるのサ、決定的に
 考えすぎ、自分に厳しすぎるの今は厳禁
 勇気もち、自分のピュアなところにグッと接近

 自分ゆるしココロゆるませ、ほぐし、癒し、すこしでも楽になって
 今は素敵な感情のままの甘えんぼタイム
 気兼ねなくひとりきり暴れん坊タイム

 胸の中のダムのにごった水、からっぽになるまで解き放ったら
 回復のための時間必要、おだやかな気持ちに戻るの重要

 またココロのダムにすこしずつ感情のきれいな水がたまっていくまで
 すてきなこと、愛情、すこしずつ自分に与え浸透させて進行
 ココロうるおい、やわらかく優しくふっくらよみがえるまで
 ゆっくりマイペースで、ほっこりココロケア!
 しっかりスペースつくり、じっくり自分ケア!』

 テンポよくリズムにのりながらら、《ココロの救急箱》の内容を伝えおえると、ピカリィは急にファンキーな動きをやめました。
 ぱたっと音楽もやみ、宇宙船のライトもふんわりしたものに戻りました。
 最初みんなは、ピカリィのノリノリさにあっけにとられていましたが、ママがもうぜんと拍手しはじめたので、あわててそれにならいました。
 ピカリィは、くるくるとお辞儀のような回転。
 嬉しかったみたいです。

「ココロのウミを放出、かあ…………」
 マコは考え込みます。
「たしかに私、自分のネガティブなところと向き合うの、苦手かも」
「それは、誰でもそうなんじゃないのかな。とくに大のオトナともなると、酒でも飲まないとオレはだめな奴だー! とか言えないし。言ってもしかたがないよな、とか思っちゃうよ」
 パパがぼやくと、ママがいたずらっぽく笑います。
「あらっ、私の前では、いつでも甘えんぼになってもいいのよ、パパ」
「それはありがたいな。けど、愚痴っぽくなりすぎて、世の中をうらんで愚痴ってばかりでもなあ。そんな人、あんまり魅力的とは思えないし」

『そうだネ。さすがパパさん。いいところに気がついたネ。解放は、人に言うのでも、チラシの裏に書くのでも、ただ心の中で認めるのでも、できるやり方でいいヨ。でも、いつも愚痴やうらみばっかりだったら、それは問題。自分と世界との間に、なにか解決しなきゃいけないことががあるっていうコト。もちろん、まったく、問題がない人はいないケド、あんまりにも同じ不満や愚痴が続くなら、なんとかしなくちゃネ。そして、もっと世界と無理なくフレンドリィに暮らしていくため、魂がもっとよろこぶために、このエキササイズは進んでいくんだヨ。無理せず、少しずつ進んでいくから、楽しんでカム・ウィズ・ピカリィ☆彡だネ!』

 へえ、とみんなは少し、次のステップが楽しみになってきました。

その7 ◆ステップ2 地球への旅 2.Body maintenance【魂のアンチエイジング】

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