【微ネタバレ】スパイダーマンは何者?
エンドゲーム後,いわゆる”指パッチン”から立ち直った世界で,スパイダーマンの存在意義が問われる物語.
*スパイダーマン:ファーフロムホームの基本情報
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(原題:Spider-Man: Far From Home)は、2019年公開のアメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画。監督はジョン・ワッツ、主演はトム・ホランド。 (Wikipediaより)
細かい時系列等について考察は抜きに,とにかく最高だったので,自分の感想のみに留めたいと思います.
この映画を一言でまとめるなら,スパイダーマンとは何者か?
に尽きると思います.
*”スパイダーマン”という存在
それってピーター・パーカーでしょ?と言うのは待ってほしい.
実は,マーベルのヒーローって正体を明らかにしている人の方が多いということはあまり知られていないかもしれない.
・アイアンマン=トニー・スターク(アイアンマン1)
・キャプテンアメリカ=スティーブロジャース(キャプテンアメリカ:ウィンターソルジャー?)
と過去の作品で明言してあります.
そんな中でスパイダーマンは,
自分の正体を隠して活動している珍しいヒーロー
ということを知ってほしい.
エンドゲームでフェイズ3までアベンジャーズを支えてきた多くの主要メンバーが離脱しました.
(キャプテンアメリカ,アイアンマン,ヴィジョン,
スカーレット・ヨハンソン等々)
そこでスパイダーマンは皆に問われ続けます.
「あなたが次の”アイアンマン”ですか?」
ただ,正直スパイダーマンはたまたま宇宙に行って,五年間消えてて,戻ってきたら最終決戦で...
といった具合に,スパイダーマンはまだ只の親愛なる隣人で,アベンジャーズをまとめるほどの力も,覚悟もない状態でした.
そんな中で,いきなり次のヒーローになれって言われても正直荷が重い
この映画で,ピーターは幾つかの選択を迫られます.
その中でもストーリーの根幹にかかわってくる選択,
王冠を戴くのか,それとも王冠を別の誰かに渡すのか
その選択を通してスパイダーマンが,
アイアンマンではなく,
スパイダーマンとして,ヒーローになる覚悟を決める
その描写に震えた映画でした.
スパイダーマン映画としての完成度も,フェイズ3の最後を飾るのにも相応しい映画だったと思います.
*わからなくなる現実
今回の敵は,ホログラムを駆使して,あり逢えない現実を実現する術を身に着けています.
まさしく写輪眼の使い手
そのため,スパイダーマンは現実と幻の間で敵と戦うことになります.
その映像表現はまさしくリアルで『スパイダーマン:スパイダーバース』に近いものを感じました.
そこで,スパイダーマンがスターク社の警備責任者のハッピーを本物かどうか確かめるために,本物しか知らないことを答えてほしいとお願いします.
ハッピー「シビルウォーのとき,ドイツのホテルで成人ビデオみてただろ」
ピーターも男の子なんだな,とほっこりするシーンでしたね.
*トニーの「遺産」を押し付けられるスパイダーマン
こっからは余談です.
『スパイダーマン:ホームカミング』の敵,ヴァルチャーはざっくり言えばトニースタークに失業に追い込まれ,家族を養うために闇落ちしたヴィランでした.
そして,ファーフロムホームのヴィランも,トニースタークに逆恨みし,トニースタークの”遺産”を狙っていたということが劇中明らかに.
いっつもトニースタークの尻拭いさせられてんなこいつ…
もちろん,負の遺産だけではなく,トニースタークの遺したものを受け継ぐといった涙なしには見られないシーンもあります.
個人的に映画館で泣いたのは,ジェットの中でハッピーとトニースタークについて話をした後,スパイダーマンの新しいスーツを造るシーンです.
ホログラムを操り,スーツを造るその姿は,トニースタークそのものでした
トニースタークの意思を継いだという象徴的なシーンだったと思います.
*MCUのお約束
もちろん,MCUのお約束,エンディング後のおまけ映像ももちろんあります.
ただ,映画館で驚いたのは,
まだスタッフロールが終わっていないのに席を離れる人の多さ
です.
エンドゲームではスタッフロール後には映像は流れなかったので,それで勘違いしていた人も多かったかもしれません.
(MCUファンからすると泣ける演出でしたが)
しかも,スタッフロール後流れる映像は,おそらく
今後のMCUの展開を示唆するやばい映像
なのでこれから映画を観に行こうと思っている人は
ぜひ最後まで席を立たないでください
まだスパイダーマンについては語り足りないことが多いので,どこかでまたスパイダーマンについて書けたらと思っています.
おまけ
スパイダーマンが自撮りするシーン,PS4のゲームのオマージュですよね?
I love you 3000.