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崩壊

DAY.15

 
カタチをつくらないということは

自由で永遠が手に入る


最初の頃は

そんなふうに思ってた
 


確かに

そんなふうに感じた時もあった
 

それは


初期の頃


お互いがお互いに夢中


意識が相手以外のことを
排除したくなるようなくらい
急激に近づくとき。



ただ

環境も変わり

気持ちも揺れやすい高校3年生
 


安定した関係性を感じるには

まだまだ

自己認識が儚かった
   


 

確かに

カタチに甘んじない精神力は

身についた
 


けれど

友達に聞かれても

「付き合ってない」関係

「彼氏はいない」

そんなふうに言うたび
 
私の中に

矛盾と抑圧がいっぱいになっていった
 

付き合ってないんだから

彼女面できないんだから

そう頭をよぎるたびに

言いたい気持ち甘えたいことを

少しずつ引っ込めていった 


 

さらに

受験生。
 

不安と焦り
 

学校へ来る日もまばらになる

卒業式間近


決定的に

試練と思われる出来事も起こった
 


それは



同じ大学を目指したけれど


私が受かり
 

彼が落ちたこと。
 


目に見えなかった崩壊が

確実に現れた


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