見出し画像

埋まらない溝

DAY.20
 


居場所が、あるようでない(持たない)

というものは

その頃だけでなく

実はもっと前からあったのだ


ということに気づくのは

そこから15年以上経ってからとなる



付き合うという

カタチをつくらなかった彼とは

 

その後も、しばらく

ズルズルとした関係が続いた


消えそうになると現れ

関係性がうっすら残る


そんな感覚





彼には、お父さんがいなかった

私の父は病気で生死を行き交う人だった



喪失の痛みを

まだまだ

愛に昇華しきれず

よくわからず抱えたまま

持ち合わせたとき

ある一面では

誰よりも分かりあえる関係性となり


ある方面では

孤独で繋がることとなる

 

行為のときは

満たされた気になるけど

刹那的になるのは


埋めようとするから

埋まらない溝が際立っていく



そんな感じだったんだと

思う

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?