家族になろうよ ~保護猫と信頼度ゼロからのスタート~
【本日の福野郎 No.242】
◆猫ちゃんとの出会い。
保護猫の譲渡会にて、新しい家族を迎える事が決まりました!
それがこの子!(譲渡会での様子)
第一印象は、とにかく美猫さん!
人馴れ訓練中のようで、ずっとママ猫にくっついていました。
でもとても大人しくて、別れ際にはじっとこちらを見てくれていました。
翌日、保護主さんからご連絡があり、正式にこの子をお迎えする事に!
譲渡会場を出た後、また会いたい、一緒に暮らしたいという思いがどんどん募っていたので、本当に嬉しかったです。
◆猫ちゃんが来るまでの1週間。
そうと決まれば、猫ちゃんをお迎えする準備だ!
「猫は家につく」と言われるように、ナワバリ意識が強く 環境の変化が大きなストレスになるらしい…。
少しでも安心できる環境を作るために、保護主さんに現在の飼育環境(与えているエサやトイレの種類等)を教えていただきました。
エサ、エサ入れ、トイレ砂、爪切り、爪とぎ、キャリーケース、おもちゃ、寝床、ブラシetc…
トイレやキャットタワー等元々所持していたものもありますが、猫を迎えるためには色々なアイテムが必要になります。
ニャン太が去って猫アイテムも去った我が家に、また猫アイテムが!本当に猫ちゃんがやってくるんだなぁと実感。
でも1週間が長くて長くて…あと何日、あと何日と数えながら待ちました。
◆猫ちゃんがやってきた!
10月18日。
保護主さんに連れられて、あの猫ちゃんが我が家に来ました!
緊張しているのか、やはりおとなしい猫ちゃん。
保護主さんも名残惜しい様子でしたが、信頼して任せて下さいました。
早速、猫ちゃんにご挨拶~!と思ったら、あれれ!?
…見えますか?…います。細ーい隙間に猫ちゃんが…!
家族と離れ離れになって、新しい場所に来て、保護主さんもいなくなって…不安でいっぱいなのが伝わってきます…。
少しでも人間が近づく音がしようものなら逃走。「シャー!」と威嚇。こんな小さな体で一生懸命威嚇しているのを見ると、ごめんねという気持ちでいっぱい。
私たち、考えが甘かったのです。
ネット情報によると、子猫時代の早い段階で人間と接し「人間は怖くない」と覚えた猫は人馴れも早いそうですが、成猫に近づくにつれ警戒心が強くなるのだとか。
ニャン太も野良出身でしたがここまで警戒された記憶はなく、ケージも必要ありませんでした。ですが、ニャン太と同じように考えてはいけなかった。
ニャン太を迎えたのは生後約3か月。この猫ちゃんは生後約5か月。
2か月の差は思っていた以上に大きい…!
猫ちゃんには、安心できるナワバリとしてケージを買うこと。そして猫ちゃんのペースで馴れてもらうためにしばらくそっとしておこうと家族で話しました。
◆猫ちゃん立てこもり事件
しかし、その夜事件は起こりました。
ずっとキャリーケースに隠れていた猫ちゃんがそろりそろり、軍人も顔負けのほふく前進で室内を移動(※超警戒モード)。
そのまま知らないふりをして探検させていたのですが、驚きのジャンプ力でシンクの上に!母が降ろそうと近づくと、びっくりして逃げまどい、狭い狭い洗濯機の裏に隠れてしまったのです…!
数時間待ってみましたが出てこない。狭い場所でずっと座ったまま微動だにしません。
この日ちゅーるは食べましたが、水もエサも摂らず、トイレもしていないので心配に…。
ひとまず、近くにエサや水、トイレ、キャリーケースを置き、少し離れた場所で仮眠を取りながら、猫ちゃんが出てくるのを待ちました。
シャリン…シャリン…
AM3:00。猫ちゃんの首輪の音が!
そのまま寝たふりをして見張っていると、洗面所からついに猫ちゃんが出てきました!
その隙に洗面所の扉を閉めてまた寝たふりをしていると、猫ちゃんは自分からキャリーケースの中に入っていきました。
猫ちゃん、不安にさせてごめんね。準備が足りなくてごめんね。
◆少しずつ慣れていこうね。
翌日、父がハンモック付きの立派なケージを買ってくれました!
仕事が終わって家に帰ると、猫ちゃんはハンモックの上で少しだけ安心した様子。水もエサも摂り、トイレもできました。
ケージという自分のテリトリーの中で、人間の観察をしながら色々考えているのかな?時折声をかけながら、そっと、そっとしておきました。すると、
「くゃ~ん」
!!!
猫ちゃんが!鳴いた!
2日目夜。初めて猫ちゃんの声を聴きました。とても綺麗な声だなあ。
それから毎日、猫ちゃんの新たな一面を見てきました。
3日目。
野良時代のフケが残っているのか、猫アレルギーを発動。
目がかゆい。鼻がかゆい。ティッシュがあれよあれよという間に無くなっていく…。(馴れ次第お風呂にいれなければ…!)
そして猫ちゃんはママを呼んでいるのか、夜鳴きをするようになりました。
そうだよね、ずっと家族と一緒だったから、寂しいよね。
4日目。
ケージ内でなら撫でさせてくれるようになり、少しおしゃべりもできるようになってきました。
「ニャン」と言ったらこちらも「ニャン」と返す。猫ちゃんにどう伝わっているかわからないけど、キミと仲良くなりたいんだよ~というのは伝わるはず!
10日目。
初めてケージの外でじゃれてくれた!
それまでは、ケージの外に出ても 物音や気配を感じると急いでケージに戻っていた猫ちゃん。これは大きな進歩です…!
12日目。
ちゅーるを食べている時だけ、膝に手をかけてくれるようになりました!
ちゅーるを!食べている時だけ!(食べ終えたらサーッといなくなる)
13日目。
ケージ内で撫でるとお腹を見せてくれるようになりました!
兄弟猫とじゃれている気分なのか、甘噛みやけりけりもするように…!
でもケージ外では鉄壁ガード!さわらせてくれません…!
16日目。
ケージの外でじゃらすことが増えて欲求が満たされているのか、猫ちゃんの夜鳴きが少なくなりました。
17日目。
そういえばずっと「猫ちゃん」と呼んでいたのは、実はこの日まで名前が決まっていなかったからです(!?)
命名「ニコ」
やわらかいことを「和(にこ)」というそうです。
ふわふわ柔らかくて、優しくて、家族を和ませて(ニコニコさせて)くれる。
そして猫ちゃん自身も幸せになってほしい…そんな願いを込めて「ニコ」と名付けました!
改めて、ニコをよろしくお願いします^^*
そして、ニコちゃんとはその後も順調に仲を深めています!
ごろごろごろごろ・・・
続きはまた次回に!
でゃ!
保護主さんがニコを保護したのは、近所の車通りが多い場所だったそうです。
ママ猫と子猫の計4匹。外で生きてきた猫を4匹もお世話するのは、本当に大変だったと思います。(ニコ1匹と向き合うだけでもエネルギーを使いました。)
保護主さんとお話ししていると、たくさん愛情を注いで人馴れ訓練・里親探しをされていたのが伝わってきました。
これから寒く厳しい冬がやってきます。
ニコやその家族たちを保護してくれて、やさしく見守って下さり、そして今回ニコとのご縁をいただいたこと、本当に感謝しています。
近いうちにニコのかわいい写真をたくさん添えて、改めてお礼を伝えられたらと思っています!