大好きなニャン太へ。
12年以上、毎日一緒に過ごしてきたから。
キミのいない部屋は、春の陽気をまだ取り込もうとしない。
ニャン太との出会い。
キミが我が家にやってきたのは、私がまだ高校生の頃だったね。
ある日、妹が子猫を拾ってきた。
先輩ペットのグッピーと代わって、その日からキミが家族の一員になった。
(グッピーは妹の手によって………妹のお友達の家に引っ越していた)
産まれてまだ数か月のキミは、小さくてかわいい猫ちゃんだったね。
猫と暮らすのが夢だったから、とっても幸せな気持ちだったよ!
ニャン太との12年間。
そんな可愛い子猫ちゃんも、
あっという間に成長!
痩せているけど、伸ばすと長~~い!(トルコ風アイスか)
来たばかりの頃はスペースが半分ほど余ってたニャン寝床も…
はみ出してご満悦。
ビビりのくせに徐々に態度はデカくなり、完全にあなた様の召使いと化した私です。
そんなこんなで12年以上。
色んな思い出があるんだけど、キミは覚えているかなぁ?
缶詰の音を聞いたら、驚きの速さで走ってきたよね!
それでも「待つ」と命じたら座って待ち、「いいよ」と撫でたら食べ始める…実はお行儀のよい猫です素晴らしい!
だけど…
よく腹を出して寝ている、だらしない一面も…!
可愛い顔して、実はおっさんキャットなんだよね。
トイレのセンサー付き手洗い場で、新鮮な水を飲む喜びも知ってしまったね。
よく飲みすぎてウプウプしてたから、最近は懲りたのかな?あまり見かけなくなったけど…とにかく飲みすぎ注意だよ!
それにしても(実は)器用な子で、
自分でドア開けられるようになっちゃって、ホントにすごいわ。
その技を駆使して深夜に家中を散歩して、入っちゃいけない部屋にも入って叱られてたよね。
そんなキミは、
実は「にゃんたま戦隊ニャン太マン」だった!
特技は体が超柔らかくて、どんな体勢でも寝られること!(猫ですし)
好きな番組はやっぱりネコ!
テレビの中に猫がいると信じ、テレビ裏を見に行って不思議そうな顔をしてたよね。いないよ。
好きなものといえば・・・
歯ブラシ好きだったよね~!
歯ブラシ見せるだけで目がキラッキラしてたの、思わず笑っちゃった。
そうそう、膝には乗らないけど腕に乗るのは好きだった。
結構つらい体勢なんだよこれ。しかもシビれるし。
でもなんだか嬉しくて、キミの気が済むまで一緒にぴとぴとしたね。
嬉しいといえばさ、
仕事で深夜にヘトヘト帰りした時も、キミが待っててくれた。
だから明日もがんばれた。
超もふもふで
春にはムダ毛がごっそりで。
気がつくとこっち見てた。
私も負けじと、キミの写真いっぱい撮った。
だから、写真フォルダは可愛いキミでいっぱい!!
私のお部屋が大好きで、
家に帰るとキミがいる幸せ。
たった数日の旅行でもキミに会えなくて「ニャンタロス」になっちゃう。
研修で1ヶ月間会えなかった時は、写真すら見れないほど重度のニャンタロスになったの、知ってる??
キミは立派な家族で、家族をつないでくれて、毎日たくさんの笑いともふもふと幸せをくれたんだよ。
だからね、その分だけの寂しさを今、感じている。
ニャン太とのお別れ。
いつも隣にいたキミが、もういない。
いないと分かっていてもふと、どこにいったんだろうと一瞬探してしまう。
いつの間にか、キミがそばにいてくれることが当たり前になっていた。
キミは妹に拾われ、妹に養われていたネコだから。
妹の一人暮らしが寂しくないように、ついて行く道を選んだ……(というか連れて行かれた)
叶わないのは分かってた。
少しずつ、キミがいなくなる未来を想像して、心の準備はしてきたつもりだけど。会いに行こうと思えばいつでも会いに行ける距離だけど。
キミがいなくなった部屋は静かで、いつもより寒くて。
キミを可愛がってくれたお友達にこの事を報告すると、みんなが一緒に寂しがってくれたよ。嬉しかった。
キミがたくさん私の心を満たしてくれてた事、改めて実感したよ。
キミは今、どうしてる?
また会いに行くよ。
3月10日。
旅立ち前に撮らせてくれた、我が家での、きっと最後の1枚。
なかなか、イケメンじゃないか。
胸もやっぱり、もふもふじゃないか…。
会いたい。会って抱きしめたい。
キミがいなくなってから、毎晩キミの夢を見たよ。
…会いにいかなくちゃ!
3月13日。
仕事終わりに妹宅へ。
3日ぶりのキミは、まだ新しい環境に慣れていないように見えた。
私のことも、「俺が引っ越すのについてこないにゃんて…裏切者ッ…」って感じで、最初は避けまくって…。
あんなに毎日ぴとぴとしてたじゃん!…ちょっぴりショックだったよ。
でも少しずつ心を開いてくれて、3日ぶりに私のテクニシャンなマッサージを受けて、喉をぐぽぐぽと鳴らしてた!
嬉しいのか!そうかそうか!…私も嬉しいよ。めちゃくちゃ嬉しいよぉ…。
妹の生活もあるから毎日は会えないけれど、
時々キミに会いに行くよ。
だから、忘れないで。
…次は「すりぴとにゃおーん」って、出迎えてくれよな!!!
とりあえず私は、キミの残り香でなんとか生きていくからさ。