適切なKPIの設定について
日経Linux 2022-5 「まつもとゆきひろのプログラム質問箱」の記事を読んで、少し書き出してみました。
※ https://info.nikkeibp.co.jp/media/LIN/atcl/mag/033000068/
1. SMART
適切なKPIにするためには、以下の5つの性質、 SMART が必要です。
明確性 (Specific)
KPIが目標を達成したかどうか明確なものであること
計量性 (Measurable)
KPIは明確な数値で表現できる指標であること
達成可能性 (Achievable)
達成できる目標であること
関連性 (Relevant)
KPIがビジネスプロセスと関連していること
期限 (Time-bound)
いつまでに達成するか
2. アジャイルとウオーターフォール
生産性とは、プロジェクトの規模÷時間 であるが、アジャイル開発では事前にプロジェクトの規模と時間を正確に見積もることは難しい。そのため、プロジェクトが進む中で業務の水増しなどが発生し品質低下低下を招く。
見積もりしやすいウオーターフォールの手法でプロジェクトを進めると、変更に対応できず、プロジェクトのモチベーション低下を招いてしまう。
3. モラルハザード
KPIを高めることが目的となり、ビジネスに対してマイナスの結果を招く行動が正当化される。責任感や倫理感が低下し、会社に損害を与えてしまう。
4. コントロール意識
自分ではどうにもできないことで結果が決まると感じた場合、「コントロール意識の欠如」が発生し、モチベーションが激減する。企業全体の目標をきちんとブレークダウンし、現場のKPIを設定する必要がある。
5. まとめ
KPIがあって当然というのは思い込みで、適切に運用するのは難しい。下手に設定すると生産性を下げてしまう。
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