DXとGYOUMUハックの折り合い
この記事はGYOMUハック/業務ハック Advent Calendar 2020の14日目の記事です。
・今更ながらルービックキューブを眺めながら
ルービックキューブを眺めていると、どんなきっかけで、どうやって作り上げたんだろうと全く不思議でなりません。ぐりぐり動かす仕組みと、6面そろえるゲーム性を繋げた思考力の飛躍には驚きます。
各面3X3のルービックキューブを分解してみると、その構造の簡単さに驚きます。両端にセンターキューブがくっついた3つの軸が交差して回転するだけなんですよね。子供のころ、ドキドキしながら分解して、だまされた気分になりました。(※画像は、PexelsによるPixabayからの画像)
・DXってどうやるんですか?
昨今話題になっているDX(デジタルトランスフォーメーション)ですが、こういう新しい言葉ができると、各企業がお金を出しやすくなるので、みんなDXという言葉を使っていろんなことをしています。これやらなきゃDXとは言えませんとか取り締まりがあるわけでないので、とりあえずデジタルっぽいことをやればDXです。中身は、これまでの延長線上を超えることはないのですが、予算がとりやすくなったというのは非常に助かります。
でも、DXってどうやるんですか?
よく目にするのは、
- 紙の電子化
- 社内の情報ツール導入
- RPAの導入
- DX人財の採用・育成
書類をスキャナで読み込んでPDFするだけでもDXと言ったりしますし、Zoomを使って会議やってるからDXです。RPAを導入したなんて、ちょっと予算がかかりますが、大変なことですけど、使える端末少なくて、研修受けてきた担当者が忙しくて進まないということも多いかな。DX人財って、募集して採用したけど、ITには強そうだけど、仕事の中身を理解してくれない人だったら困りますね。
・成功の秘訣はコミュニケーション
実は、DXの成功の秘訣は、みんなで意見を出し合って、業務改善をすることなんじゃないですか?
一人でやってると、ハッカーみたいじゃないですか(反省)
少なくとも、一人よりはアイデアがでますし、業務改善の方法って、いろんな視点から眺めた方がいいのです。そして、みんなで一緒にやるほうが、自分の負荷も減るし、効果も大きくなるのです。
でも、人を巻き込むのは、難しい。
そして、人数が多いと、全員が達成感を味わうようにするのは難しい。
現場レベルでは、業務改善ということで、地道に頑張っている人は少なくなかったと思うんですが、やってる人への評価がついてきてなかった、経営層からの注目が足りなかったというのが問題だったのではないでしょうか。経費節減と業務の効率化のためとしか考えてなかったと。
一方DXのほうは、経営目線からだと、DXやれば「新しい経営戦略ビジョン」が見えてくると思われてないですか。そこから何かが生まれてくるというイメージ。ですが、DXを進めるには、「新しい経営戦略ビジョン」が必要なのです。それって、経営層も入ってないと進まない話ですよね。そこを丸投げしてる感を強く感じてる、昨今のDX事情です。
結果、DXの資料が大量に出来上がり、夢のような計画が出来上がっても、現場はしがらみから抜け出せないままだったり、、、、
DXが話題になればなるほど、トップダウンのDXばかり注目されるようです。経営層が流行に乗っておいしい思いをしたい感を感じます。
でも、私は本当に現場で業務改革をやっている人にスポットライトを当てて、その人への評価を変え、他の人も交えてよりチャレンジしやすい体制を整備するという、ボトムアップのDXが効果が高く、失敗が少ないのではないかと思っています。それも、1つ筋の通ってるやり方ではないかと。
結局
結局は、複雑すぎるより、単純が一番なのです。みなが参加するDX、みなが楽しめるDX。まずは、単純に、そこから始まる変化もあるのではないでしょうか。
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