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漫才台本「算数パン屋」

琴葉姉妹のために書いた漫才の台本です(最後に動画がありますので御覧ください)

台本

茜・葵「はいどーも」
茜「好きな教科は国語です!琴葉茜です」
葵「好きな教科はりかりかです!琴葉葵です」
茜「理科にあだ名つけて呼ぶぐらい好きなん!?」
葵「二人合わせて」
茜・葵「琴葉家です!よろしくおねがいします!」
葵「算数の文章問題が苦手だった人ってたくさんいるんじゃないかな」
茜「そもそも算数が得意じゃないっていう人もおったしな。文章問題になったら国語力もいるし」
葵「ここに大人気のパン屋さんがありました」
茜「え!?文章問題始まってる!?」
葵「大人気のベーカリーと言ってもいいでしょう」
茜「なんの言い直し!?」
葵「あ、算数パン屋の問題でもいいよね?」
茜「カンフー・パンダみたいにいうなよ!普通算数の文章題にタイトルついてへんから!」
葵「そのパン屋さんの仕込みは4時から始まります」
茜「時間を聞かれるパターンの問題か?12時で一区切りってのが小学生にはわかりにくいんですよね。ほんでパン屋さんも朝早くからご苦労さまです」
葵「そこから夕方の5時まで仕込みをした時、パン屋さんの仕込みに使った時間は何時間でしょう」
茜「開店おそすぎん!?他のパン屋ちょっとずつ値引き始まってる頃なんやけど!?」
葵「お姉ちゃん、値引き問題は後でだすから楽しみにしててね」
茜「やったー!値引き問題大好き!ってなると思ったんか!?値引き問題楽しみすぎて値引きの話したわけちゃうわ!」
葵「さて、夕方6時に開店したパン屋さんですが、この日は珍しく500人のお客さんが一斉に入店してきました」
茜「いやパン屋広っ!収容規模500人!?中規模なホールぐらい人入ってるやん!」
葵「マイクを持ったパン屋さんが舞台に立つとお客さんから大歓声」
茜「やっぱりホールやったやん!!なんかパン屋さん大人気やし!」
葵「「今日は集まってくれてありがとー!」「いぇーい」」
茜「盛り上がってんな。ええことやけど」
葵「「それじゃまずはボウルに入った材料混ぜ合わせていくぜーー!」」
茜「パンづくり教室でしたー!どんな規模でやってんねん!」
葵「「盛り上がってこー!ミクショフラ!」」
茜「ミクショフラ?ミックスユアフラウワって言うてる!プチョヘンザみたいに小麦粉混ぜろって言うてる!」
葵「「会場の熱気でパン焼いてけぇー!」「いぇーーーい!」」
茜「パンづくり教室で類を見ない盛り上がり!楽しそう!」
葵「さて、このお客さんのうち30人が神隠しにあった時、会場にいるのは何人?」
茜「中規模ホールの大規模神隠し!!算数の問題にするために30人も神隠しするなよ!途中で帰ったとかにしてくれんと楽しそうやったのにこわいねん!」
葵「パンづくり教室を途中で抜け出して帰る人なんてなかなかいないでしょ。」
茜「そうかもしれんけど神隠しは怖すぎるから」
葵「で、何人?」
茜「答えなあかんの?まあでも問題は500-30で470人ちゃうの?」
葵「残念!会場にいるのはパン屋さんを入れて501人だったので471人が正解でした」
茜「算数じゃなくてひっかけ問題やないか!」
葵「さて、パン屋さんも神隠しで消えたため会場は大パニック」
茜「主催者が神隠しにあうパターンある!?神隠しっていつの間にかいなくなってたみたいなことで全員から見られる主催者があうことなかなかないって」
葵「会場のお客さんは全員小麦粉を混ぜるのに必死だったのです」
茜「ミクショフラ呼びかけたせいでパン屋さん神隠しにあってるやん!」
葵「自業自得です」
茜「その四字熟語で合ってるんか!?神隠しに自業自得とかないやろ!」
葵「パン屋さんは目が覚めると、見たことのない土地にいました」
茜「確認やけどこれ算数の文章題やんな?」
葵「パン屋さんが起きて周りを眺めてみると、見たことのない生物や見たことのない植物で溢れています」
茜「算数の文章題初の異世界転生物やん!!こんなワクワクするテストやったらうちも算数大好きやったのに!」
葵「パン屋さんは確信しました。これは夢だと」
茜「まあそう思うのも仕方ないやろな」
葵「そこでお腹をつねってみるとしっかりと痛覚があるのです」
茜「相場はほっぺたやろ!なんで腹つねってんねん!」
葵「夢じゃないとすると、まずは強力粉、砂糖、ドライイーストの代わりになるものを探す必要があります」
茜「ちゃんと異世界でもパン焼こうとしてるやん!パン屋の鑑!」
葵「強力粉の代わりにはその世界のサトウ、砂糖の代わりにはその世界のシオが見つかりました」
茜「その世界の名前がこっちの世界と絶妙に被っとるせいで分かりづらい!」
葵「ドライイーストはドライイーストそのものがありました」
茜「一番なさそうやったものだけなんで!?」
葵「これでパンが焼けると確信したパン屋さんが異世界の個性的な仲間とともにに神隠しにあった教室参加者を探すお話「異世界パン屋 ~神隠しにあったけど、パンが焼けるから俺はまだ大丈夫~」好評発売中!」
茜「異世界転生物の宣伝やった!算数どこに行ったんや!」
葵「この異世界パン屋はコミックスの値段が690円、電子書籍版は120円引きです。さて、電子書籍版はいくらでしょう」
茜「やったー!!値引き問題やー!ってならんちゅうに!ええかげんにせぇ!」
茜・葵「どうもありがとうございました」





あとがき

この台本は台本書いたときはそこまで自信がないネタだったんですけど、動画化するときにちょっと修正したぐらいからなんかめっちゃ面白いんじゃないかって思えるようになった感じのネタですね
なにがあるかわからないから書いてみるまでわからんですね…

動画

この台本から作った動画です。どうぞ御覧ください


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