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漫才台本「なんでも挑戦応援団」

琴葉姉妹のために書いた漫才の台本です(最後に動画がありますので御覧ください)

台本

茜・葵「はいどーも」
茜「ラブコメ大好き!琴葉茜です」
葵「炊く米大好き!琴葉葵です」
茜「飯好き!?」
葵「二人合わせて」
茜・葵「琴葉家です!よろしくおねがいします!」
葵「いろんなことにチャレンジする人っていうのはやっぱり尊いじゃない?」
茜「そりゃそうやな。新しいことに挑戦するのは大変なことやからな」
葵「ということで、なんでも挑戦応援団を結成したいんだよね」
茜「なんでも挑戦応援団?」
葵「そう!なにかに挑戦しようとしてる人の味方になる応援団だよ。今からラノベを書こうとしてる人も、フィクションを書こうとしてる人も、物語を紡ごうとしてる人もみんな応援します!」
茜「いや全部小説家やないか!なんで小説縛りやねん!」
葵「縛ってるように聞こえるかな?私は間口は広く取るつもりなんだけどね。長編小説もオッケーだし!」
茜「いや小説やん!」
葵「青春小説もどんとこい!」
茜「いや小説やん!!」
葵「冒険小説もバッチグー!」
茜「いや小説やん!!!いつまでやんねんこれ!小説以外をはよだせよ!」
葵「あ、そうか、これを入れてないからお姉ちゃん怒ってるのか。ヘノベももちろんありだよ!」
茜「いや多分小説やん!」
葵「いやヘビーノベルだよ」
茜「いや小説やん!いやの使い方まちごうてるって!ノベルの時点で小説やろ!なんでも挑戦応援団なんやったら何でも応援してあげてくれよ」
葵「だよねぇ。もちろん応援すべきなんだよね。例えば新しい発明をする人」
茜「そうそう。発明する人とかももちろん応援の対象にすべきやわ」
葵「…の小説を書く人」
茜「いやエジソン伝記小説やん!やからなんで限定するねん!直接発明する人を応援しろよ!」
葵「間接応援じゃだめですかね」
茜「間接照明みたいに言うなよ!おしゃれなホテルか!」
葵「えへへー」
茜「褒めてへんわ!なんでも挑戦応援団って言うんやったら太陽ぐらい全体を照らし出せよ!」
葵「それは流石に下品でしょ」
茜「どこが!?太陽の照らし方に下品とかある!?」
葵「いろいろ言ってるけどちゃんと応援する気はあるんだよ。」
茜「具体的な例がまだ小説しか出てきてないからそれしか応援してないように聞こえるねん」
葵「じゃあもっとたくさん箇条書きみたいな感じで応援対象を出してみようかな」
茜「それやったら小説以外もでてくるやろな」
葵「えっと、推理、恋愛、SF、ファンタジー、時代、官能…」
茜「いや小説やん!!全部小説の分類で使われとる単語やないか!!」
葵「なんでも応援したいんだけどなかなかできないなぁ」
茜「どういう状態やねん。多分人類初の悩みやろなそれ。ホンマに応援するのは何に挑戦してる人でもかまへんのやろ?」
葵「もちろん!」
茜「じゃあ例えば明日からカブトムシ採取頑張りますとかでも応援の対象やろ?」
葵「いや一番最初に出す例え絶対おかしいでしょ!」
茜「なんでもええんやからカブトムシ採取でもええやないか別に!」
葵「いやいや!一番最初がカブトムシ採取は絶対変だって!カブトムシ物語書く人とかならまだわかるけど」
茜「また小説やん!なんやその樹液吸って他のカブトムシをツノで吹き飛ばしたら終わりそうな物語は!」
葵「知らないよ!カブトムシの話し始めたのはそっちじゃん!」
茜「カブトムシの話はしたけどカブトムシ物語の話なんてしてないわ!なんで小説になってまうんやってずっと聞いてんねん!」
葵「いや別に私もカブトムシ採取する人を応援しないってわけじゃないよ。一番最初の例としておかしいじゃんこれ!どうしてもカブトムシ関係させたいならファーブル昆虫記書く人とかから出すべきだって!」
茜「ファーブル昆虫記書く人はもうファーブルやん!やっと小説家じゃない人出てきたのにすでに応援されてる偉人でてきたやん!」
葵「ああそっか、ファーブル昆虫記を書く人の半生を書く人を応援する方がいいのか」
茜「伝記小説作家2人目!!なんやねんその書く人の半生を書く人とか言う物書き階層構造は!」
葵「その人の話をする私達!」
茜「物を書かずに物書き階層構造のトップに立とうとすな!」
葵「挑戦の尊さを皆さんに知ってもらおうと思って来たのに変なところで躓いちゃったなぁ」
茜「一つでええから小説以外の切り口の応援があれば解決するだけの話なんやけどな。ホンマになんでもええんやから、とりあえずうちが言うたカブトムシ採取してる人を応援してみたら?」
葵「具体的にどうしたらいいんだろ?」
茜「そうやなぁ。フレーフレーカブトムシ!とかちゃう?」
葵「それじゃカブトムシ採取する人じゃなくてカブトムシを応援しちゃってるじゃん!それはそれで変でしょ!」
茜「たしかにそうか。でもフレーフレーカブトムシ採取!やと語呂が悪いねんな」
葵「じゃあこうしてみたら?カケーカケーカブトムシ小説!って」
茜「いや小説やん!語呂問題未解決な上に内容まるまる変わっとるやないか!」
葵「カブトムシ採集を頑張ってる人を応援するのにカケーカケーカブトムシ小説だと何が問題だっていうのさ!」
茜「どう聞いてもカブトムシ小説書くこと強要してるようにしか見えへんのやから問題しか無いやろ!応援でもなくなってもうてんねん!」
葵「なんかいちいちつっかかってくるけど、私がやろうとしてる小説挑戦応援団には別に反対じゃないんでしょ?」
茜「変わってるやん!!最初なんでも挑戦応援団やったのに小説挑戦応援団に名称変更してもうてるやん!」
葵「人を応援するのって難しいねぇ」
茜「いや別に葵が無理やり複雑にしてるだけやねんけどな」
葵「なんか疲れちゃった。私も応援してもらいたいなぁ」
茜「せやなぁ」
葵「よし!私小説家になる!」
茜「いや応援対象のグローバルスタンダード小説家に限られてるわけちゃうねん!もうええわ!」
茜・葵「どうもありがとうございました」





あとがき

はじめ、いや小説やん!をキラーフレーズにするつもりはなかったんですが、流石に遊びが少なすぎたかなと思ったので追加しました。いいカブトムシ小説があったら紹介してください

動画

この台本から作った動画です。どうぞ御覧ください


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