お寺の社会貢献活動についてもっと知ってもらいたい。
■お寺の公益性の原点は寺庭の幸福
お寺の公益性に関する記事が届きました。要約すると
●「公益法人」という言葉で不特定多数の公共性をイメージする向きが多いようですが、実は多くの公益法人が特定の人々を対象としています。宗教法人の場合は所属の檀家・門徒・信者様を対象にすることが多いようです
●特定の人々に貢献する直接的な公益性の場合でも、その結果社会に対して間接的な公益性が果たされることになり、社会貢献にもつながります。
●寺院や教会などの宗教法人は、宗教法人法第二条に記されている「宗教の教義をひろめ、儀式行事を行い、及び信者を教化育成する」ことが直接的な公益活動であり、その結果、信者が幸せになり、ひいては世の中の平安につながって間接的に公益性をもたらすことになります。
●寺院については寺院家庭(寺庭)の幸福が社会貢献、信者の幸福にもつながっていきます。一方で寺を切り盛りしてきた坊守さんたちは人知れぬ苦労や報われることが少ない境遇があり、寺院の宗教2世問題にもつながっていきます。
●寺院は現在家業化しているが、人心救済に携わる魅力的な家業と考え、日本の仏教の公益性を受け止めなおす必要があります。
詳しくはこちらからhttps://www.chugainippoh.co.jp/article/editorial/20240103.html
■様々な活動を通して、社会貢献を実践するお寺が増えている
また社会貢献活動として、お寺を供養の場だけでなく、地域の人々が「集まる場」「交流する場」「学び合う場」として新しい価値を提案するお寺も増えています。
また、地域とお寺をつなげ「共創価値を作る」取り組みも進んでおり、その一つとしてお寺の本堂を会場にコンサートやヨガ、英語教室、子ども教室などを行うことも増えています。
■災害時の避難所として宗教施設を活用する動きも。
2024年1月1日に石川県能登地方において震度7の地震が発生いたしました。
被害に逢われた皆様には心よりお見舞い申し上げます。
しかし地震大国である我が国においては決して対岸の火事ではなく、どこの地域においても被害を最小限に抑えるため、事前に災害時の対応を考えて備えておく必要があるでしょう。
近年、災害時の避難所として、地元の寺や神社などの宗教施設を活用する動きも広がっています。
寺院や神社は住宅地に近い高台にあることも多く、広いスペースや炊事場なども備えられており、東日本大震災や熊本地震でもたくさんの方が寺院を利用しています。
こうした災害時における寺院の社会貢献活動についても、今後さらに新たな取り組みが進むことを期待しています。
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