納骨堂の骨壺がいっぱいになった…でも増設は難しい。そんな場合の対応法について解説します。
■納骨壇がいっぱいになり、ご遺骨が収納できなくなった…そんなお悩みをお持ちのお寺様が増えています。
納骨堂の納骨壇は「一人用」「ご夫婦用」「ご家族用」の3つのタイプがあります。
それぞれ収容数は「1人用=1人まで」「ご夫婦用=2人まで」「ご家族用=4人用、6人用、8人用など」となり、ロッカータイプ、棚タイプの納骨壇は1~2人まで、仏壇式や位牌式、屋内墓タイプの納骨壇の場合は4~8人まで収容できることが多いようです。
しかし先祖代々のお墓に比べると収納スペースが狭くなるため、古くからある納骨堂などでは「納骨壇がいっぱいで新しいご遺骨が入らない」「入りきれない骨壺を棚の上に置いているが、見た目が悪い」などの問題も発生しています。
こうした納骨堂の問題についてどのような対応ができるのか、今回はお話させていただきます。
対応法1【時間が経過したご遺骨を合祀墓に移す】
ご遺骨が入りきれなくなった場合、古い方のご遺骨を本堂の中や境内の外に設置された「合祀墓」に移すところが多いようです。
移すタイミングとしては、33回忌や50回忌など弔上げが済んだご先祖様のご遺骨を移すことが多いようですが、弔上げしてないご遺骨でも、新しいご遺骨を入れるために移さざるを得なくなることもあります。
先に収納されていたご遺骨を取り出して合祀することで新しい骨壺を収容することができるようになりますが、「ご先祖様に申し訳ない」と感じる方もいます。
対処法2【骨壺以外の袋に移し替える】
お墓や納骨堂にご遺骨を納める際、多くは骨壺に入れたまま収容しますが、一般的に使用される5~8寸壷は骨壺自体がかなり大きく、限りある収納スペースを取ってしまいます。
そのため、納骨壇に収容できなくなった際、骨壺から出し納骨袋に移して収容しているお寺もあります。
納骨袋の素材としては木綿を使用しているところが多く、合葬墓などであれば時間をかけて土に還すことができます。
骨壺以外に移すことに抵抗がある人もいますが、宗派や地域によっては骨壺に入れず納めるところもあるようです。
対処法3【粉骨をして容量を減らす】
ご遺骨を小さく砕きパウダー化すると、容量を1/3~1/5程度に減らすことができます。容量を減らすことで小さめの骨壺に移すことができ、大幅な省スペース化が可能となります。
「ご遺骨を砕く」ことに抵抗を感じる人もいますが、粉骨したご遺骨は見た目もさらさらで美しく、分骨や手元供養にも適しています。
粉骨は寺院様やご家族が個人で行うことも可能ですが、専門の機械や器具が必要だったり、ご遺骨を砕くということが精神的にも難しい場合もあるでしょう。
またご遺骨は火葬の際に発がん性物質である「六価クロム」が付着する可能性があります。
手などで直接で触ることは大変危険ですので、業者に依頼する方が安心です。
対処法4【ご遺骨を取り出して海や山に散骨をする】
ご先祖様のご遺骨について、海や山に散骨をする方法もあります。
散骨は厚生労働省がガイドラインを出すなど、近年一般化していますが、
「ご遺骨は必ず2㎜以下に粉骨しなければならない」
「散骨場所は漁業関係者や地元の人々、環境などにも配慮して選択しなければならない。」などのルールやマナーを守らなければなりません。
散骨をする場合は専門業者などに依頼するのがおすすめです。
ちなみに遺族が同乗しない「委託海洋散骨」であれば、一人50000円程度で行うことができます。
粉骨・散骨についても、山野石材までお気軽にお問合せください。
フリーダイヤル0120-357-148
(お墓ディレクター2級、終活カウンセラー1級 河野)
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