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国家資格を取得しても私には出来ることが無かった
はじめまして。理学療法士のふくちゃんです。
理学療法士は、病気や障害を持った人が、病院などで行うリハビリを担当する医療系の国家資格です。
私自身も「腰椎椎間板ヘルニア」で2度の手術歴がある患者経験者です。
今は保険を使わない自費でのリハビリの仕事をしながら、訪問看護ステーションの仕事をしたり、研修講師として教育の仕事をしています。
一般的な理学療法士とはちょっと違う仕事をしていて、こうなった理由が病院勤務していた時に担当していた患者さんが発した一言でした。
患者に言われたショックな一言
その時担当していたのは、脳出血で半身麻痺となった40代男性。重度な後遺症で(専門用語でいうと上下肢Br.stageⅢレベル)、当初は歩くのも難しいレベルでしたが、リハビリの効果もあって車を運転できるくらいまでに回復。担当していた私は「大分良くなった!」と喜んでいたいのですが、本人からはこんな言葉が絶えませんでした。
「もっと早くに気をつけておけばよかった…」
どれほどリハビリを頑張っても、後遺症や障害を全て治すことは出来ません。病気をした事実は変わらないからです。「私はこの人に出来ることが無い」と考えてしまいました。
その経験から、病気になる前の人に出来ること、いわゆる「予防」という分野での仕事を考え始めたのです。
予防事業で起業
理学療法士の経験も活かせる、初期投資が少なくて済むという理由から、先ずはコンディショニングの仕事を始めました。理学療法士11年目にしてゼロからのスタートです。
小さな街の小さなお店でしたが、マーケティングやクロージングを独学で勉強してお客さんは絶えませんでした。5年間でお休みの日を除いてお客さんが来られなかったのは5日も無かったです。
ビジネスに関して学びたい方はオンラインで勉強することができます。
教育事業
並行して請け負っていたのが「教育関係」の仕事。
国際統合リハビリテーション協会(https://iairjapan.jp)が主催しているリハビリ職種向け研修会で、年間50回以上登壇してお話ししたり、実技講習を行っていました。
この時期は鹿児島在住でしたが、福岡で講師をしていたので、月に2回くらい土日鹿児島⇔福岡を往復する生活でした。講師としてのスキルアップは勿論、人前での話し方、自分自身の技術アップもこの事業を通して学ばせて頂きました。
☆オンラインで講座の様子を公開しています☆
自費リハビリと訪問看護
そして、今現在のお仕事。
自費リハビリ施設「脳梗塞特化型リハビリセンターはな」の運営と、訪問看護ステーションはなのエリアマネージャーという仕事をしております。教育事業も委託として請け負っておりますし、自社での研修も先程の案内のように始めています。
全てはあの患者さんの一言から始まっています。病気になる前の状態からカラダのことに気づき、生活習慣や運動習慣、食事、睡眠、運動、メンタルなどを整えることで健やかに仕事や普段の生活を送れると考えています。
今後のビジョン
私は仕事において「人が心とカラダの状態に気づき、本当に自分がやりたい道に進むのをサポートする」を理念にしています。
それに纏わる数多くの仕事をさせた頂いて、常にトライ&エラーを繰り返しています。失敗もあります。ただ、あの時の「この患者さんには出来ることがない…」なんて経験はもうしたくありません。
少しずつでも社会に貢献して、予防という考えをリハビリの専門職である理学療法士が大手を振ってできるように仕事をしていきたいと考えています。
理学療法士 ふくちゃん