介護士に最も必要な力は想像力
三回目の投稿なので今更すぎますが・・・・指摘を頂くまで気づきもしなかった自己紹介をさせて頂きます。
福祉応援家サンママ
高齢介護業界13年目の介護福祉士。
在宅ケアの方に経験が多く、現在は認知症対応型デイサービスにて生活相談員をしています。
私生活では、男の子三人を育てるシングルマザーです。
福祉応援家の名乗りだした経緯は、【ケアする人のケアがしたい】
1,自分(スタッフ)が満たされてないのに、誰か(利用者様)を満たすこ とができるのか!
2,自分(スタッフ)が心身共に健康じゃないのに、相手の心身の健康と向き合う事ができるのか!
このコロナ禍の中、更に神経を研ぎ澄まして日々頑張っているケアする人のケアを目的に、お悩み相談やアロマタッチによるヒーリング、勉強会の開催、ワークショップ等を行っています。
そんな活動の一環にブログを始めました。
いきなりですが、皆さんは介護士に必要な力といえばなんだと思いますか?
以前の私は「観察力」だと思っていました。
それは何故か観察=早期発見が出来ると考えていたからです。
そして他のスッタフより早く変化に気付く事に優越感すら感じていたように思います。心配はしながらも、内心は満足げに上司に報告します。
私「〇〇さん、右手第三指に少量の出血がありました!」
他「どうしたって言ってた?」
私「聞いてきます! 爪を切った際に身も切ったそうです。痛みはないそ
うです。」
他「そうなんだね。それで?」
私「え??」
他「それは何の報告?ケガをしていたという報告?それとも、確認して欲し
いの?看護に処置して欲しいの?家族やケアマネに報告?」
私「いや、、、ケガしてたから報告しないといけないと思って。」
介護を始めた頃は、こんなスタッフでした。確かに観察したから気付いた事です。爪切り程度だと、大したことないと話題にされない利用者様も多いかと思います。なので気づきは良かった。
介護士に最も必要な力が本当に観察力なら、これで良いと思います。
ですが皆さんもお気づきのとうり、これなら介護士でなくても可能なのでは?と思いませんか。
最も大事なのはここから先!【どうしていくのか。何を望まれているか。】
なのです。その方の日頃の様子を知ってるスタッフだからこそ、その出来事の先を創造できるのです。
例えば・・・
①一人暮らしの為、おそらく自分で爪切りをされているだろう。本人に確認
して、デイサービス利用の際に切らせて頂こう。
②家族が一緒に住んでるから、とりあえず報告して様子を見てもらおう。
③施設内でスタッフが爪切りをしているが、そろそろ一般の爪切りだと難し
いのかもしれない。看護にも相談しておこう。
このように創造しケアの選択をしていく事ができる。
これが介護に最も必要な力ではないでしょうか。
想像力があれば、危機察知も可能なんです。
「こうすれば、こうなる可能性が高いから辞めておこう。」となるわけです。介護を初めて間もないスタッフには難しいと思いますが、先輩スタッフの皆さんは、ぜひ想像力を伸ばせる指導方法を考えて頂きたいと思います。