名探偵のはらわた 登場事件解説-3 津ヶ山事件
名探偵のはらわたに登場する事件の元事件をご紹介
・津ヶ山事件→津山事件(別称「津山三十人殺し」
1938年(昭和13年)5月21日未明に岡山県苫田郡西加茂村大字行重(現・津山市加茂町行重)の貝尾・坂元両集落で発生。
犯人の姓名を取って都井睦雄事件ともいう。
2時間で28名を即死しさせ、5名が重軽傷を負った。
犯人の自殺により被疑者死亡で不起訴となる。
1938年(昭和13年)5月20日午後5時ごろ、都井は電柱によじ登り送電線を切断、集落全体を停電にする。
翌5月21日1時40分ごろ、都井は行動を開始し、詰襟の学生服に軍用ゲートルと地下足袋、頭にははちまきで小型懐中電灯を両側に1本ずつ縛り付けた。
首からは自転車用ナショナルランプを提げ、腰には日本刀と匕首、手には改造した9連発ブローニング猟銃を持った。
近隣住民を改造猟銃と日本刀で次々殺害。
最終的に死者30名、重軽傷者3名の被害が出た。
死者のうち5名が16歳未満。
約1時間半に及ぶ犯行後、都井は隣の集落を訪れ、鉛筆と紙を借りた。
異様な風体に驚いて動けなかったが、その家の子が顔見知りであったため、その子から、鉛筆と紙を譲り受けた。
その後、3.5km離れた山頂にて、追加の遺書を書いたあと、自殺した。
遺体は翌朝の山狩りで発見された。
心臓を撃ち抜いており、即死したとみられている。