往復声簡18日目|ゆるめると、自然にでてくる。
4月21日(水)晴れ
朝。
母親との「おはよう🌸」のやりとりに続いて、「お母さんて、好きな本なに?」と質問してみた。勢い。
すると、
「本は読まないので、好きなのはありません。」
と返ってきて、即つまづいた。
たったひとつ、送れば、こうして、さっと返事がきて、ちょっとだけ呆気に取られる。
大きな一歩はだせないから、小さな質問でジャブをうって、距離をつめようと試みた結果だ。
クラブハウスでの朗読は、昨日に続いて、松浦弥太郎さんの「場所はいつも旅先だった。」をえらんだ。
パラパラして、恋のおはなしっぽいものをえらぶ。今日の気分。
わかりやすすぎるオトナの男女の茶番に、読みながら笑ってしまった。
松浦さんの自意識が隠される素振りなく、文章に表れていた。
母親とのやりとりは、あ〜、ど〜しよ〜かな〜とおもった。
アプローチをすこし切り替えて
「小さい頃にわたしに読んでくれた本で想い出にのこってる本はある?」ときいてみた。
すると「エルマーのぼうけん」と返ってきた。
看護師だった母親は、曜日に関係なく働いていた。
夜勤もあったので、いつも忙しそうだったし、家ではカリカリしてた。
父親とは、休日にたまに公園へいってあそんだ。
あと、わたしは、おばさんの家に毎週のように預けられていたので、土日はおばさんとよくお出かけしてた。
昨年、わたしが体調をくずしたとき。
時間はたくさんあったので、小さい頃のことや家族についてふりかえった。
そのとき、母親といっしょに遊んだ記憶がないことに気がついて、驚いた。
そして、思った。
あー、甘えたかったなー。
甘えきりたいなーって心から思った。
それを言えずに、今、なのだけれども。
会えば、顔を見合わせることも、まともな会話もできないので、むずかしいんだよね。
そして、ほかにも思い出したのは、
あそびとは違うけれど、昔の実家の2階で布団に寝転びながら、エルマーのぼうけんを読んでもらったことだった。
だから、いちばん記憶に残っている本として、母親から「エルマーのぼうけん」と返事がきたときに、「あ、わたしといっしょだ」と思った。
「家にある?」ときいても
「わからない」ときた。🐶🚓🐱
探そうとしておくれ。
朝、朗読のあとになじみの人たちとゆるゆるな時間を過ごす。
ゆったりとまったりと。
すると、通称「ダーマツチャレンジ」についてのはなしになった。
ダーマツチャレンジとは、わたしが母親と往復声簡をするためのもろもろのこと。
それを応援する人が「ダーマツチャレンジ」と名付けてくれて、見守ってくれてるのだ。
わたしは、これまでの簡単な経緯と、これからしようと思っていること。
つまり、手紙書くのも時間がかかるし、もう日にちないしとか、なんでやりたいのか話さなきゃとかいってたら、
「知ってもらうより、体験してもらって、いいものだなって感じてもらったら、それでいいんじゃない?」
「わたしも母親との関係がこじれていたけど、いまはよくなったよ」
「がんばれ!」
「やった結果、うまくいかなくったっていいしね」
と、いろんなひとがいろんな言葉をくれた。
ありがたくいただきました。
ゆるゆるした時間のなかだから、わたしはリラックスして話ができたし、みんなも聴いてくれたし、言葉をくれたんだと思う。
ありがとうございます。
メソメソと泣いてました。
気持ちがユラユラしたので、いつから、お母さんと往復声簡をやりたいって思ったんだっけ、と過去の日記を読み直した。
7日目だった。
ほかの記事も読んだ。そこには、
「一度に、多くのことを言えなくても良いのだと思います。
お互いがやめないかぎり、また声を贈る機会は巡ってきます。」
という言葉が書かれてて、あー、そうじゃん。そうだったじゃん。ってなった。
4日目のわたしが、とっくに気づいていたんだ。
過去の自分が、今のわたしを励ます。
だいじにしたいことを思い出させてくれる。
前を向かせてくれる。
これからも、未来のわたしをきっと何度も後押ししてくれるんだと思う。
過去の自分よ、日記をつけていてくれてありがとう!
わたしもできる限り日記をつけていく!
夕方、図書館へいって、エルマーのぼうけんを借りてきた。
10章にわかれていて、ひとつの章は短い。
これは、1章ずつ交代で読みませんか?と誘ってみるのもいいかもしれない。
まずは、「エルマーのぼうけん」が家にあるかどうかを確認してから、また考えよう。
実家にないのなら、Amazonで買って送りつけよう。
22時。母親から電話。
何かと思ったら、エクセルの印刷方法についてだった。
職場でつかう表をつくっていて、それをA 4で印刷したいんだって。
夜遅くまでがんばっているな…。
パソコン画面をみれないし、プリンターの設定もあるし、職場の人に聞いてほしいです。
推しに、今日のできごとや母親にこーしてみよーかなーとかアイデアを話してたら、
「素直にやりたいことを言えば、いいと思うんだよなぁ」と言われた。
あぁ、そうだそうだ。
一度にぜんぶを言えなくてもいいんだった。
また思い出させてもらった。
録音して、贈る。
「お母さんとこういうことしたい」と言う。それでいいかぁ。
あえて仲をこじれさせるように、
難しく考えすぎていたかもしれない。
いろいろとゆるめよう。
ゆるめたら、内側の声が自然に出てくる。
そういうことが朝にも、起きたじゃん。
ゆるめていこう。
わかった。
届いた声:1つ
贈った声:2つ