往復声簡20日目|受け取ってくれるだけで嬉しい。
朗読した声を贈りあう「往復声簡」をはじめてからの日記です。
「おうふくこえかん」と読みます。
はじめた想いや経緯はこちらに書いてあります。
https://note.com/fukushizu/n/nb24cabdf436b
4月23日(金)はれ
5時起床。
はっやー。緊張したか。
さすがに二度寝しちゃって、7時に再び目覚める。
母親からはいつものように「おはよう🌸」のLINEが届いていた。
クラブハウスのお坊さん部屋のフリートークにて、
「わたし、これから動画をとって母親に贈ろうと思うんです。だから勇気がほしくて」と伝えて、
「ぜったい喜ぶと思います」といってもらった。
グッときつつ、そのままいたら感極まりすぎると思って、さっとぬけた。
ここ3週間ほど、お坊さんとは、毎週1回くらい話をしていて、自分の現在地についてゆるく共有しているのです。
出かける前に、本を変えた。
今日は、もともと谷川俊太郎さんの「詩の本」を読む予定だったけど、家をでる直前にちがうかも、と。
「きみの行く道」を選んだ。
勇気がでる本。勇気をだすために読む本。
昨日、買ったばかりのあたらしい靴を箱からだして履いた。
マスクをわすれたことに気づいて、靴を脱ぐ。部屋に戻る。
なかなかキマらないね。
マンションを出て、クラブハウスの部屋を立ち上げる。
ビデオの録画をスタートして、道路からマンションを見上げて撮った。
「ここがわたしの住んでいるマンション。ここから歩いて毎朝…じゃない、天気が良い日は公園へ行きます」
「ここがよく散歩する遊歩道」
公園へむかう。
「ここがいつもの公園」
「朝、ここにきて、すべり台にすわったり、あの石垣の上の台に座ったりしている」
「さいきんのお気に入りはこの台」
台に荷物を広げて、見せる。
「いつも持ってきているのはね、本、お茶」
「これは、今週、買ったカリンバ」
台に座る。
「いつも、この景色を見ながら、朗読しています」
「クラブハウスっていうアプリがあってね、「ダーマツ文庫」って毎朝の朗読をしているんだよ」
「いまは、7人がこれを聴いてくれている」
「7時45分からはじまる予定だけど、もう7時47分だ。じゃあ、朗読はじめるから切るね」
こんなかんじで、ぽつぽつ話した動画を、すぐに母親へLINEでおくった。
7人が聴いてくれているんだ。見守っていてくれているんだ!
勢いで贈る! 後回しにしない。
6分25秒の動画。
データが重くてなかなか送れなくて、送信が止まっちゃった。
朗読のあとに再送するか、と一瞬おもったけれど、
「やっぱり、今、送ろう」と言いながら、送信が完了するのを画面をみながら待った。
クラブハウスの人たちも一緒に待ってくれていた。
さぁ、いったん、朝のひと仕事、完了だ。よくやった。
つづいて、つないだままにしている朝の朗読「ダーマツ文庫」。
「きみの行く道」を、ひらいて読む。
「おめでとう。今日という日は、きみのためにある。」
すぐに、のどがギュッとつまる。
「だめだ、読めない」
続きが読めない。涙があふれる。
わたしが朝をどんなふうに過ごしているのか。
それを母親に知ってもらうための動画を贈る。
たったそれだけのことが、自分にとってすごく大きな一歩。
その一歩に続いて、これからまだまだ伝えたいことが待っていることをわたしは知っている。
扉がひらかれた感覚。
「わたしに本を読んでくれませんか」と素直に言えるかどうか。言いたい。
わたしは、これまでの景色とは違う道を、いま、進みだしたところなのだ。
やっぱりまだまだ勇気が必要で、「きみの行く道」を選んだ。
自分と重なりすぎて、涙が溢れた。
「きみの行く道」は、「わたしの行く道」。
こんなときに、手ぬぐいを忘れちゃってたから、しかたない。
外したマスクで、涙と鼻水をふいてやった。
途中とまりながらだったけど、なんとか最後まで読みきった。
マスクは裏表、ぐっちゃぐちゃになってた。
さらに、カリンバの入れ物の内側に、なぜか泥が付いてるなとおもったけど、きっと鳥の糞。
なんでだよ~~~。それもマスクでふいてやった。
これは「運」がついてよかったと思うべきか。
家に帰って、マスクは捨てました。いままでありがと!
今日は、仕事で気合いをいれる必要があり、久しぶりにマスカラをぬったり、アイシャドウつけたりした。ギラギラ。
目の存在感が増した。
往復声簡をひらくと、「しいたけ占い」を朗読する声が届いていた。
わたしの星座の今週の運勢。
うん。今日も、土日もがんばれる。ほんとうにありがとう。
仕事。
自分の過去の仕事について2つ発表。
聴き手がいてくれることで、話を受け取ってくれることがわかる。
聴き手が、自分では気づいていなかったところに光をあててくれる。
話せてよかったな、やっとみんなの前で顔も出せるようになれたなと思った。
達成感がすごいー。やりきったったー。
午後はやりきった感がすごくて、仕事をする気になれなかった。
昨日の夜、会社の後輩へ「まだしごとしてる?」と連絡をした。
その時、相手は忙しくてまだ仕事中だったんだけど、ほんとうは、しごとしてるかどうかはどうでもよかったので、今日の夕方、あらためて、本題を伝えた。
「話をしたかったんだ~」
すぐに、メッセージに💛マークがついて、「私もはなししたいです!!今日はお忙しいですよねえ・・・?」と。
いやいや、今日、大丈夫ですのん。
すぐに、うちの近所まできてくれることになった。
この勢いを逃さない・・・!
飲みに行ったら夜遅くになって、普段21時には就寝する母親へLINEなんかする気にはなれない。
だから、いま!贈る!いま!
「エルマーのぼうけん」を手にとり、
「お母さんへ読みます。」といって、朗読をした。
序章を読み終わり、療養中に感じたこと、いま思っていること、本のつづきを読んでほしいこと、やってくれるなら、明日、会うからそのときに、録音の仕方とかLINEでの送信の方法とか教えますてきなことを、言って、録音を止めた。
「一度にぜんぶを言えなくてもいい」はずが、
言いたいことは、ほぼ全部言った。落ち着いて、言えた。
これまでの時間のなかで、いっぱい考えられたからこそ、言えたのかな、と思う。
1時間後、既読になり、母親からは
「聞きました。
明日は何時ごろになりますか?
生しらすとれたら、買ってきましょうか?」
というあっさりとした返事がきた。
らしいな、と思う。
届いた。
受け取ってくれた。それがわかった。
もう、それだけでいいやと思った。
ビデオも贈った、声も贈った、
開放感がめちゃくちゃすごい!!!!!!!!!(再び)
やったよ~
やりたかったこと、やってやったぜ~~~~
ということで、
数か月ぶりに対面した後輩へ「わたし、良いことがあった!聞いてくれる!?」と断るなんてできない質問をして、これまでの経緯をはなして、
「おめでとうございます!」とカンパイした。
ふたりともごはんはすでに食べていたので、お酒だけをゆっくりのんで、たくさん話をして、とってもたのしい夜だった。
今日、あえてほんとうに良かった。
おかげで、勢いがでたよ。
ありがと。
届いた声:1つ
贈った声:3つ
贈ったビデオ:1つ
わたしがやっていること。
🐷ダーマツ文庫📕好きな本をただひたすら声にだして読む朝の15分
毎朝、クラブハウスにて、自分の好きな本をただひたすら声にだして読む15分間をすごしています。
月~金曜日は7:45から、土日祝日はゆっくりスタートで8:45から。
クラブハウスのアカウントは「@damatsu」です。
(ブタのアイコンがでてきます)
往復声簡(おうふくこえかん)
手紙を送り合う往復書簡の、「書」の文字を「声」の文字に変えて。
好きな本を朗読した、わたしの声とあなたの声を送り合うのが「往復声簡」です。
https://note.com/fukushizu/n/nb24cabdf436b
Podcast「スキだから勝手にありがとう-オンラインエンタメを中心に-」
オンラインエンタメ作品を中心に感想をシェアし合って盛り上がってます。「観たよ!楽しかったよ!ありがとう!」を、アーティストや制作に関わられたスタッフの皆さんに伝えたい。リモート拍手を送りたい!そんな思いではじめたPodcastです。
note https://note.com/sukiari
Podcast https://linkk.la/sukiari
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