オンライン講義での学習効率化法
こんにちは福嶋です。
note2回目の投稿になります。
今回は私が出ている現場で見つけた答えについてお話ししようと思います。
前回の記事で私が今月(2020年5月)にCTOに就任しnoteを始めた話をしました。
https://note.com/fukushima_sho/n/n57a861e030aa
そもそも何故、CTOの私が現場に出ているのか
その話はまた別の機会にしようと思います。
現在私は、とあるIT企業の新入社員に向けて
IT研修の講師を担当しています。
そこでは、現在Zoomを使用したオンライン講義が行われています。
そこで実践したオンラインでの学習効率を上げるための取り組みをこの記事ではまとめています。
実際に講師をやっている方は少ないと思いますが、
現在生徒として受講している方は、講師にこの方法を提言してはいかがでしょうか。
オンライン講義の問題点
5月の頭に現場に配属され、いきなりオンラインでの講義が始まりました。
色々慣れない環境に戸惑いながらも、
「人生で一度しかない新入社員の大切な数ヶ月を無駄にするわけにはいかない。
より多くの学びを得てもらおう」
と意気込んでいました。
そして、1日で心が折れそうになりました。。。
以下オンライン講義の問題点です。
1. 画面に永遠と喋り続ける
2. レスがない
3. 生徒同士のコミュニケーションもない
4. カメラをオフにしているので様子がわからない
まだ、画面に永遠と喋り続けるのは私が我慢すればなんとかなる。
ただ、2と3と4に関しては致命的だと感じました。
葛藤の日々
数日感は課題に対して進捗はなく、
コーディングをする課題に対しても
ただ生徒を信じる(時々抜き打ちでソースを見せてもらいもしたが)
だけでした。
カメラを強制オンにするか?
心を鬼にしてバンバン生徒を指名して課題の確認をしまくるか?
など考えましたが、
在宅ということで生徒もストレスが溜まっている、かつ自分の家を他の数十人の生徒に対して8時間晒し続けるのは女性もいるクラスでは厳しいと感じました。
また、バンバン生徒を指名するのも
ただでさえオンラインになり課題の進捗確認の手間やコミュニケーション不足で講義の進捗が遅れていたので現実的ではありませんでした。
見つけた一つの解法
感情論や気持ちに訴えかけるのでは生徒によってムラがでる。
私の問題解決の方向性としては、
生徒が必ず手を動かす仕組み作りでした。
そこで考えた一つの手法があります。
ある日私は、現在大手企業の開発案件でも取り入れられている
「ペアプロ」
の存在を思い出しました。
「ペアプロ」とは開発者が二人一組となり、
一つのソースを二人でコーディングしていくというものだ。
この手法の何が良いかというと、
・人的ミスの軽減
・コーディングスキルの共有
この二点が大きなメリットではないかと思います。
この手法を私は講義に取り入れようと考えました。
Zoomにはブレイクアウトルーム(ブレイクアウトセッション)という機能があり、
これは、複数のルームを生成でき指定した人だけを同じルームに入れる事によって個人面談や複数グループの会議が行えるという機能です。
研修なので個人で一からコーディングをする実力はつけて欲しいです。
なので、下手をすれば依存になってしまうペアプロは諦めましたが、
この機能を用いて生徒を二人一組にしてルームに入れる
→お互いのソースレビューをする
という仕組みを作りました。
これには以下のようなメリットがあります。
・ペアに必ず見せないといけないのでサボれない
・ペアなので必ず発言をしないといけない
・他の人のソースの書き方をみて勉強できる
・自分のソースの悪いところがわかる
・エラーで動かないなどの問題をペアで解決していける→同期間の結束力
など現在表面化している利点だけでもこんなにあります。
まとめ
まだ導入して2週間程度ですが、
課題以外の講義の時でも積極的に発言してくれる方が多くなりました。
発言できる・発言するのが当たり前のような空気作りができました。
課題で確実に手を動かしている
+
他の人の助言を聞いたり、自分からアドバイスをする
上記を通して学習効率がかなり上がってきていると思います。
初心者は必ずつまづくオブジェクト指向の課題も全員一定水準までクリアできています。
「Zoomの機能を用いてペアでソースレビューをする」
この手法での学習効率の向上は間違いないので
是非同じ悩みを持っている方は取り入れてみてください。
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