え‥?KREVA?大同特殊鋼の意外過ぎてつい振り向いちゃうCMの視聴質を分析
今回は大同特殊鋼株式会社という会社のCMについてです!
ごめんなさい、実は調べるまで全く会社名を知りませんでした…
CMを見て気になってしまって調べてしまったので企画者の勝ちですね。(勝ち負けではないのですが、やられた~~という感じ)
こちらがCMです。
なんと、8/17から放送開始していて、既に公式YouTobeの再生回数が338万回!うそでしょ。すごすぎる・・・
私のように気になって検索した人が多かったのか放送開始からコンスタントに検索されています。
このCMの放送のされ方と見られ方を勝手に分析してみようと思います。
私はREVISIO株式会社という会社で一般家庭におけるテレビCMの注視度を分析しているので、そのデータを一部使いながら見ていこうと思います。
注視度についての説明はこちらの記事を見ていただければと思います。
まず、放送状況から確認していきます。
関東地区では、8/17から放送開始しており、9/1までの期間ですでに343回放送されています。関西地区では同じ放送期間で289回放送されています。
かなり大規模なCM出稿ですね。何度も当たった方が多いのではないでしょうか。
ちなみに、毎年1回、8月のお盆明けの時期にCMを放送開始しているようですね。
今回は関東で毎日50GRP以上は出稿しているようです。
50GRPとは、世帯視聴率の総量なので、視聴率5%の番組で10回流しているみたいにイメージしていただければと思います。
ちなみに関西でも同じくらい毎日出稿しています。
次に、CMがどのように見られたのかですが、これはおもしろい結果でした!
下のグラフはCM中の1秒ごとの注視度を示しています。
グラフの高いところが、一番見られたシーンです。
ちなみにこのデータは一般家庭に機器を設置していただいてセンサーで自動的に目線を計測しているので、調査会場に人を集めて取得しているものではないので、無意識状態の反応データになっています。
100が全CMの平均点を意味するのですが、このCMは8秒目まで平均を下回る注視度だったところ、8-10秒目で一気に注目されています!
こんな見られ方めったにないので、すごくインパクトがあったんだなと思います。約50%のCMはCM中にだんだん見られなくなっていくので…
どんなシーンだったかというと、突然KREVAさんのラップが始まるシーンです。え、さっきのサラリーマンはKREVAだったんだ!なんでラップ?何言ってるか全然わからない!などこの数秒間でいろんな感情が巻き起こります(笑)前半で後ろ姿しか見せない演出があったからこそ、ここでの展開の変化メリハリがついて惹きつけられますよね。ラップに入ってからは最後まで見られているので、目が離せない視聴者の心理が推察できます。
では、関西での反応はどうかというと、おなじクリエイティブなのに、全然反応が違うのにびっくりしました。
関西では冒頭の少し暗い真面目なシーンで注視度が落ちていき、ラップ開始でやや回復しますが、関東ほどラップでの反応は見られなかったです。
関西では結構インパクトの強いお笑い系のCMとかも多いので、ラップの意外性だけではあまり目立たなかったのか、とにかく関東の方が刺さっていました。
ちなみに関東での男性の年代別の見られ方は以下のようになっています。
一番刺さっているのは30代で、次いで40代となります。
20代は「特殊鋼におまかせください」と企業名がでたところで一気に興味がなくなってしまっています。どの企業のCMかネタバレしてしまうと興味のない人はすぐに目線を外してしまうのかもしれないです。
30代、40代はKREVAへの関心という点で見られているのはないかと思われます。30代は最後まで見続けているので、かなり関心が高いです。ビジネスマンの中堅層を狙ったクリエイティブであれば、かなりターゲットに見られていた結果となりました。
最後に放送枠ですが、関東では日本テレビでの放送が多く、土日に出稿が多くなっていました。日本テレビは若い視聴者層が多いのでビジネスマンの休日を狙った出稿ではないかと思われます。
関西では、読売テレビのニュースの時間帯に放送を集中させていたり、関西テレビで多めに出稿が見られました。
今回は関東と関西での反応の違いがあって面白かったです!
関西で他社に負けないインパクトを出すのはすごく難しいのかな~とおもいました。
また気まぐれでCMを分析していきたいと思います。
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