構造化並列プログラミングを読んだ
なんとな~くこの本を読んでいた.内容を簡単にまとめる.
近年のマルチコアプロセッサーが一般的になるにつれてプログラムの並列処理を考慮したプログラミングが無視できないほどに重要になってきた.一方で,多くの人が書いているコードは部分的に並列処理になっているとも言えるし,当然そうなっていないものもある.これまで並列処理を意識せずに設計されてきたライブラリや設計によって(書籍では罠と書かれていた),未だにシングルスレッドを意識した設計に影響を受けていることもある.この書籍では並列プログラミングのエッセンスを説明し,それらをデザインパターンのように捉え,「並列パターン」という言葉でそれを説明している.並列パターンとはつまり,並列アルゴリズム設計における特定の問題を解決するために繰り返されるタスクの配分とデータアクセスの組み合わせのことである.
まあようするに「並列処理ってこうやったらええねん」,というのをベストプラクティス(パターン)としてまとめたのがこの本という感じ.最初の方のコンピュータアーキテクチャについて書かれているところは,珍しい書き方がされていた気がしたので,筆者の考え方が感じられて良かった.後半は各種ツールを使ったときの並列パターンの具体的な処理が書かれているので,私は前半部分だけサラッと読んだだけである.
読んだ本の紹介なんて数年ぶりにした気がする.なかなか難しいわね.読み終わった時,またヘネパタでも読んでみようかなと考えていた.昔読んで上手く読めなかった本に再挑戦するのも悪くないかもしれない.