【映画】AIR(ネタバレあり)
映画「AIR」を観てきた。
いまや伝説ともいわれるシューズ「エアジョーダン」の誕生秘話となる実話をもとにした映画だ。
「エアジョーダン」といえば、わたしが子どもの頃からとにかく人気のシューズ。
マイケル・ジョーダンはバスケットボール界の大スターで、人気があるからシューズを作ってナイキがお金儲けをしていたのだと、何の疑いもなく(若干ひねくれ気味に 笑)感じていた。
ナイキは当時、売上市場ではNo.3。バスケットボールシューズは鳴かず飛ばずで、部門がなくなるかもしれない危機的状況。
そこに、会社の運命と自分の人生をかけて、一世一代の大勝負で生み出したのが、「エアジョーダン」である。
のちに世界的に有名となるバスケットボール選手マイケル・ジョーダンの才能とポテンシャルを見抜いたソニー(マット・デーモン)は、すべてをそのたった1人の男に懸ける。
当時は無名でNBA選手でもなかった男に、だ。
彼の決断と、その本気度が、前代未聞のどんでん返しを至るところで繰り広げ、奇跡が起こる。
そのさまは見ていて、ぐっとくるものがある。
そもそもナイキ嫌いだったマイケル・ジョーダン。
エージェントを通してしか交渉することはできないのに、そのエージェントとソニーは仲が悪い。
ライバル(アディダスなど)は、契約金と車をプレゼントする条件付き。
どうみてもナイキ劣勢のなかで、それでも可能性を信じて突き進む姿が、最高にかっこいい。
ひとりの選手のたった1足のバスケットボールシューズに、全力で壁にぶつかりに行く。失敗するかもしれないけどそれでも向かっていく姿に胸を打たれる。
最後のソニーのスピーチは感動でしかない。
ほんとのほんとの芯にある強い思いが、人の心を動かす。
うまく取り繕ったようななにかでは、到底かなわないものがそこにはある。
「エアジョーダン」第一弾は、1985年に発売しすぐ100万足以上を売り上げる大ヒット、とんでもない功績を作り出した。
時代をつくる裏には、大きな思いが必ずある。
バスケットボールが好きな方、胸を熱くしたい方、ぜひ一度ご覧ください。
おしまい。