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何歳でも変わっていける

「青と黒のドレス」というキーワードを耳にしたことはありますか。ある横縞のドレスの写真を見せて色を尋ねると、青と黒に見える人もいれば白と金に見える人もいるという、とても不思議な現象がおこったのです。

同じものを見ているのに全く違うものが見える例は他にもあります。「ルビンの壺」と呼ばれる人の顔が向かい合っているように見える壺の絵や、「妻と義母」という若い女性にも老婆に見える絵が有名です。

見ることだけでなく、触覚や嗅覚といった他の感覚や考え方もまた、人によって違った受け取り方や感じ方をしているものなのです。もっと言うと、過去の自分と今の自分も違った受け取り方や感じ方をしています。なぜなら過去と現在では肉体は成長(老化)していますし、経験値が増えることで考え方も変わっていくものだからです。

子供の頃苦手だったピーマンが大人になると平気になる。アリの行列をずっと眺めていた子供が大人になったらバイクに夢中になる。宝物のどんぐりや石ころはいつの間にかどこかに行ってしまい、代わりにスマホを握りしめるようになっている。ご自身や周りで思い当たることはありませんか。

私たちは「自分はこんな人間だ」「自分の人生はこういう人生だ」と思っていますが、そのイメージは変わりゆくものです。私たちはこれからもいろいろな体験をしますし、肉体も変化し続けていきます。今感じていることを大切にしながらも、「そうじゃないかも!」と考えるゆとりを持ち合わせていれば、いつでも新しい発見があるでしょう。いつになっても変われることを知っていれば、何歳になっても、死の間際まで新しい自分に出会い、成長し続けられるのです。


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